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みなさんのトットちゃんの感想をお待ちしております! 『続 窓ぎわのトットちゃん』感想フォームのご紹介

アニメ『映画 窓ぎわのトットちゃん』が大ヒット上映中! その原作『窓ぎわのトットちゃん』の42年ぶりの続編となる『続 窓ぎわのトットちゃん』はもうお読みになられたでしょうか。先日、読者のみなさんの感想が読める特設サイトがオープンしましたのでご紹介いたします!

このサイトでは早速みなさんからフォームに集まった感想を公開しています。集まっている感想は年齢も職業も様々。誰かの感想を読んでいると、一人ひとり感想が違うんだな…と、自分とは違った視点が面白かったり、そういう読み方もあったのかと再読してみたくなったり。本の楽しみ方も増えると思います。

そこで、本記事ではサイトで公開している感想の一部をご紹介します。

 わたしも、あのトットちゃんの「それから」をずっと知りたいと思っていたひとり。読むことができてうれしい。
 42年前はほんの子どもで、明るい未来しか想像していなかったのに、また暗いニュースが飛び込んできた中で読み終わり、なんとも言えない気持ち(なんというタイミング…)。
 戦争中のくだりが遠いできごとに思えず、平和であることがあたりまえでなくなってしまうこわさを思う。トットちゃんたちのへこたれない明るさに救われた感じ。
    戦後大活躍のトットちゃんに引き込まれながら、なんだかいろいろ考えてしまったけど、映像が浮かんでくるような、生き生きとした徹子さんの文章、素晴らしいです。
 そして、いわさきちひろさんの絵が、ぞくぞくするほどぴったり。
 若い人にぜひ読んで欲しいと思う。

 55歳 女性 自営業

『続 窓ぎわのトットちゃん』特設サイト【感想大募集中!】|講談社


   『窓ぎわのトットちゃん』から42年経っての続編。楽しみにしていました! 大昔、『トットちゃんとトットちゃんたち』を読んで以来、徹子さんは、私の中でカッコいい女性ヒーロー。今作も、トットちゃんらしく躍動感溢れる文章でとてもよかった。
    さらりと書いてあるように見える戦争時の体験も、実は奥深くて、素直な感性や優しさが滲み出ています。
    トットちゃんのお母さんがまた強く逞しく、凄かった。うん、本当に凄い。
    今でも元気溌剌で、個性的なセンスとキャラクターを発揮して活躍している徹子さんだけど、仕事をするうえではやはり迷ったり悩んだりしたんだなっていう人間味を感じるエピソード、向田邦子さんとの関係性とかにもじんわりきた。
    トットちゃんが相性が合わなかったという女学校時代の数学の先生、私はとても誠実で良い先生だなって思ったんだけどね。笑

  30代 女性 地方公務員

『続 窓ぎわのトットちゃん』特設サイト【感想大募集中!】|講談社


お二人の感想はいかがでしょうか。ちなみに私は、シベリアから帰ってきたトットちゃんのお父さんが洗い物をしているシーンが印象に残っています。それは発売当日の記者会見で、黒柳さんが42年ぶりの執筆に至った経緯を次のように語られていたことが頭に残っていたからかもしれません。

「ロシアのウクライナ侵攻があったことが一番大きいきっかけでした。やはり子どもにとって何が1番嫌かというと『自由ではない』ということだと思うんです。それともちろん『食べ物が無い』とかいろいろなことがありますけれど、やはり私にとっては(戦争当時)自由ではないということが一番嫌なことでした」

現代ビジネスより


最後に40代 男性 会社員の感想をご紹介します。※こちらも本記事で紹介後に特設サイトに掲載されました!

 戦争中でも前向きでエネルギッシュなトットちゃんは魅力的で読んでいて楽しい。さらに当時の生活のことを細かいところまでよく覚えていて、さすがの記憶力だと私は感心しきりでした。
 ですが、読み進めていくうちに、黒柳さんが「戦争は嫌だった」と記者会見で話していた姿とのギャップを感じました。

 もしかすると「嫌だった」という戦争当時のことを昨日のことのように子細に書くことができるのは、黒柳さん自身が何度も思い出していたからではないでしょうか。何度も思い出すほど辛い記憶だったから脳裏や心に刻まれていたのではないでしょうか。

 この本に書かれなかった辛いことはたくさんあったのかもしれない(たぶんあった)。ですが、あえてそこは書かずに前向きに生きていた姿を書くのがトットちゃん流なのかなと。それとも戦争の辛さを正面から書きたくてもうまく書くことができなかったのかもしれません。黒柳さんが何を思いながらこの本を書いていたのか、ご本人に聞いてみたいと思いました。

 戦後数年を経てシベリアから戻ってきたお父さんは台所の流し場でお皿を洗い始めます。お父さんは著名な演奏家であり手は商売道具、人一倍手の扱いには気を付けていたはずなのに。トットちゃんもお父さんが洗い物をする姿を初めて目にしたと書いていました。何年ぶりかでお父さんに会うことができたにもかかわらず、このシーンはいつも活発なトットちゃんがお父さん(おそらく後ろ姿)を無言で見つめています、それだけのシーンですが、無言のトットちゃんからは「戦争は嫌だったな」という声が聞こえてくるような気がしました。

 40代 男性 会社員 

是非みなさんも、こちらのサイトのフォームを通して感想をお寄せください。


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