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子連れ美術館 【ミロコマチコ展 いきものたちはわたしのかがみ】@刈谷市美術館

久しぶりの更新になってしまいました。皆さまお元気でお過ごしでしょうか。

双子が生まれて、なかなか思うようには子連れ美術館にも行けず…という毎日でしたが、ある日突然警報により幼稚園だけがお休みになったので、これはチャンスと思い立って娘と二人、刈谷市美術館のミロコマチコ展に行ってきました。

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ミロコマチコさんは、1981年生まれの画家・絵本作家。2012年に絵本『オオカミがとぶひ』でデビューし、日本絵本賞大賞を受賞。画面いっぱいに生物や植物をのびのびと描いた作風で、画家としても注目されている作家さんです。

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今回の展覧会は、絵本の原画や書籍の装丁に使われた作品、また山形ビエンナーレに出品された立体作品など、ミロコマチコさんの全容が観られるものでした。

まず一階には活動を始められた頃の大きな絵画作品が。初期衝動にかられてぐいぐい描きました!という感じの、若さと勢いのある作品たち。荒い筆致と色彩の美しさが魅力的です。

娘は《たくさんのいきものでできている体》という作品が気に入った様子。アフリカのアートのような雰囲気のある面白い絵でした。

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本の装丁では『万引き家族』の表紙や糸井重里さん、群ようこさんのエッセイなど、見たことあるけど彼女の作品だとは認識してなかった! というものも多く、へぇえ〜と感心しながら拝見。この絵にこのフォントで、ここにタイトルがくるのね、など、原画と実際の本になったものとを見比べるのも面白い。

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立体作品はロビーにあり、撮影可能でした。娘はこのウサギさんが気に入った様子。

二階の展示室は絵本の原画。実際の絵本も置いてあり、読み聞かせをしながら原画を見られるという贅沢な空間でした。特設のミュージアムショップで絵本も売られていたので、一番好きだった『まっくらやみのまっくろ』をお土産に購入。

他にもピンズのガチャガチャや色んな展覧会グッズが揃っていて、油断したらかなり散財してしまいそうな充実ぶりでした。

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最後のお部屋は、2019年奄美大島に移住されてからの作品。私は、特にここのお部屋の作品が好きでした。勢いで描いていたところからもう一段階自由になって、更に澄んだ空気をまとった作品たち。特に《丘の風、海の天気》という作品は、絵の前に立った瞬間に奄美大島の風がびゅぅっと吹いてきたような感じがして、うわこの絵欲しい〜!と思うものでした。

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そして展示を見終わった娘、帰りの車中で「わたしがおばあちゃんになって、そのあと死んじゃったら、どうなるの?」と聞いてきました。

作品に触れたことが、生きることや死ぬことについて考えるきっかけになったのかな。パワフルな作品に触れて、何か感じるところがあったのだな、と嬉しく思いました。やっぱり子連れ美術館、もっと行けるといいよなぁ。

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奄美に移られてから、陶芸やインスタレーションなど様々な分野に挑戦されているということなので、今後の活躍もますます楽しみな作家さんです。あと刈谷市美術館って、絵本がらみの展示も多くて子連れで行き易いですよね。

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で、充実した展示を観た後は、美術館のすぐ近くにあるレストランLUCE、千円代でボリュームたっぷりのパスタランチやピッツァのランチ。

娘と二人で「パスタとピザ両方頼むと多いかなぁ…?」と相談していたら、「多かったらピザはお持ち帰りできますよ!」と優しくお声をかけてくださいました。

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パスタもピザも、本格的な味で美味しかったです。駐車場もあり。

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ミロコマチコ展は、9月20日まで高知県美術館で巡回展示中。感性をぐいぐい刺激されるパワフルな作品たち! 夏休みのお子様と一緒に行くのもお勧めです。

さてさて、それでは今回はこの辺で。最後までお読みくださりありがとうございました♪

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