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思うこと

僕の住んでいる別府市の就労B型事業所が指定取り消し処分を受けたと新聞に大きく掲載されていた。

内容としては、利用実績のない利用者を利用していた事にして給付金を不正に受け取っていた(加算も含めて)との事で、その額は1,000万円を超えているようだ。しかもその法人のトップは不正をしていないと言っているそうだ。

同じ就労B型事業所を運営している僕としては、「考えられない」事である。し、腹もたつ。が、こんな事をしている事業所があることも「事実」なのである。

最初からこんな不正をするつもりで始めたわけではないと思う。障がい者の自立に向けて一生懸命に支援をしてきたはずである。なのに…

どこかで歯車がくるってしまったんだろう。だからといって不正することはあってはならないことである。

最近、別府でも就労系の事業所が増えてきている。利用者さんにとっては選択の幅が広がる点においてはとても良いことだと思う。一方事業所サイドは選択の幅が広がるということは選ばれる事業所になるために「質」が問われていく。工賃であったり、作業内容、環境など「価値」を出していかなければならないのだ。

一般的に考えれば当然のことなのだが、福祉は今までこの「質」の部分があまり重要視されていなかったように感じている。

そんな中のこの不正請求問題。「質」や事業所の「価値」を考えることをしなかった結果「目先」に囚われてしまったが故の結果なのだろう。と僕は考えている。

結局真面目にコツコツとやることが良いのだ。一足飛びの経営なんてその時は良くても長く続くわけがないのだ。10年後、20年後を考えて「今」を丁寧に生き、支援をしていくことが福祉には必要なのではないだろうか。

きれい事と言われるかもしれないが。





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