【人生雑談:仕返しすればよかった

学生時代、いじめや嫌がらせに何も仕返ししなかったことを後悔しています。大人の世界ではこんなことは起こらないと思い耐えていたのですが、嫌な人は会社にも存在していました。「憎まれっ子世にはばかる」という言葉の通りでした。かつて私を痛めつけた地元の人間は今、そんな記憶を抹消して幸せをつかんでいるのかと思うと死にたくてたまらないです。(24歳・女性)

お優しい方なのですね、相談者さんは。
仰有る通り「憎まれっ子世にはばかる」のがこの世界のようです。嫌な人は会社にもいるでしょうし、これからも出てくるでしょう。

相談者さんは仕返しをしなかったことを悔やんでいるようですが、いじめや嫌がらせのたぐいはそういった嫌な人のほうが上手だということも充分経験されていると思います。相手の得意分野で戦おうとしても、なかなか思い通りにはいかなくて、一層悔しい思いが残ります。
こういった人たちは、けっこう単純なんで、相談者さんの仰有るように「そんな記憶を抹消して」しまっているでしょう。それをこちらだけ思い出しては嫌な思いをしていることもないでしょう。

通り雨に会ってずぶぬれになっても、乾いてしまえば一件落着です。いじめや嫌がらせも、過ぎ去ってしまえばそれで終わりです。
嫌な人たちは、他人に嫌なことをして、他人が「イヤ」な顔をするのがうれしいのです。演技で「イヤ」な顔でも見せてあげれば、それで喜んでいます。嫌な人たちがする「イヤ」なことは、忘れてしまうに越したことはありません。

よく呆け老人は物忘れするとか健忘症とかいって、忘れることが悪いことのように思いがちですが、忘れることは人間が今日まで生き延びてきた素晴らしい特質です。ご自分の好きなことに気を向けて、「イヤ」なことを早く忘れるようにしましょう。


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