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「こどもたちに本と出会う喜びを」伝えるためにできることはなんだろう

こんにちは!
こどもの本総選挙事務局の事務局長・岡本です。
現在、こどもの本総選挙事務局では、今後の継続的な活動を行っていく資金を集めるために、クラウドファンディングに挑戦しています。

クラウドファンディング終了まで残りわずかとなり、今こそ多くの方に「こどもの本総選挙」に込めた思いを知ってもらいと思い、この記事を書くことにしました。結果発表から1ヶ月経過した「第3回こどもの本総選挙」を改めて振り返りつつ、私たちの合言葉である「すべてのこどもたちに、本と出会う喜びを」を実現するのに必要なことはなにか、考えながらこの記事を書いていきたいと思います。

「こどもの本総選挙」が、読書を後押しする存在になってほしい

「第3回こどもの本総選挙」は、2021年5月にスタートしました。
全国1,648の小学校および公共図書館のみなさまにご協力いただき、総計168,045票のこどもたちからの投票が集まりました。毎回、本当に多くの学校・図書館の関係者のみなさまにご協力いただいています。この場を借りて御礼申し上げます!

そして、その集計結果を「こどもの本総選挙ベスト10」として、2月11日のイベントで発表しました。イベントは事前収録したものを動画配信で行い、多くの方にご覧いただくことができました。また、結果発表の模様はNHK「ニュースウォッチ9」をはじめとしたテレビのニュース番組や、多くの新聞でも取り上げられました!

そもそも「こどもの本総選挙」は、普段書店や図書館に行かず、なかなか本に触れる機会の少ないこどもたちにも、本の魅力・楽しさを知ってもらいたいという願いでスタートした企画です。「全国の小学生が選んだ本」というニュースがどんどん広まって、本にあまり慣れ親しんでいないこどもたちが「読んでみようかな」と最初の一歩を踏み出す機会になってくれたらと思っています。

伝えたいのはベスト10だけではありません!

今回1位に輝いたのは、『ふしぎ駄菓子屋銭天堂』(廣嶋玲子・作/jyajya・絵/偕成社刊)でした。TVアニメ化もされ、今や定番の読み物シリーズとして広く読まれている「銭天堂」。振り返ってみると、こどもの本総選挙では第1回の9位から毎回順位をあげ、今回の栄冠につながりました。こどもの本総選挙を通じて、シリーズと出会ったこどもたちが、再びこどもの本総選挙で「銭天堂」を応援してくれていたのかもしれません。

「銭天堂」を筆頭に、上位にランクインした本は、「こどもの本総選挙結果発表フェア」として、全国2,000近くの書店様で店頭展開いただいています。テレビや新聞のニュースで、こどもの本総選挙の結果を知ったこどもたちや親御さんが、書店で実際に手にとってみる―そうした形で新たな本と出会うきっかけになってほしいと、私たちは考えています。

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大垣書店伏見店様でのご展開(ありがとうございます!)

ただ、私たちは決してイベントで紹介した10冊だけをこどもたちに知ってほしいと思っているわけではありません。16万あまりの投票を紐解いていくと、なんと約2万種類の本がひとりひとりの「最強の本」として投票されているのです。間違いなくそのひとつひとつがかけがえのない存在であって、本当ならそのすべてを全国のこどもたちに紹介したい!というのが私たちの本音です。

そうはいっても、さすがに2万種類の本を紹介するのは難しいので…、少しずつ様々な角度から本を紹介する取り組みをスタートしています。

ひとつは結果発表時に配布するタブロイドと、公式サイトでの本の紹介。シリーズランキングや「スポーツの本」「ゲーム発の本」といったテーマ別1位の紹介など、こどもたちの好きなものにあわせて本を選んでもらえるような選書をしています。

もうひとつは公式TwitterなどSNSでの本の紹介。
季節や歳時記にあわせて、おすすめの本を第2回の上位1000冊から市ピックアップ。いろんなきっかけでこどもたちが本と出会えるように、主に大人向けに発信をしています。

そして、ここではまだ詳しくは書けませんが、協力いただいている企業様とコラボして、ベスト10ではない本をこどもたちに紹介するイベントも用意しています。(詳細の案内をお楽しみに!)

もっともっと「こどもたちに本と出会う喜びを」伝え続けるために

ここまで、私たちがこの1年間やってきたことを振り返ってきました。たくさんの小学生に参加してもらい、その結果を広く伝える、そして実際に本を手にとってもらうことにつなげる、という「こどもの本総選挙」としての取り組みはひとまず無事に終わりました。

でも、正直に言えば、「こどもの本総選挙」はまだまだ発展途上です。やりたいこと、やらなきゃいけないこと、それがたくさんあることは事務局メンバー一同、結果発表を終えた今、改めて痛感しています。

もっと多くのこどもたちに参加してもらうには?
こどもたちにいろんな本を知ってもらうには?
こどもが自分からもっと本を読みたいと思ってもらうには?

どれもこれも、こどもの本総選挙として取り組みたい大切なテーマです。
でも、こどもの本総選挙事務局がNPO法人として、ボランティアに近い形で取り組んでいる活動ということもあり、思ったとおり100%の活動ができないというのも事実です。限られた時間・お金・マンパワーグループのなかで、「すべてのこどもたちに、本と出会う喜びを」という思いを実現していくにはどうすればいいのか…そのことを日々模索しています。

そして、活動を続ければ続けるほど感じるのは、私たちが目指す「すべてのこどもたちに、本と出会う喜びを」という未来は、私たちだけでは到底達成することができないということ。学校の先生、図書館司書、書店員、スポンサー社、業界関係者といったみなさまに支えられて、この活動が続けていけるのはもちろんのこと、SNSを通じて温かい声を寄せてくださったり、自分も力になりたいと申し出てくださる方がいたり、いろんな方の「本」への思いが結実して、この「こどもの本総選挙」は成り立っています。

もっと取り組みの幅を広げていくには、もっとたくさんこの活動に共感し、応援してくださる方々のお力が必要です。たくさんの大人がこどもたちの読書のために力を合わせて活動していくにはどうすればいいか……それもこどもの本総選挙が取り組んでいきたいテーマです。

そして今、冒頭で書いたとおり、私たちはクラウドファンディングに挑戦しています。クラウドファンディングの最大の目的は資金集めではありますが、私たちが目指しているのはそれだけではありません。
「本」がこれからもこどもたちのそばに寄り添う存在であり続けるために、こどもたちがもっと本を好きになるために――そうした未来を実現することに共感し、私たちに手を差し伸べてくださるみなさまと繋がりを持つこと、それがとても重要なことと思っています。クラウドファンディングがそのきっかけになればいいな、と思っています。

つれづれと書いてきてしまいましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございます。私たちはもっともっと「こどもたちに本と出会う喜びを」伝え続けるために、一緒にこどもの本総選挙を応援してくださる方をお待ちしています。
クラウドファンディングの終了は3月31日です。それまでにご支援いただけたら、それほど嬉しいことはありません!
どうぞよろしくお願いいたします!

こどもの本総選挙事務局
事務局長 岡本 大

NPO法人こどもの本総選挙事務局では、第3回の運営費用を調達するためにクラウドファンディングに挑戦しています。みなさまのご支援をお待ちしております。ご支援はこちらからお願いいたします!↓

クラウドファンディングで集まった資金は、「第3回こどもの本総選挙」の活動資金に充てさせていただく予定です。具体的な使いみちについては、別のnoteの記事で紹介していますので、ぜひ読んでみてください!


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