乳がんになりました〜私とおっぱい〜
こんにちは、紅子(こーこ)です。
今日は乳がんの診察とか検査とかじゃなくて、ちょっと精神的な事と言うか自分の胸に対して抱いていた気持ちを書いてみようかなと思います。
自分の胸を意識し始めたのは小学校中学年頃だろうか。
第二次性徴期でペタンコだった胸が膨らみ始め、それが周りの同級生の女の子達とは変わってしまうようで嫌だった。
ただでさえ猫背なのに胸を目立たせたくないから更に背中を丸めて過ごしていた様な氣がする。
そして時は経ち、10代後半〜20代。
同級生より早く大きくなり始めた割には余り成長せず。
今度は胸が小さい事へコンプレックスが…。
もうちょっと欲しかったと自分の胸が好きになれず。
しかも生理前は胸が張って痛くなるし、良性だけどシコリみたいなものも出来るわで良い思いを抱けずにいた。
そして出産して授乳となったら母乳が出にくく…。
特に右。
なんでこんなポンコツの胸なんだろう。
何にもいい事がないじゃないかとまた自分の胸が嫌いになった。
私はずっと自分の胸を好きになれずにいたんだと思う。
2人目の授乳で桶谷のおっぱいマッサージに通う様になって、ミルクもあげていたけど母乳を自信を持ってあげらるようになって、断乳までやり切った。
赤ちゃんに母乳をあげられたおっぱいをやっと少し好きになれた瞬間でした。
そして授乳終了から約1年。
ガンになった。
私の右胸は何を私に伝えたかったんだろう?
それから私は右胸にエッセンシャルオイル入りのマッサージオイルを塗りながら話しかけた。
「ずっと嫌いでごめんね。子ども2人にお乳ありがとう。」
「守ってくれてありがとね。教えてくれてありがとう。」
話しかけると涙が出て来た。
こんなに自分の胸と向き合うのははじめて。
溜まっていたモノが溢れてくるようだった。
ずっと無理したね、私。
それを一生懸命教えてくれたんだね。
もうすぐお別れになってしまうけど、ごめんね、ありがとね。
右胸とお別れする日まで、私はおっぱいに感謝と愛を伝えようと思います。
今回はなんだか不思議な話になってしまったけど、悪性かもしれないとなってから本当に色々考えさせられていて、それはすごく良かったなと思う。
もちろん落ち込んだり泣いたりもいっぱいしてますが…。
おばあちゃんになるまで生きて、「乳がんになって私の生き方が変わったんだったわ…懐かしい話ね。」と天気の良い日に友達とお茶を飲みながら笑って話すんだ。
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