母の手料理について

ふと、母親の手料理を突然食べたくなることがある。

自分で言うのも何だが、母の手料理は最高に美味しいと思っている(今回の滞在中も出してもらったが、舌が喜ぶ味だった)。

家を出る時、自分の好きなメニューを文書化してもらい、メモにしてもらった位だ。

20数年間母親の料理を食べて育ってきたのだから、たまに食べたくなるのは当然かもしれない。今は1年のうち350日位が外食なので、余計にそれを感じる。

学生時代は毎日家に帰ると温かいご飯が出てきたが、そのありがたみは時間が経ってから気付くものだ。母親の料理を食べずにファストフードやファミレスですませたりしていたこともあった。今、それらのお店の料理と母親の料理の2択を迫られた場合、確実に母の手料理を選ぶやろうね(ファストフードやファミレスの料理はいつでも食べられるし、日本全国同じ味)。

仮にタイムスリップが出来るのであれば、過去の自分に「そんなもの(ファストフードやファミレスの料理を指す)は大人になったらいつでも食べられるのだから、今しか食べられない母の手料理を食べるべき。そして、その料理方法を聞き、再現できるぐらいまでに料理の練習をすべき。」と言うだろう。

以前、記載してもらったメニューをもとに母の手料理をいくつか作ったことがあるのだが、母の味にはまだまだ及ばないな、と思ったことがある。
なお、母親の作る料理の足元にも及ばなかったため、あえて『作った』という表現をしている。

分量はどうしているのか、と質問したことがあったのだが、特段計量せずに作ることがほとんどと言うので「ああ、すごいな」と思った。長年料理を作っているため、もはや感覚の域なのだろう。

自分がその領域まで到達することは出来るのだろうか。出来ることすれば、書いてくれたメニュー・食材をもとに料理を作り、微調整を続け、母の味を再現していくしかないのだろう。

新居に移り、キッチンも広くなったので、今度こそは料理を作りたいな。

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