簿記2級を受けた時の話

前回は簿記3級を受験した時の話を思い出して書いてみました。
今回は簿記2級編です。

◆何故簿記3級が不合格だったのに、簿記2級を受験しようと思ったのか

⇒これは、3級の不合格の点数が決め手でした。

簿記3級の合格点は70点で、69点で不合格となったのですが、「あと1点のために勉強するんやったら簿記2級の勉強したほうが絶対ええやろ」と思ったからです。

確かに不合格は不合格ですが、私の場合は上記のように考えており、絶対に受かってやるみたいな執念があったので、2級の勉強を開始したのでした。確か11月の終わりか12月頃だったと思います。

◆参考書・戦略は?

⇒簿記3級の時に教科書選びが大事だと思ったので、新しく3級で買いなおしたシリーズ(サクッと受かるシリーズだったと思います)を参考書にしつつ、問題集はTACが出しているA4サイズのものを使用することにしました。

2級は3級と異なり、工業簿記が新しく学習範囲に加わります。

商工会議所の定義では、「企業内部での部門別や製品別の材料・燃料・人力などの資源の投入を記録・計算する技能で、経営管理に必須の知識です。」となっています。

原価計算の分野は参考書や問題集を読んでいたらスっと頭に入ってきたので、「最悪商業簿記で点数が振るわなかったとしても、工業簿記で取り返せばいい
という思考ができるようになりました(3級の時は商業簿記だけだったので、カバーしていない論点が複数出ると正直きついです)。

従って、戦略としては原価計算の分野をほぼ満点にして、商業簿記で負けない点数を取る方向にしました。

加えて、2級は3級と異なり、出納帳や商品有高帳の問題はほぼでなくなるので(私にとっては大変ありがたかったです。こんなこと言うのもあれですが帳簿組織の論点はあまり好きではないので)、その点も非常に気が楽でした。

◆勉強方法は?

⇒相変わらず参考書を読み、問題集を解くスタイルで勉強していました。試験が2月なので、3か月間の勉強期間がありました。そのため、試験までにじっくり勉強することができました。

よくわからない論点などは、YouTubeで解説動画をアップロードしてくれている方がいたので、それを見たりして理解に努めていました。(今でこそYouTuberといった職業人が出てくるほどYouTubeが浸透していますが、2011年当時は今ほど浸透しておらず、特に会計業界においては解説動画を無料で投稿している人は少なかったように記憶しています。)

◆いよいよ本試験

⇒本試験の会場ですが、2級は家から結構遠い会場だった(3級は近い会場でした)ので、なかなかテンションが下がっていました。

私は受験会場で一切参考書や問題集を見ないタイプ(完全にドラゴン桜の受け売りです)なので、とりあえず受験会場に到着してからはぼーっとしてました。

時間になって試験問題が配られ中身を見ると、ほぼほぼ解ける問題ばかりだったので、合格を確信しました(商業簿記で本支店会計が出たのは覚えてますが、他の問題は全く記憶にないです。ただ、手ごたえがあったことだけは覚えています)。

◆結果は


⇒結果は、82点で合格していました。簿記3級は不合格でしたが簿記2級はそこそこの点数を獲得できたので、私としては満足していました。

今でこそ簿記2級はとても難しくなっている(当時は連結会計はもちろんのこと、税効果会計、外貨建取引、リース、株主資本等変動計算書、その他有価証券の処理、電子記録債権債務の処理さえ出題範囲外でした)ので、当時その難易度だったら確実に予備校へ行っていますし、ひょっとすると簿記の受験自体あきらめていたかもしれないです。

上記の通り、無事簿記2級に受かったので、ひとまず公認会計士を受験する素質はあるということが分かったので、進むべき方向は間違っていなかったかと思います。

余談ですが、その当時の受験会場に高校の同級生がいました。
大学が付属しているエスカレーター式の高校だったので、大学で再開した時に結果を聞いてみました。彼も合格していました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?