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こどもの夜尿症について

こどもがいつまでもおもらししてしまう・・・
心配される親御さんはいらっしゃると思います。
今日はこどもの夜尿症についてお伝えします。

夜尿症とは「5歳以上のこどもの睡眠中に起こる尿失禁で、1か月に1回以上の夜尿が3か月以上続く」状態です。多くの親御さんは(おもらしはいつまではいいんだろう)が1番の不安ではなでしょうか。

★夜尿症について
夜尿が続くとこどもの自尊心を低下させ、精神的なトラウマの原因になることがあります。治療をしない場合に自然改善する割合は年間10~15%と決して高くはありません。

★ではどうしたらいいの?
まずは受診をして病気が隠れていないかを確認してください。
夜尿の95%は病気によるものではないですが、5%で病気が隠れている可能性があります。

★夜尿はうちのこだけではない
5~6歳時点で約20%、小学校低学年で約10%・小学校5年生で5%に夜尿がいると言われています。
クラスに2~4人、小学校卒業時でも約30~50人にひとり(クラスにひとり)はいることになります。

★治療
〇生活指導
まずは夜尿の記録をつけていきます。
夕方以降の水分制限・夕飯は寝る2時間以上前に済ませる
夕食後はコップに1杯くらいにし、カフェインの含まないお茶や水にするなどのかかりつけ医の指導の下、行っていきます。
他にも就寝前にトイレにいく習慣をつける、夜更かしはしない、夜起こしてトイレに行かせない、睡眠中の寒さ対策などを行っていきます。

〇生活改善によっても解決しない場合
かかりつけ医に相談の上で、薬物療法やアラーム療法を行っていきます。
ー薬物療法ー
メリットとしては改善率が70%と言われています。
デメリットとしては薬の中止などによる再発率が60~70%と言われています。
ーアラーム療法ー
寝ているときに尿が出るとセンサーが作動し、音や振動などアラームを出して本人を起こし、トイレに行くことを毎日続けることで夜尿しないようにする治療です。
メリットとしては治癒率70%で再発率は15%と言われています。
デメリットとしては家族の負担が大きく、ドロップアウト率が高いこと、保険適用外であることがあげられます。

★注意点
夜中におこしてトイレにいかせる行為はおこさんの寝不足や成長ホルモンの分泌低下で発育に不利になることもあります。
夜尿の治療の原則は
・あせらず
・怒らず
・起こさず
・比べず
・ほめる
おこさんに合わせて治療を進めていきましょう。

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