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PSソフト・幻想魔伝最遊記~遥かなる西へ~の話

こんにちは、木霊と申します。最遊記のゲームの話、第二弾です。
第一弾はこちら。

先日幻想魔伝最遊記~遥かなる西へ~をプレイしまして、良かった部分と理不尽だった部分の話、ゲームの紹介をどうしてもしたいので、壁打ち気分で書きます。いいところも理不尽ポイントも言いたいことがいっぱいある。あるあるくらい言いたい。
※PSの録画環境を持っていないため、本記事のゲーム画面はすべて直撮りとなっています。


幻想魔伝最遊記~遥かなる西へ~とは

2002年12月26日発売。対応ハードはプレイステーション。開発元・発売元はJ・ウイング。同社の最遊記ゲーとしては2本目。
アニメ本編を切り抜いたイラストとショートムービー、音声で幻想魔伝最遊記を追体験できる。話の内容は旬麗の話から砂漠のサソリ妖怪の話まで。シナリオの合間に挟まるミニゲームが面白かったりグラフィックがなかなかよかったり理不尽だったりする。

章選択

どのシナリオを追体験するか選べる……ように見えてあんまり選べない。
全7章のうち、初期に開放されているのは2つ。これを両方ともクリアすると次の2つが解放されるという流れを繰り返して7章を解放し、クリアするとエンディング。クリア済みのステージは選べなくなるため、ミニゲームをもう一度遊ぼうとすると各段階のセーブデータを細かく残しておかなくてはいけないのだが、それをするにはセーブスロット数が少ないので遊び直しにはやや難あり。好意的に解釈するなら常に西を目指しているということかもしれない。

シナリオパート

ザ・シナリオパート。アニメを切り抜いた絵が紙芝居のようになっていて、画面下部に半透明のテキストウインドウと発言者の顔アイコンが表示される。たまにアニメ映像も入る。なんとフルボイス。しかしアニメに吹き込まれた音声を編集して使用しているようで、不自然に途切れたり別の音がかぶっていたり、テキストの表示と音声が若干異なったりする部分があるのは残念。

ミニゲームパート

探索

間違いなく最も魅力的だが微妙に理不尽なパート。全3回。キャラクターを移動させ、ギミックを解いたりアイテムを探したりしながら制限時間20分以内にマップの出口を目指す。マップに置かれたツボには「巻物の破片」が入っているものもあり、プレゼントキャンペーンに応募する際のパスワードを知るためにはコツコツ集める必要がある。
このパートの最大の魅力は、三蔵一行のグラフィックがめちゃくちゃかわいいことである。

う~んかわいい。非の打ちどころのないかわいさだ……👏

このうち下僕3人を操作してそれぞれマップを探索することになる。各担当回の内容は以下の通り。

①悟浄編
姿を消した旬麗を追うシーンでミニゲーム開始。最初ということもあってか難易度は控えめ。各所の岩を押して道を作る、倉庫番とかかいりきパズルとか言われるタイプのアレを解きつつ進んでいく。劇的な盛り上がりがあるわけではないが、遊びやすくて面白い。全てのミニゲームの中でこれが1番素直に楽しいまである。

②八戒編
姿をくらました清一色を追うシーンで開始。森の中にワープ装置が設置されており、どこからどこに飛ぶのかの規則性を覚えながら出口に向かう。八戒編からは罠が仕掛けられたツボが登場し、調べてしまうと制限時間が減少する。ツボの総数がほどほどかつ巻物の破片の位置は固定なので、総当たりで開けていけばコンティニュー1回でなんとかなる。

③悟空編
砂漠地下の牢を出て、サソリ妖怪に囚われた三蔵を探すシーンで開始。探索最大の問題児。罠が仕掛けられたツボが多いわ床が抜けるわ……。でも悟空の動きの種類が多いのはなかなかリッチ。長くなるので記事を独立させました。

