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【ビールづくり】#技術 「ビールの作り方」

【この記事でわかること】
ビール作りの大まかな流れ

ビール作りに最低限必要な原料は次の4つです。

1. 麦芽
2. ホップ
3. 酵母
4. 水

ビールの作り方の流れを簡単に羅列すると下記の通りです。

1. 糖化 ←ここで水と麦芽
2. 煮沸 ←ここでホップ
3. 発酵 ←ここで酵母を入れる
4. 熟成 ←待つのもレシピのうち

これを細分化すると下記のようになります。

〈スタート〉
・レシピ作成
・原料計量
・ 麦芽粉砕(コーヒー豆と同じで砕いてエキスの抽出度を調整する)

1. 糖化(65度程度のお湯と麦芽を混ぜ、糖分を抽出←酵母が代謝するため)
・麦汁循環(糖化した麦芽と液体を分離させる前の清澄化工程)
・麦汁濾過(麦芽から甘くなった麦汁を濾しとる)
・スパージング(麦芽の間に残った甘い汁を絞り出すためにお湯で濯ぐ)

2. 煮沸(殺菌・不要な香りを飛ばす・麦汁濃度の調整・ホップの苦味抽出)
・ホップ投入!(苦味と香りづけ)
・ワールプール(ホップかす、タンパク質を麦汁から遠心分離させる)
・麦汁冷却(熱交換器で冷やしながら発酵タンクに麦汁を送る)
・酸素注入(酵母が増殖に必要な酸素を酸素ボンベから送り込む)

3. 発酵
・4-7日で糖化で搾り取った糖分が80%くらい酵母に食べられる

4. 熟成
・発酵しきったビールの温度を下げて熟成させる
・容器詰(炭酸ガスの付き具合を調整して瓶や樽にビールを詰める)

〈フィニッシュ〉

ビール作りは仕込み自体は4-8時間程度で終わります。ビールの種類にもよりますが発酵に1週間、熟成に1-2週間かかり、それから飲めるようになります。

実際には原料調達・選定から、水質の調整、酵母の添加量の決定などなど見えない仕事をたくさんしています。もちろん使用する器具の洗浄と殺菌も含めて。

ビール作りを見学しにきてくださる方は思った以上に僕たちがのんびり作業をしていることに驚かれます。のんびりしながらも頭の中で、製品に悪影響を与える部分をチェックしながら、調整をしています。

次から徐々に知識の共有をしていけたらと思います。

【お願い】
・ビール作りの日本語情報を増やすための取り組みをしています。改善点があれば教えてください。
・内容には気をつけておりますが、実際に工場で試される場合は法律の部分も含め十分注意してください。

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