【人生雑談:寛容さ欠く世間が怖い】

 最近のSNSなどでの炎上を見て、もしも失敗したら一般人でもさらされてしまうのでは、と恐怖を覚えます。過去に失敗したことや人を傷つけたこと、恥ずかしいことなどたくさんあります。一度の過ちですべてがめちゃくちゃになりそうで、生きづらさを感じます。寛容さが失われていくような世間が怖いです。どうすればこの恐怖心は薄れるでしょうか。(25歳・女性)

あなたの周りを見てみましょう。普通の人が、相も変わらず、普通に生活しています。なにか特別に「寛容さが失われた」と感じるようなことがありましたか?世の中はそんなに大きく変わっていないと思います。

普通に生活している場所と大きく違っている場所があります。相談者さんがおっしゃるSNSなどの仮想空間です。人類の歴史にはじめて現れた新しい場所です。地理的関係なく、対面することなしに意見を発信できる場所です。
見かけ上は発信者が誰かわかりません。だから嘘や誤魔化しを平気で発信する人もいます。でも発信者が見えないのは見かけ上だけであり、通信業者や弁護士などの営業上の利益を除けば、簡単に公開できるものなのです。

こういった発信者が特定されていない現状を利用して、いい加減なことを言って他人を平気で傷つける極少数の馬鹿者と、訳もわからずにそういった意見を鵜呑みにして不和雷銅する多数の阿呆によって、相談者さんの仰有る「炎上」現象が起きています。
そして、TVや新聞などのマスコミは、そういった現象をとらえて「寛容性が失われた」とはやし立てます。しかし、これは別な問題なのです。ここでは長くなるので委細は抜きに端的に私の意見を述べれば、マスコミが歴史的に主導してきたいう「社会的に公正なジャーナリズム」を誰も信じなくなったというだけのことなのです。

さて話を「炎上」問題に絞れば、そう難しくはありません。相談者さんが普通の方で、普通にネットで意見を述べている程度なら、まず炎上に巻き込まれることはないでしょう。炎上騒動の主導者は目立ちたがり屋です。目立ちたいから騒ぎを起こすのです。一般人などをまず対象にしません。
一般人で炎上に巻きまれたいなら、netで人の集まるサイトに人目を引く投稿をすることくらいでしょう。それ以外だと、実生活でマスコミに追いかけられるような事件を起こすことくらいじゃないでしょうか…

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