爆薬避け

食堂で眠り薬を使った八百鼡が、唯一眠らなかった八戒と対峙するシーンで開始。八戒を操作して八百鼡が投げてくる爆薬を避けきれば成功。2種類の爆薬の軌道を読み切り、的確に、かつタイミングを合わせてジャンプかしゃがみを出す必要がある。
グラフィックが綺麗。

格ゲーっぽくていいよね


ゲームとしてはシンプルで悪くないものの、若干の遅延が生じる環境だとタイミングのシビアさがやや増して苦しい。苦しかった(自業自得)。

バトル

このゲーム最大の問題児。全5回。清一色の使い魔戦と清一色戦はまだマシ、というか八戒が完全不利になるようにできていて結構良い。
これも長くなるので記事を独立させました。後日公開予定。

射撃

なんともコメントしにくいゲーム。三蔵が六道にとどめを刺しに行くあたりで開始。一定時間ごとにランダムな位置に出現する六道に照準を合わせて撃ち、残弾か三蔵のHPが尽きる前に六道のHPを削り切れば成功。
六道の出現範囲が広く出現時間が短い上に照準の移動速度が遅いため、ある程度ヤマを張って当てにいかねばならない。予想外の場所に出現したときはどっしりと構えて間に合うかどうかを見極め、無駄弾を使わないのがコツ。

録り下ろしミニドラマ

猿喜湯という温泉の話を聞き、立ち寄ることにした三蔵一行。しかし道中で嵐に襲われ、山小屋で一夜を明かすことになる。いつもの調子でにぎやかに過ごしていると停電が起き、その一瞬で最後の肉まんが消失。果たしてその犯人とは……?という筋書きのギャグテイストのミニドラマ。ノリノリで有名探偵のモノマネを披露する八戒が見どころ。

感想

良かった点・面白かった点

  • 数としては少ない、運の要素が強く関わってこないミニゲームは面白い。

  • キャラクターのグラフィック。アニメの使い回しが多いが、新規に作られたであろうものがどれも良い。八戒と八百鼡の爆弾避け用の立ち姿とか、ゲーム中で1回しか見られないのに……。

  • 録り下ろしミニドラマ。ドラマCDのおまけパート的な雰囲気で尺もそれなりと、約束された勝利の趣。

正直微妙だった点

  • 一度クリアしたステージはそのデータでは二度とプレイできない点。運要素とシナリオパートの仕様も相まって遊び直しが億劫。

  • 運要素の強いミニゲーム。祈り以外の突破方法がない。

  • シナリオパートの冗長さ。ムービーはスキップできるがテキスト+ボイスで進行するシーンはスキップができず、早送りでの閲覧が最速となる。それでもちょっと長い。

まとめ

完全にファン向けでした!そんなことは最初から分かってたんですが、実際に遊んでみるとノベルゲームとして見てもミニゲーム集として見てもRPGとして見ても、面白くはあるけど不便さが邪魔をしてくる絶妙な感じで……。録り下ろしミニドラマは面白かったですし、本編も遊べないほどの不親切さやバグはなかったのでクソゲーと言うほどではないと思います。でも発売当時に定価で買ったとしたら個人的には納得できないくらいのライン。
現在はケース・説明書付きでも500円しないくらいで入手できるので、ドラマCDシリーズの雰囲気がお好きな方は今から遊んでみるのもアリなのでは。一度PS2を買ってしまえばREROADやGUNLOCKのソフトも遊べます。やろう!最遊記のゲーム!

特典映像に関する情報募集中

このゲームのパッケージには、ミニドラマの他に人気声優のゲームオリジナル特典映像付き!という記載がある。しかし、今日に至るまで解放方法が全くわからない。片っ端から壺を開ける、巻物の破片を集める、その状態でもう一度エンディングを見てみるなど色々試したのだが影も形もない。通販サイト等のレビューでも、ミニドラマへの言及はあるものの声優陣の映像に関しては触れられていない。
何かご存知の方がいたら、@kodama74までお知らせください。Twitter(現X)にもタイッツーにもブルースカイにもいます。

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