ドイツ保育士の実習年(Anerkennungsjahr)について

今、Anerkennungsjahrという実習ばかりの1年を過ごしている。Berufspraktikum
(職業実習生)とも呼ばれている。

ドイツBY州では、学校型職業訓練を2年終え、BY州が実施する2つのテストを含めた12科目くらいのテストを合格すれば、Anerkennungsjahrというほぼ実技だけの1年を過ごす。

その1年は、給料が発生する。 大体、普通もらうお給料の60%くらい。試験を受け合格した人達はKinderpfleger(保育補助の先生)と言われるアシスタント的な先生と同じ位置に並ぶ。
並ぶがお給料は約半分。
Kinderpfleger と言う資格を持っていれば、そのままそのお給料を実習年に適用することができるが、何故か知らない人も多い。

FTEも1だ。PIA1年目は人数に数えられず、2年目から0,5となるのだそう。学校型の場合、2年間ずっと0なんだろうな〜。

最初にテスト数を「くらい」、と書いたのは、私は保育士職業訓練1年目にして、既に3年生。Fachakademieという学校に今年から正式に所属しているので、最初の2年間について書くことは出来ない。(これについては、また別途書きたい。)
試験数は、学歴にも関係する気がする。
アビ(高校卒業資格)を取得していれば、学校でも英語も授業が免除されるから。

この1年間では、1ヶ月に一度、3日間だけ8時から17時まで授業がある。何日間授業があるかは、その学校によって違うらしく、知り合いのところは同じBY週でも1日だ。
授業以外の日は、それぞれ自分の職場へ。

Praxis- und Methoden Lehre(PML) という実技に関する授業と法律に関する授業がある。現知識を実習を踏まえて深めたり、グループに分かれてお互いにアドバイスするKollegialberatungという時間もPMLに含まれる。

私のクラスメイトには、保育歴が長い人が多いので役立つアドバイスやアイディアが多くとても楽しい。

9月末に始まり、
11月に実技テストがあり、先生が園に来る。
12月半ばのクリスマス前に、これまた拷問のように意味があるのかわかりにくい50.000字(+-10%)のレポート提出がある。枚数にすれば、行間1,5行で、25枚〜30枚くらい。Facharbeitと同じである。
かなり調べることもあり、かなり時間がかかる。正直細かすぎ。
おまけに、レポートに関しての授業/説明が11月末と来た。遅すぎる。

働いている園がある地区について細かく調べ分析する事は、もちろん役立つ情報なのだが、こういった背景は、働いていて頭に入れておくもにでわざわざ長いレポートにしなくてもいいのではないだろうか。

12月半ばにレポートを提出し、
1月は、Facharbeitのテーマを提出。
4月は、実技テスト。
5月は、卒論提出&最後の授業。
6月は、法律と教育学の口語テスト。

私は、学校型職業訓練の方に組込まれているので、このようなサイクルで動いているのだが、PIAの方は、3年目もほぼ2週間サイクルで授業と実習を行なっている。ほぼ、と書いたのは、春休みなど重なると3週間実習先にいることもあるからだ。

学校からは、実技テスト以外、園で行う課題がなく、やるかやらないかは本人次第。

余談だが、授業の中で特に好きなのが法律の授業だ。今回、学校で法律を受け持ってくれた先生は実際に弁護士として働いているため、矛盾だと思ったことや判例などについて聞けて楽しい。

そういえば、2月に話題になったのが、園児が滑り台で亡くなってしまったこと。園児の首に紐に絡まってしまったのが原因。ポックリを持って滑り台にから滑ろうとしたのでは、と言われている。

その後については、オンラインで調べてもあまり出て来なかった。
どういう結果になったのだろうか。


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