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18歳、あるバイトの記憶

noteさん企画、春の連続投稿チャレンジに参加します。
#はじめての仕事
というテーマがあったので、記憶を遡りました。
18歳まで若返ります。

はじめてのケータイ

私が初めてのお仕事体験をしたのは
地元のボーリング場。
春からではなく、ちょっと遅咲きの夏でした。

当時は、保育短大に入学したばかりの1年生でした。
ワクワクドキドキしながら、
保育士目指して勉強しようと意気込みます。
ところがカリキュラムを見てびっくり。
月〜金まで資格のための授業がみっちり!
実習だらけで休みはありません。
あっという間の2年になりそうです。

よくみんなは、
大学に入ると授業がない所に
バイトを入れ込んで稼いでるって
言うけれども、保育科ってね忙しい。

私はピアノの初心者だったし、
パソコンスキルもそんなにないし、
実技も練習時間が必要で……。

さらには、なぜか大学祭実行委員会
なんてのに飛び込んでしまったから、
寝袋で体育館に泊まり込む予定になって
しまいました(笑)

時間がなすぎる!
でも何とかこなしていたのです。
私なりには。

ところが、友だちが言いにくそうに
私に言うのです。
「ねぇ、和。ケータイ持って欲しいんだけど?
さすがに、大祭やってて連絡とれないとか
ありえないし……。」

そうなんです。
私は、当時ケータイを持ってないという
レアキャラの人でした。(理由はお金ないから)
ちなみに当時はスマホはない時代だったので
ガラケーです。

友だちを困らせてはいけないと思って
バイトをしてお金を稼ぎケータイを
買うことを約束しました。
ざっと計算して、学割使って3万あればいける。
とにかく夏休みに3万円を稼ごうと決めました。
これが私のはじめての仕事の幕開けです。

ボーリング場で

ボーリング場では短期アルバイト募集が
ありました。
自転車で20分以上はかかるのですが
当時の私は田舎に住んでいてそんなの当たり前でした。
通勤距離とかよりもまず面接応募の電話に
すごく緊張したのを覚えています。
ちょっと手のひらに汗かいていました。

ドキドキしながら面接に行き、採用され
ものすごく嬉しかった記憶があります。

ボーリング場はアットホームな雰囲気で
地元の学生さんやパートさんがいました。
ケータイ代を自分で稼ぎたいという理由で
短期バイトに入ってきた私を
「今時、珍しいわねぇ。」と言って
メガネのパートさんが可愛がってくれました。

同じ時期に採用されたヒョロっとした
男の人がボーリング場に併設されてる
レストラン採用になっていました。
社員休憩室でパッタリあってご挨拶。

「あっ、これ練習用に焼いたピザ
良かったらどうぞ。」って置いていって
くれました。わーい。ピザ無料で食べられる♪
って、そんな事もありました。

バイト内容は、オープン準備、清掃、
ボールの詰まり解消、集団客のサポートなど。

ボーリング場で「怖っ」って思ったのは
奥にボールが詰まった時、ロックをかけて
取りに行かないと、機械に挟まれて死ぬから!
って注意を受けた事です。(過去に事例があるらしい)
「気をつけます!」

ボーリング場で楽しかったのは、
子ども会の集団が来て遊んでいく時の
引率でした。歌のお姉さんになりきって
元気に明るく注意事項を説明します。
保育科、楽勝仕事♪
ただ、この業務は他のバイト君には
「子ども相手にだりぃ。」だったらしく
私やります!ってお仕事もらってました。
(裏ではバイト君が新人に押し付けるなと
叱られてしまったらしい……逆にごめん)

灰皿の掃除とかは、タバコ臭ーいって
あまり好きにはなれませんでしたが
いい人多いし楽しかったです。

約束の夏休みの終わり。
私は3万を受け取り、バイトを辞めました。
パートのおばちゃんが
「ケータイ買ったら、連絡教えてな」と
言ってくれて、後日制服返却の時に
連絡先を交換しました。

おまけ

はじめての仕事の話はこれで終わりですが、
実はその後あのパートのおばちゃんから
連絡が来て送別会をしてくれることに
なりました。(短期バイトには異例らしい)

と言っても少し話したことのある4人ぐらいで
居酒屋で飲んでしゃべっただけですが。
ほっこりして、そのお気持ちが嬉しかったです。

この記事を見た学生さんは、
きっとバイトが人生初の
お金を頂くお仕事になるかと思います。
どんな仕事でも、そこには人がいて
役目があります。
一生懸命やっていれば必ず近くに
応援してくれる人があらわれるので
笑顔で前向きに頑張ってくださいね。

#はじめての仕事


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