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蕪の葉入りチャーハン

チャーハンといえば長葱と卵。あとは味出し用の肉や魚を入れるかどうか。長いこと、それを基本にしていた。学生時代から何度も何度も作って、失敗もたくさん重ねた末の基本だ。

特に水分の多い素材は扱いが難しい。べちゃっとした仕上がりを避けるためには、慣れた素材を選んだ方が間違いにくい。

そんなマイルールを少し変えて、色々な野菜を試すようになったのは今泉久美さんの影響だ。暮しの手帖・81号の特集「チャーハンの極意」でピーマンチャーハンやいんげんチャーハン、小松菜チャーハンなどなど。シンプルながら多彩なチャーハンを紹介されている。

特に気に入ったのはピーマンチャーハン。苦味も食感も楽しい。それにチャーハン一品で食事を済ませようとするとき、青みがあるとずいぶん罪悪感が減る。

このまえ試してみたのは蕪の葉だ。ピーマンチャーハンと同じ要領で作る。茎の部分は細かく切って炒めておく。一端、端に寄せたら卵を入れて、ご飯を焼きつける。しばらく放っておくくらいの気分でしっかり焼く(これはどちらかというと土井義晴さんの「触らんでよろし」の影響)。

ご飯が焼けてきたところで、この日は鮭フレーク、長葱を投入。塩、胡椒、醤油、ごま油で味を整える。

最後に、蕪の葉っぱの部分を投げたら鍋を振って混ぜ合わせる。葉っぱがしんなりしたら完成(これは小松菜チャーハンの手順)。

初めて試した割にはうまくできた。子どもたちもよく食べてくれたし、蕪の葉レパートリーが増えたのも嬉しい。

蕪が手に入る間に、また試してみたい。

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