社会人入学者は国に見落とされたのかもしれない

<社会人入学者という言葉を作った背景>
社会人入学者は修学支援新制度(以下=新制度)で支援の対象から外されました。
私がこの言葉を作ったのは単純に外された理由が理解できず、自分の生徒のことを考えると放っておくことができないとの思いが募ったからです。

自慢できたことではないですが生まれて初めて政治に怒りを覚えた。

予算がない等の理由も考えました。とりあえず早く決めて野党の追及を逃れるということも当然考えました。でも、それにしては荒すぎると思いました。

外された理由をさらに考え、ふと私の頭によぎったのは、
「見落とし」
です。

文部科学省HP高等教育の修学支援新制度のこれまでの検討経緯のページに高等教育無償化の制度の具体化に向けた方針の概要があります。その高等教育の無償化の趣旨には以下のように書かれています。

低所得者世帯の者であっても、社会で自立し、活躍することができる人材を育成する大学等に修学することができるよう、その経済的負担を軽減することにより、我が国における急速な少子化の進展への対処に寄与するため、真に支援が必要な低所得者世帯の者に対して、①授業料及び入学金の減免と②給付型奨学金の支給を合わせて措置する。

「真に支援が必要な低所得者世帯の者」

この趣旨であれば、私は社会人入学者は当然支援の対象に含まれるべきだと考えます。

例えば、現役で進学ではなく家計を助けることを優先し、家計が落ち着いてからやっと働きながら進学するためのお金を貯金して、貯まったお金で浪人する。又は現在している社会人入学者。彼らは最も支援するべき対象です。

しかし、社会人入学者は支援の対象から外されました。

仮に予算がないのであれば、社会人入学者の中から優秀な人材を審査して採用された者に支援をする付帯決議を盛り込めば良かったのではないか?と思います。
付帯決議として盛り込まなければ、問題として取り上げられることは必至。
それでも盛り込まれていないのは
「見落とし」
だからだと思います。

<アンケート実施に踏み切った理由>

アンケートは今急いで作成中です。この話のように、まずは皆さんをアンケートへ導く導入の話を書いています。

単なる「見落とし」であれば教えて気づけば付帯事項として採用されるのではないか?と考えました。

あまりに馬鹿げていて動機としてどうかと思いましたが全くあり得ないとは言い切れないので活動を始めることにしました。

SNSを通じてこの問題に対するつぶやきを発信していくうちに、私とは違った様々な意見に触れました。

<社会人入学者を支援から外された理由として考えられるもの>
○社会人入学者の存在が希薄で社会に認知されておらずそもそも国は知らなかった。
○社会人入学者の人数は大した数ではなく選挙の票が稼げないので外した。
○予算がないので3浪以上を排除した。
○3浪以上は全員裕福だ。
○3浪以上する者の中に優秀な学生はいない。

支援の対象から外された理由には様々なことが考えられます。

話の前後はわかりませんし、国の関係者であること以外、どこの誰がどこの誰にした質問かはわかりませんが、ある政党の議員がSNSには次のように上げています。

「なぜ支援制度から3浪生が排除されるのか」
という問いに対して
「3浪以上の人の親はお金があるから」
と言ったそうです。

これが事実なら国会に社会人入学者の存在は全く見えていなかったことになります。

社会人入学者は国に見落とされたのかもしれない。

この間に、苦渋の決断として進学を諦める浪人生がいるかもしれません。皆さんの力で彼らを助けてください。

⭐︎アンケートにご協力ください
2020年施行の修学支援新制度の対象から外された社会人入学者を新制度の付帯事項として支援の対象に含めることを国に請願する請願書、要望書作成に必要な資料収集の為のアンケートです。
尚、東京藝術大学等高倍率により他大学よりも平均浪人年数の高い大学についても別のアンケートとなります。但し、その中で自分で進学費用を工面して浪人した方はこの社会人入学者アンケートも該当します。

社会人入学者本人用のアンケート
社会人入学者を指導された経験のある先生用アンケート
社会人入学者のお子さんをお持ちの保護者用アンケート
一般の方用アンケート


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