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【怪奇】騒音クレームは上の階から⁉︎ #21.子どものこころ専門医なのに失敗子育て


以前に住んでいたアパートは、勤務先から近く、新築でとても住みやすいところでした。

子育てに物音はつきものですが、思わぬ事態に…


登場人物

私 30代 小児科医 子どものこころ専門医
妻 30代 育児休業
長男 当時3才
長女 当時赤ん坊


よく泣く長女

長女は、なかなか眠らずに、夜泣きも強く、毎晩のように抱っこして、耐え忍んでいました。

当時、長男は3才で動き回りたい盛り。
エネルギーが有り余って、日中は部屋の中を動き回っています。

そんなある日、


どん どん どん


床を鳴らす音がします。


上の階から


なんだろう?と思っていると、

しばらくして、また、


どん どん どん どん



どうやら、長男の足音がする度に、床を叩いているようです。


妻と無言で顔を見合わせます。


「まずいことになった…」


それからは、怯えて暮らす生活。



リビングに、スポンジタイルを敷き詰めて、思いつく限りの防音対策をしました。


しかし、


ある日、


玄関のポストをあけると、

1枚の紙切れが



早朝からの


  足音、物音

 大変気になります


配慮願います





ゾッとしました。

早朝と言われても、朝6時。

保育園や仕事に行くために、必要な時間です。

朝一なので、それほど大きな音も立てていません。



配慮願うと言われても、どうしようもありません。


さすがに、管理会社さんに相談しました。
家の中まで見にきてくれました。

「きちんと防音対策をされていますし、物音は生活上、仕方のない範囲内ですので、特に改めるところはありません。」

「先方には、こちらから説明しておきます。」



しかし、物音がする度に、床を叩かれるのは変わりません。


なるべく、家にいる時間を減らして、寝かしつけをドライブにするなど、できることはしました。


そして、


ついに、

よりによって私のいないときに


ピンポーン



ガチャ



「すみません。」




「いい加減にしてもらえませんか。」


男の人が家まで訪ねてきました。




妻が謝って、その場は帰られたそうですが、震えながら話してくれました。



管理会社に相談するも、


「相手方に、これ以上言っても、変わられないだろうから、どうしようもない。」



との返事。



途方に暮れてしまい、結局、引っ越す他ありませんでした。



それ以来、引っ越しをする度に、ご近所への挨拶は欠かさないようにしています。

この方の場合は、相手の方があとから引っ越して来られたので、どうしようもないのですが…



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