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そもそも保育士がやる必要あるのか?

男性保育士が増えてきたとはいえ、
やっぱりまだまだ女社会の保育園。

そんな中で、一番ネックだったのは……。
パソコンである。
女性たちがあまり興味のない分野なのだ。
これが、園長先生の悩みの種であった。

若い子は、パソコンが得意よね!
という偏見により、
なぜか私は保育中に事務所に呼ばれることが多かった。

「ねぇ、メールフォルダがいっぱいなんだけど、これどうするの?」
「新しいパソコンが来たんだけど、設定がわからない!」
「税金の設定が変わったんだけど、Excelの式ってどう変更するの?」
「デジカメつなげたんだけど、パソコンが認識しないの……。」
「うぎゃぁ、何か英語のやつが出たー!」
「わからなすぎて、役所から遠隔操作してもらって……。」(裏技⁉)
「こっちは、ネットにつなげちゃダメだから仮想ネットで~。」
「ハブって何?どれを買えばいいの?」
「隣の園でも困ってるから、電話して対応教えてあげて!」

えっと、これは……。
何とか、全部対処した。
Google先生お疲れさまでした。
おかしい。
っていうか、みんな検索も使いこなせない。
いや、正確には用語に馴染みがなさすぎるんだ。
プロパティって何?からだ。
保育園には無線LANがない。ここも問題だ。
しかし、
これは、保育士の仕事の範疇なのだろうか?
たまたま、私は中学生の時にコンピューター部に属していた。
(暑い夏、冷房完備という言葉につられて)
理系の夫に「N88BASIC」って言ったら通じたが、
私の周りにこれで通じる保育士はいない。
というか、説明書が分かりにくすぎる!!
(そこ、端折ったらダメって所が省略されている)

「このスキャナーと、パソコンをつなげてほしいんだけど……」
こういう依頼もあった。
いや、これスキャナーの型式とパスワードがいるやつじゃん。
「園長先生、パスワードは?」
「えっ、わかんない……。」
いやいや……。
これを対処するとか、保育士の仕事じゃない。
これで、私は我が子お迎えが遅れた。
残業だ。
これは、保育士の仕事の範疇なのだろうか?
(きっと園長命令だから、仕事の範疇なのだろう)

私が辞める時、惜しまれた。
パソコン詳しいやつがいなくなってしまうと(笑)
辞めてから、保育園に遊びにいった。
やっぱり、聞かれた。
「あぁ、この場合……。」
って、これはもはや保育士の仕事の範疇ではない。
保育事務という仕事を早く現場に導入してあげて欲しい。
こどもたちのえがおのために。
あれは、やっぱり専門外だと思う。
あそこに、人件費をかけるべきだと思う。

つい先日、旦那の実家に遊びにいった。
お姑さんから相談だ。
「ねぇ、留守番電話を追加したいんだけど。」
スマホを格安シムにして、料金を抑えるのはできた。
契約もすんでいる。
ところが、今になって月300円の留守電機能が欲しいという。
そんなの、ネットから一発だ。
「あぁ、ネットですぐできますよ~。」(夫婦同時発言)
「……。やって?」とお義母さん。
「これも。」とお義父さん。
こうして私たち夫婦は実家の両親のスマホをそれぞれ持ち、
同時に契約を始めた。
パスワードを聞き、契約画面を開く。
ちょっとした、夫婦の競争だ。
どちらが、早く契約できるか(笑)
ものの5分もかからないが、ポチポチっと。
私の勝ち(お姑さん担当)だ。
っていうか、これ保育士の仕事の専門外ですけど。
その後、NHK+の契約もしたいという。
「あぁ、ネットからすぐできますよ。」

……。
そっか、保育士とかもう関係ないのか。
興味のない方々に説明するのは無駄で
やってあげることがいいのか。
自分で何とかやろうという気概って問題じゃないんだ。
テクノロジーに人間側が慣れていくって相当ハードルが高いんだ。
確かに、近所のスーパーにセルフレジが導入されたが
やっぱり人のレジの方が並んでいる。
なぜか行列だ。
セルフ空いてますよ?

やっぱりさぁ、保育事務いるよ。
うん。
円滑に回さないとね。専門の方を。
それが、みんなのためなんだよ。
まぁ、お金だよね。問題は。

こどもたちのための裏方の裏方。
そんな、場所もあっていい。
たとえ、保育士の資格がなくともいられる場所。
いいじゃん。そこ。
仕事に疲れた人、きっと癒されるよ~。
子どもたちはパワー持ってるからね。
毎日、大笑いだよ。

と、前の職場を懐かしみつつ
未来の在り方を考えてみる。

きっと、どんどん変わっていく。
私たちの孫の世代は、どんな保育が普通なんだろう?
育児ロボットなんかがいたりして(笑)

私は、こどもたちがわらっている世界が好きだ。
だから、保育士も母親も子育てに携わる人がみんな楽になって、
余裕ができるシステムがいると思う。
創ってほしいな。
軍事費じゃなくて、予算をこっちにかけてほしいな。
理想って笑われてもいいや。
私は、平和を望むから。


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