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言葉の日、かけがえのない言葉たち。

本日、5月18日は「言葉の日」といいます(5=こ、10=と、8=ば)。
一つの言葉との出会いで、人生が変わることもあります。
人生において、ずっと心の支えであり続けてくれる言葉もあります。
そこで、今日はそんな言葉たちに感謝を込めて。
大好きなドラマ、詩、本から一つずつ。趣味のガラスペンで書き留めた、私にとりかけがえのない言葉をご紹介します。



ドラマ:「JIN-仁-」の言葉から

「神は乗り越えられる試練しか与えない」
(脚本:森下佳子)

医療もので、歴史もので、最高のヒューマンドラマ、「JIN-仁-」。
SFだけれど、医療的にも、歴史的にも徹底的に作り込まれた世界観。
そして真に胸を打つ物語に、毎回感動させられていました。
「どんな環境に置かれても『いま、ここ』を大切に生きていこう」というメッセージを強く感じる作品です。

忘れもしない「JIN-仁-」第一話でこの言葉と出会った時、衝撃が走ったのでした。
一回一回の出来事でみたら失敗ももちろんあるけれど、要はその経験を糧にこれからどう生きていきていくかが大事なのであって。
そう考えたら、やっぱり乗り越えられないことって、ないはずだよなって。それ以来、この言葉はドラマとともに、私の人生の軸となったのでした。

詩:「ニーバーの祈り」の言葉から

「神よ、願わくば私に、
変えられないことを受け入れる平静さと、
変えるべきことを変える勇気と、
変えられないことと変えるべきことを常に見分ける叡智を、
お与えください。」

「嫌われる勇気」の中にも登場し、私に鮮烈な印象を残していった言葉。その後も私の人生の中で何度も出会い、特にコロナ禍でその意味を噛み締めた言葉。

変えるべきことを変える勇気がなければ、いつまで経っても自己を取り巻く環境は改善せず、今の地位に安住することで自己の成長もない。
変えられないことを受け入れる平静さがなければ、いつまで経っても「こんなはずじゃないのに」と、止めどない不平不満で自己を腐らせる。

要するに、変えるべきことを変える勇気か、変えられないことを受け入れる平静さかの二者択一ではないということ。
「変えられないことと変えるべきことを常に見分ける叡智」で、今の自分の状況がどちらなのか判断し行動することが大事。
これを早くに気づけたことは、人生において非常に大きな財産だったと思っています。


本:「夜と霧」の言葉から

「あたえられた環境でいかにふるまうかという、人間としての最後の自由だけは奪えない。」

どんな環境に身を置かれても、
どんな運命が待っていたとしても、
闇の中で光を見出そうとせずじっとうずくまっているだけなのか、
闇の中で自分で光を照らそうとするかどうかを選び取るかは、
あくまで自分次第なんだということ。

ナチスの強制収容所から生還したフランクルが語る、生きることの意味、そして人間の可能性。
これ以上ない説得力を持って、静謐に、けれど力強く、語りかけてくる言葉だったのでした。

フランクルもは、人間の限界を潔く認めた上で、人間というものを絶対的に信じたんだと思います。
一度限りの人生ならば、自分の人間というものを誰よりも自分が信じてあげたい。自分の人生を大切に生き抜きたい。

だからこそ、根本にその意志が根付いている言葉は、
どんな言葉よりも一層深く、私の心の中で生き続けています。


言葉は私にとってなにより、心の糧となるものです。

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