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子供にとって

小学校5年生になる息子が卓球を始めて約2年。「やめる」ことを本人が決めた。

おりしも東京オリンピックで沢山の感動を与えてくれた卓球競技の記憶が鮮明に残っている中の出来事だった。

親としてはこの息子の決断をある程度予測はしていた。

きっかけは先月、コーチからのメール。今まで週に2日の練習だったのだが「来月から練習場所が新しくなるのをきっかけに、練習回数を週4日にしてほしい。休むことは許さない。休んだ場合ペナルティを課す。親が本気にならないと子供は本気にならない。」と言うことが書かれてあった。

このメールを見て、「息子は多分これにはついていけないだろうな」と思い、やめると言うだろうなと予測し、結果としてその通りになった。

親としては、やめるなら自分の口できちんとコーチに伝えなさい。とだけ言った。そして息子は勇気を出してコーチに「やめます」と伝えた。するとコーチからは「やっぱりきついか」の一言。

クラブは選手の強化をしたい。うちの息子は単純に卓球を楽しみながら強くなりたい。その中で週4日強化のための練習はハードなのだ。

コーチからのメールに親としても疑問。今まで週に2日だった練習をいきなり週4日。送迎の都合や他の習い事との調整もあるし…。しかも休めない。うちの息子はあまり体が強い方ではない。だから休めないと言われるときつい。さらには親が本気にならないととまで言われたら、我が家はついていけない。そこまで練習させて強くなってほしいとも思っていない。

なぜそのようにクラブが方向転換をしたのか?推測するに結果が出ていないからだ。県大会などではベスト8に残れる選手はいない。コーチが焦っているのだと思う。コーチは自らが一流の選手だった。

そこは練習量を増やすことも必要なのかも知れないが、指導方法や体制を根本的に見直す必要があると思う。(僕も卓球経験者なのでわかる)教えるのは基本コーチ1名のみ。これでは限界がある。子供を教えるのはとても難しい。子供の年齢に合わせた教え方が必要になる。理解できる子もいれば、年齢的に理解できない子もいる。それをコーチ1名ではとても無理だ。

3年生の時、卓球をやりたいと息子が言ってきた時、6年生まで頑張って続けなさい。と言った。嫌だなと思うこともあるだろうけど続けることで忍耐力と精神力をつけてもらいたいと思ったからだ。そして頑張って続けた時の達成感も味わってほしいと思っていた。

でもいくら親が続けなさいと言っても、本人が楽しいと感じなければ続かない。つまりは卓球が楽しいと感じなくなったのだ。忍耐力や精神力は別の方法や機会で教えていこう。大切なことだから。

僕も小学校5年生から卓球を始めた。楽しかったからそれなりに上達したし続けることができた。

そう、つまり子供の頃は楽しく練習をさせることが1番なのだ。卓球を好きになってもらうこと。そうすれば自然と練習量は増え、強くなるために子供が自ら練習し必死になるものなのだ。

残念ながら、うちの息子が通っていたクラブは楽しくさせる練習ではなかった。息子はそこにはまらなかった。

楽しく練習ができるクラブ。自分で作ろうかな〜。




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