マガジンのカバー画像

保育士のつぶやき。

33
保育現場で働いたことのある人には響くこと。子育てを保育士から見る視点で。
運営しているクリエイター

記事一覧

我が子に教えようとしたら、逆に4つの時間の存在を教えられてしまった

正解だけど、できないことやった方がいいのは、わかっている。 でも、できない。 そんなことって誰にでもあると思う。 そんな簡単なこと? でも、毎日は無理でしょ……。 そう思う。 何が正解なのかは人それぞれだけど 地球に優しくするのが正義だとしたら 皿洗い1つとっても、 スポンジを使わず、庭で育てたへちまを使い、 水に流しても安心な洗剤を選び、 食器を洗った後に、すぐ布巾で拭いて 食器棚にしまい、シンクもコンロもピカピカにして終わる。 これが、普通のルーティーンになっている

視える目がほしいと渇望した日。保育園の窓から。

新人保育士は子ども好き保育士になりたての私は、 正直日々の業務を憶えることがありすぎてパンクしていた。 しかし、子どもはかわいかった。 ただ、かわいい。それだけ。 それはそれで大切な資質ではあるが、仕事としては厳しい。 歌が好きだから、歌手になりたい! 文が好きだから、作家になりたい! 絵が好きだから、画かになりたい! そういうのと同じだ。プロになるなら何か足りない。 その何かは、何なのか? まだ、わからなかった。 周りからはよく、 「子どもと遊んでいるだけでお金もらえ

子どもとの遊びに疲れた大人へ。楽しく遊ぶためのヒントは「環境構成」

「みてみて~!」 「次は~これやって!」 「じゃあ、ママは、お姉ちゃん役ね!」 こんな感じで永遠に続く子どもたちの遊び。 最初は、かわいかったけれど……だんだん これに付き合うのが疲れてくると思います。 というか、 大人たちにとっては「退屈」なのではないでしょうか? 遊びたい!の動機多様性が叫ばれている現代です。 男女。こんな分け方をすると、 短絡的って言われそうですが、 あえて言います。 私が保育士として 関わってきた子どもたちの 遊び方を見ていると、 男の子が

子どもたちに紙とペンを。

子どもたちの創作意欲をつぶすのは省エネ思考。 無駄遣いは、いけないという正論。 制約のある世界は、 もしかしたら未来の子どもたちに 「もっと、欲しい!」という 反動の想いをつのらせてクリエイターになる いい機会をつくっているのかもしれません。 それでも、今の制約が 子どもたちにとって、 本当によい道なのか……。 保育現場は、お金がない。 だから、制約するしか道はないのでしょうか。 私は、疑問に思いました。 「お絵かきの紙は、1日3枚までね」 「塗り絵はきれいに全部塗っ

悔しいぐらいすごいと、もう嫉妬しない

消しゴムハンコの達人 子どもたちと一緒に スタンプあそびを楽しみます♪ 小さい頃は、車が大好きだったので 道路のスタンプと車と駐車場のPマーク。 100均のデザインペーパーにあった家を パクってスタンプにして街並みを再現。 シンカリオンというアニメにハマり 息子が自分で「こまち」を描いた記念に スタンプの絵柄に採用したあの日。 大きくなってきたら、 車よりマンガやアニメやゲームに 興味がうつってきたので、 ポケモン・マリオ・鬼滅の刃etc. (写真にはないけど、 マイ

40分授業開始で、早く帰宅する新生活

令和6年度の小学校生活そういえば、3月に小学校から手紙がきていました。 令和6年度の授業を40分に見直しますってやつが。 地元の新聞にも記事が載っていました。 私は、現在仕事をしていないのでそこまで関係ありません。 「いつでもおかえりって言えるよ。了解!」とそのお知らせを速攻、 捨ててしまいました。しかし、ここでふと疑問が。 そもそも、これって日本全国で実施中なのでしょうか? 文部科学省のHPで調べてみたら、 東京都目黒区で実践が行われているようでした。 まぁ、正直こう

言語化の宿題をやってみた

春の連続投稿チャレンジ「#最近の学び」に参加します。 言語化ワークnote内を歩いていると、 コピーライターのさわらぎ寛子さんという方を見つけました。 LINEに登録すると、5つのワークが届くというのでやってみました。 noteを読む方は、言語化って気になるワードかなと思ったので ご紹介します。 ①違和感を言葉にする ②仕事を1行で表す ③変化を伝える ④エピソードを言葉にする ⑤似ている言葉の使い分け の5本立てでした。 私なりにやってみた所、こんな感じかなぁ。 まだ

