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子どもの権利条約は、子どもが我慢しなくていいことリスト!

2022年5月28日(日) 、新緑がまぶしい初夏の京都。

この日、京都市の中心街にある徳正寺にて、絵本「きかせてあなたのきもち 子どもの権利ってしってる?」のトークイベントが行われました。企画は、子どもの本専門店のメリーゴーランド京都さん。この日はお天気もよく、会場に集まって下さった約15名のギャラリーのみなさんと熱い想いを共有することができました。

実は今回の企画は、はじめて尽くし!
初の関西でのイベントであること。本屋さん主催であること。会場が歴史のある風情豊かなお寺であること。話し手もこれでとは違い、絵本誕生のキーパーソンであるメリーゴーランド京都代表の鈴木潤さん、著者の長瀬正子さん、編集者の山縣彩さんという顔ぶれ。ドキドキわくわく。お話は子どもの権利や絵本にまつわることへと展開し、とても素晴らしい時間になりました。

前半は、主にメイキングのお話。
なんと言っても、絵本「きかせてあなたのきもち 子どもの権利ってしってる」は、自主制作の前作「子どもの権利と新型コロナ」を長瀬さんが、鈴木さんに手渡したことからはじまりました。

トークでは、長瀬さんから受け取った絵本を読んだ時の鈴木さんの気持ち。鈴木さんから連絡をもい、この企画をかたちにしたいと思った山縣さんの気持ち。鈴木さんから、一般書籍にしてみないかと問われた時の長瀬さんの気持ち。実際に作業に入ってからのこと。それぞれの心の内を聞くことができました。

あぁー、そんな気持ちでおられたんですね…

お話しからこの絵本に関わってたひとりひとりが、本当にご縁としかいいようのないもので出会っていったことが、あらためて分かりました。そして繋がった誰もが市場の目的を超えて、いま取り組むべきこと、大切にしたいことに向かって、惜しみなく持っている力を注いだこと。それがかたちとなって世に出せたこと。それは、とても稀なことであったこと。また、それらが現在進行形で続く絵本を広める活動を力強く支えていることを確認することができました。

トークでは幾つもの印象的な言葉に出会いました。その中でも、「子どもの権利条約は、逆算的に考えると子どもが我慢しないでいいことリスト」という山縣さんの言葉に膝を打ちました。
また、鈴木さんの「生きづらい」という言葉にまつわるお話も。

大きく同意 なーるほど! 

後半は、絵本を広める人、作る人、売る人の立場の御三方による「子どもの権利」をテーマにしたブックトーク。紹介された絵本はどれも興味深く、読んでみたいものばかり。鈴木さんからは、いい本が次々と絶版になったり、品切重版未定になってしまっていることにも触れられました。読者が主体的に出版社に直接リクエストしたり、積極的に図書館に入れていくことで、いい本を子どもたちに繋いでいくことが出来るということも学びました。また、絵本をおとなと子どもが一緒に読むことで同じ物語が共有でき、日常生活のなかでも物語に助けられたり、子どもとのコミニケーションを深めてくれたという長瀬さんのエピソードにも感動。

また大切なテーマとして、長瀬さんからこれから子どもの権利をどうやってこの国に根付かせていったら良いか、どうやって風穴を開けていくのかという問いも出されました。それに対する御三方のお話もとてもよかったです。

この日のトークは、オンデマンド配信がございます。6月4日より、メリーゴーランド京都のオンラインショップにて販売されますので、ご興味がある方はせひぜひお求め下さい!

2020年春から駆け足で2冊の絵本を出し、広める活動を展開してきました。この日は、がんばってきたご褒美。鈴木さん、ご来場のみなさん、ライブ配信を見て下さった方、配信をお手伝いして下さった方、本当にありがとうございました。

さあ また ここから〜♪
ちがうかんがえのひとともであいながら
やわらかいきもちで すすんでいきたいです。

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