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🇬🇧#12 ロンドン テート・ブリテン

前回はこちら。


こんにちは。

ナショナル・ギャラリーでターナーの絵を見て以来、すっかりターナーのファンになってしまいました。

ロンドンで他にターナーの展示がないかと調べたところ、テート・ブリテンに大量に展示されてると知り、早速行ってみました。

テート・ブリテンへ

テート・ブリテンはバッキンガム宮殿の南側、ミルバンク地区のテムズ川沿いにあります。

最寄駅はVictoria線のPimlico駅。駅構内から案内があるので迷うことはありません。

デカデカとテート・ブリテンの案内が。

駅からは徒歩5分くらい。道中はロンドンの高級住宅街という感じの閑静な住宅街です。

こんなところに住みたい

テムズ川沿いにあるギリシャ神殿風の建物がテート・ブリテンです。刑務所の跡地に建設されたそう。

垂れ幕にデカデカと書いているように、入場料は無料です。

主張の激しい垂れ幕

内部の装飾も美しいです。

宮殿みたいに豪華
銀杏の葉のようなかわいい模様
カフェ
廊下。アーチと電灯がかわいい。

テート・ブリテンは16世紀から現代までのイギリスに関する美術品を多く展示しています。

ターナーの作品は専用のウイング、クロエ・ギャラリーに集められています。

館内図と主要展示。右側に飛び出している部屋たちがほぼ全てターナーの展示室


ウィリアム・ターナー (J. M. W. Turner)

ターナーの展示室があるウイングにやって来ると、まずは自画像にお迎えされます。20ポンド紙幣の肖像にも採用されています。

ウィリアム・ターナー『自画像 (Self-Portrait)』1799年

展示室は複数あり、それぞれテーマがあります。日曜の11時頃ですがかなり空いていました。

この部屋、左右の部屋、奥の部屋全てターナー
部屋ごとにテーマがあります

気になった絵を年代順に並べてみました。初期は写実的なものが多いですが、だんだんモヤモヤしてきて境界が曖昧になっていくのがわかります。

ウィリアム・ターナー『スピットヘッド:ポーツマス港に入港する2隻の拿捕されたデンマーク船 (Spithead: Two Captured Danish Ships Entering Portsmouth Harbour)』1807-9年
ウィリアム・ターナー『カルタゴ帝国の衰退 (The Decline of the Carthaginian Empire ...)』1817年
ウィリアム・ターナー『バチカンより見たローマ ラ・フォルナリーナに伴われ、ロッジアの装飾のために絵を準備するラファエロ (Rome, from the Vatican. Raffaelle, Accompanied by La Fornarina, Preparing his Pictures for the Decoration of the Loggia)』1820年
ウィリアム・ターナー『エウロパの階段から眺めるドガーノ、サン・ジョルジョ、チテッラ (The Dogano, San Giorgio, Citella, from the Steps of the Europa)』1842年
ウィリアム・ターナー『吹雪 - 沖合の蒸気船 (Snow Storm - Steam-Boat off a Harbour’s Mouth)』1842年
ウィリアム・ターナー『ノーハム城・日の出 (Norham Castle, Sunrise)』1845年
ウィリアム・ターナー『流氷に捕まり脱出を試みる捕鯨船 (Whalers (Boiling Blubber) Entangled in Flaw Ice, Endeavouring to Extricate Themselves)』1846年


ジョン・コンスタブル (
John Constable)

コンスタブルは19世紀のイギリスの画家で、ターナーと並んでイギリスを代表する風景画家です。雲の描写が細かくて素敵ですね。

ジョン・コンスタブル『草原から見たソールズベリー大聖堂 (Salisbury Cathedral from the Meadows)』1831年
ジョン・コンスタブル『ウォータールー橋の開通式 (ホワイトホール階段からの眺め、1817年6月18日) (The Opening of Waterloo Bridge(‘Whitehall Stairs, June 18th, 1817’))』1832年


ジョン・エヴァレット・ミレー (Sir John Everett Millais)

『オフィーリア』はシェイクスピアの戯曲『ハムレット』に登場するデンマークの貴婦人オフィーリアの最期を描いた作品。

ジョン・エヴァレット・ミレー『オフィーリア(Ophelia)』1851-2年


その他のイギリス美術たち

ホイッスラーは19世紀後半のアメリカ人画家で、主にロンドンで活動しました。

『青と銀のノクターン - チェルシー』はテムズ川にかかるバタシー橋から見えるチェルシーの景色を描いた作品。筆を横に長く走らせることでテムズ川の静かな流れを表しているのが面白かったです。

ジェームズ・マクニール・ホイッスラー『青と銀のノクターン - チェルシー (Nocturne: Blue and Silver - Chelsea)』1871年

その他、絶対王政時代の肖像画がすらり。この辺はかけ足で…。

椅子がおしゃれ
ずらっと並んでいるのは壮観
現代アートも


以上、テートブリテンの紹介でした。午前中に行くと人も少なく、とても落ち着いて鑑賞することができました。ターナーを観たい方におすすめです。

ではまた。


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