【人生雑談:介護で仕事やめたくない】

 70歳の父が認知症です。私が仕事をやめ転居して介護しなければ母が倒れてしまいそうで悩んでいます。ほかの頼れる兄弟は離れて暮らしており、子どもがいます。キャリアといえるほどではないかもしれませんが、介護の後を考えると決心がつきません。キャリアも捨てたくない、介護もしなければならない、というのはぜいたくな悩みでしょうか。(31歳・女性)

相談者さんはしっかりした方ですね。だから、悩んでしまう。

でも、まず考えましょう。遅かれ早かれ、お父さんもお母さんもお亡くなりになります。そして相談者さんはお一人になります。相談者さんは、その後の期間を生き抜いて行かなければなりません。お仕事を辞めて介護をしていた場合と今のお仕事を続けていた場合を比較してみましょう。どちらがあなたにとって生きやすいでしょうか?

そしてお母さんの立場になって考えてみましょう。あなたが介護を手伝った当座はお母さんはあなたに大感謝するかもしれません。でも、お母さんが娘さんの今後を考えたとしたら、どうでしょうか?「娘が頑張ってくれて有難い」と思うでしょうか、それとも「こんなことをさせてて、この娘の先行きはどうなるのか?」と考えるでしょうか?

私も人の子ですし、人の親です。親というものは、子のことを一番気にかけます。自分自身のことよりも気がかりです。子供が親の心配をしてくれることは有難いですが、親の立場からすれば、子に迷惑をかけずにどうこの世からおさらばできるかが問題です。

お母さんは不幸にもお子さんたちが手を煩わしたいような状況にあるようですが、相談者さんを含むお子さんたちの今後に悪い影響を及ぼしてまで、援助してもらいたいとは思っておられないでしょう。
近頃では地方自治体でもいろんな援助を行っているところもあるでしょう。そのあたりも踏まえてご兄弟の方々とも話されてはいかがでしょうか。
(老人介護の話は、個々の場合により大きく違ってきますので、総花的にしか書けなくてごめんなさい)。


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