18歳、あるバイトの記憶

noteさん企画、春の連続投稿チャレンジに参加します。 #はじめての仕事 というテーマがあったので、記憶を遡りました。 18歳まで若返ります。 はじめてのケータイ私が初めてのお仕事体験をしたのは 地元のボーリング場。 春からではなく、ちょっと遅咲きの夏でした。 当時は、保育短大に入学したばかりの1年生でした。 ワクワクドキドキしながら、 保育士目指して勉強しようと意気込みます。 ところがカリキュラムを見てびっくり。 月〜金まで資格のための授業がみっちり! 実習だらけで休み

私だけがやらなきゃを捨てるまで

愛のある家庭せっかく妻になったのだから、 旦那のためにやってあげたいと思うのは、 せっかく母になったのだから、 子どものためにやってあげたいと思うのは、 決して悪い事ではありません。 愛情は、やってあげること。 確かにそう。でも、それだけじゃない。 家族で協力して生きる力をつけていく その過程こそ、本当の愛を育む時間。 愛とは、尊敬と感謝なんだと気づいたのは本当に最近でした。 「すごいね、さすがだね。ありがとう。」って家族に言えるこの瞬間。 幸せな気持ちに包まれます。う

本日、名古屋は卒業式。退屈な「式典」の当たり前を疑ってみる。

この記事を読む人は大人でしょうか。 だとしたら、今まで何度も卒業式があったのでは? 私も、小・中・高・大と卒業式に参加してきました。 自分のでは泣けたことは1度もありません。 役目を全うすることしか頭になかったです。 (ここで、礼をして、あそこであれを受け取って~と) 子どもの頃の私にとって、退屈でしかなかったあの行事。 卒業式。 親となった今は 子どもの成長の節目を祝える喜びが そこにあるのかなっと思います。 私が子どもだった頃は、 極力親には式に来てほしくありませ

ココにいるよ。

我が家流の正解子どものいる生活は楽しいです。 でも、不安がないわけではありません。 やっぱりみんな考えます。 今は、情報が溢れすぎているから 正解がわかりません。 そもそも、正解なんてないのです。 我が家で選んだ道が正解になっていきます。 うちの場合、旦那も私も子ども好き。 そしてお節介(笑) 最近ちょっと甘やかしすぎなのかも。 それでもいいや、と開き直ります。 毎日笑って過ごすことができるなら。 こどものえがおが守れるなら。 仕事をやめて我が家流の正解をずっと考え

ガキ大将がいない子どもの世界

ガキ大将とは?「ガキ大将」なんて言うと、イメージが悪いのかもしれません。 ドラえもんでいう所のジャイアンのポジションの人。 威張っている子ども。 でも、なぜかみんなついて行かざるを得ない存在感をもつ子ども。 我が子の周りを見ていても、 保育士をやっていた時の集団を見ていても、 ここまで威張る子どもはいませんでした(笑) ただ、遊びを引っ張っている子どもはいます。 「ねぇ、鬼ご(鬼ごっこ)しよ!」 「次は、どろけい!(けいどろ)」 「あっちで、かくれんぼしよーぜ!」 「ね

そんな時は、世渡り上手になればいい

「うちの子、忘れ物が多いのですがどうしたらいいのでしょうか?」 「そうなんですね。……実は、うちもなのです。」 残されたカバン「いってきます!」 息子の声が消えて一息つきます。 さぁて、掃除機でもかけるか。 部屋を掃除していると、 1つのカバンが転がっていました。 !? これは、月曜日の朝にもっていくはずの 上靴と体操服とリコーダー! またか。 また、忘れていったのか弟よ……。 そうして母は絶望しました。 もちろんこれを届ける選択肢もあるけれど。 もう、どうにでもなれ

彼らにはゲームの世界があっている

遂に完成あれは、9月のことでした。 (あんなお城がつくりたい) そう思った彼はつくりだしました。 1ブロックずつコツコツと。 よくもまぁ、飽きずにできるよな。 そう思って放置していました。 しかし、ついに一息ついたらしい。 かれこれ半年間。 「ねぇ、みて!おかあさん!」 そういわれて、テレビ画面を見てみると 赤と青2色の屋根の大きなお城ができています。 ツートンカラーの髪のような建物が。 そして、 テレビ画面の向こうで繰り広げられる 自慢のルームツアーが始まったの