「何を言うか」よりも「誰が言うか」が10割、あるいはプリキュアが教えてくれたもの

プリキュアは素晴らしい。
その素晴らしさについては多くの方が様々な視点で論じているため割愛。

ここでは、プリキュアを通じて僕が学んだある出来事をご紹介します。

それは「何を言うか」よりも「誰が言うか」が10割、ということ。

もう一度言います。「何を言うか」よりも「誰が言うか」が10割。

プリキュアとの出会いは娘を通じて

もう何年前になるでしょうか?TVシリーズのプリキュアをちゃんと見たのは。きっかけは娘。彼女がある程度の年令になると幼稚園の友人から染められ身の回りのグッズがアンパンマンからプリキュアに変わっていきます。

そういった流れでテレビも見るようになりました。最近はどこのお宅でもそうかと思うのですがネット配信でテレビを見ていると、ずっと気に入った番組を見続けます。うちの娘も修行のように淡々と各シリーズを修めていきました。

で、当然、横で見てるといろいろ入ってきますよね。僕も最初はあまり興味がありませんでしたが、音楽をやっているとどうしても音(主題歌や劇中音楽)に注意がいってしまいます。気になった作品は参考にしたりします。

例えばこんな感じに。

そうこうしていると、ふと思うのです。「娘の”好き”を理解したい」と。さっそく僕は、娘が熱心に取り組んでいたパズルの絵柄「キラキラ プリキュアアラモード」の主要キャラの顔と名前を覚えました。

戦隊+ガンダム+仮面ライダー+ドラゴンボール+etc...

プリキュアを見ていて感心するのは、その貪欲さです。僕が今まで見てきた、いわゆる子供向けのテレビ番組のいいとこ取りがすごい。

登場人物はカワイイ女の子たちですが、チーム感は戦隊モノ。心の葛藤は仮面ライダー、善悪の価値観はガンダム、アクションはドラゴンボール、などなど、様々な名作からのオマージュが伺えます。

さらには時代に合わせ、LGBTsなどの社会的マイノリティーといった、脳みその凝り固まった大人にとって少々難しいテーマなども扱います。これを見た子供たちが大人になった頃には、きっともっと素敵な世の中になっていることでしょう。

そういうものを見ていると、プリキュアの放送時間にTwitterが「#Purecure」のハッシュタグで盛り上がっているのも納得です。

娘たちの中のプリキュアに涙を流す

そして、そんなプリキュアに影響された娘たちは、日々のごっこ遊びの中にもその影響が現れます。

プリキュアの劇場版作品の終盤で頻出するセリフ「絶対に…諦めない!!」。娘たちは、ただただ好きな作品に出てくる、大好きなプリキュアになりきって、それを口にしているだけかもしれませんが、聞いているこっちからすると「あぁ、そうだよな、諦めたらダメだよな」と心に刺さるのです。

刺さる。本当に刺さるのです。うちの娘の言い回しが極端に芝居がかっていること、僕がとても涙もろい、というのもありますが、ただの子供のごっこ遊びにこんなにも心を動かされるなんて。僕は日々、いろんなことを諦めているのです。しかし、娘たちは、プリキュアたちは違う。

「絶対に…諦めない!!」

他の誰かにそんな事を言われても「はいはい、そうですね」としか思えませんが、「誰が言うか」でこんなにも言葉の重みが違ってくる。知ってはいましたが、改めてその重要さを身を以て体験しました。そういう点では、松岡修造さんもある意味プリキュアなのかもしれません。

主題歌を聞くと心が燃える

忘れてはいけないのが、プリキュアの主題歌です。上記の流れで聞くと、パンチ力が半端ありません。

ただでさえ心に火を灯す、優しさに溢れた歌詞ですが、我が娘がそれを歌うと、もうダメです。最強。

20代の頃は車の中で戦隊モノ主題歌BESTを流して熱唱していましたが、今は家族で出かけるとこのプレイリストを流します。

まとめ

まとめもなにも、いいから早くプリキュアに触れて下さい。そして、その素晴らしさを誰かに伝えて下さい。

もし、あなたがプリキュアを好きになれなかったとしても、40歳のおじさんを虜にするだけの力がプリキュアにはある、ということを覚えておいてほしいのです。

あ、せっかくここまで読んでいただいたんですからYOSAKOIの曲、1曲聞いていって下さい。

長崎県立大学リズム戦隊メロディアス「それいけみんなのメロディアス」

もっと聞きたい方はこちらからどうぞ


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