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【ピースボート 船内生活】100日を超える世界一周の船旅。船内では一体何が行われているのか!?

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2023年春出発 114回
2013年秋出発 81回
ピースボートクルーズに乗船しました。

世界一周「船旅の準備」「自由旅のヒント」と
YouTubeでは「旅vlog動画」も発信しています!
文字はこのnoteで、動画はこちらYoutubeからどうぞ!
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この記事の動画 ↓

こんにちは!クルーズ船チャンネル Sallyです
今回はピースボートの実態を暴露していきたいと思います。

2023年春コロナが5類になってから1年
日本もやっと落ち着いて、来日観光客もたくさん目にするようになりました。ダイヤモンドプリンス号騒ぎ以降どうなるかと思いきや、もうそれを覚えている人はいないかのようですね。
クルーズ旅行はコロナ以前より認知度も上がりクルーズ船を紹介する動画も増えたせいか、ピースボートに初参加する人も続々と増えているように思います。

 

ピースボートで初めてクルーズ旅行の楽しみを知ってからそのままリピーターになる人もいれば、他の船にチャレンジする人もいるでしょう。
私は残念ながらもっぱら動画を見るだけですが、世界中のクルーズ船紹介動画を見ていて「あぁやっぱりピースボートは他の船と全然違うな~」と思うところがあって今回この動画を作ることにしました。

1   ピースボートは「貧乏人の船」か?
2 「貧乏人の船」?のゆえん「受け身」か「与える」か
3 「ピンクボート」の実態とは
4    結局、ピースボートはどんな船か

1 ピースボートは貧乏人の船

このチャンネルにある日書かれていたコメントです。
他のクルーズ体験者とみられる書き込み。私はどうお返事すればいいのか分からず放置していたところ、他の視聴者が「貧乏人とは失礼ね!!」とのコメントが。私の代わりにお返事をしてくれていました。ありがたいやら我ながら情けないやら。私はその後このモヤモヤを言語化することができませんでした。

最近になってピースボートの公式動画「くるなび」とは別に、船内の案内や乗客と対話をする2ndチャンネルができました。そこに出演していた2組のご夫婦の対談動画を見て「これだ!」という明確な気づきがありました。
ぜひピースボートを存分に楽しまれている様子をせひご覧ください。私が乗船した114回にもいらっしゃった方々で少しお話したこともありました。

さて、その気づきとは何か。はい。
ピースボートは貧乏人の船です。ですがちょっと説明させてくださいね。

皆さん「クルーズ船の寿命」って知ってますか?私が乗ったコロナ後4年ぶりに再開された2023年春の114回クルーズに取材のため乗船された雑誌Crouiseの記者カナマルさんが乗船され講演会が催されました。その話が面白く内容も衝撃的でした。
(👇最近送られてきたピースボートの季刊誌にも寄稿されていました)

ピースボートが現在使っているパシフィックオーシャンという船は
元々イタリアが1995年に製造したサン・プリンセス号という船を買い取って名前を変えたものです。その経緯は割愛しますが、製造年から約30年が経過しているというところに注目してください。

船の寿命は約30年ですが一般的には内装が老朽化する前の10数年から20年ほどで売却される場合がほとんどです。日本人は古い船でも大切にメンテナンスしながら延 命させることができる。
前回のオーシャン・ドリーム号も大切に大切に使いコロナを期に引退。
その間約40年。正に天寿以上を全うしたと言えるでしょう。

今YouTubeで発信されているクルーズ船の動画、海外の巨大な船、船がまるで遊園地かリゾートホテルのようなゴージャスな船、それらの最新の船と比較すれば、ピースボートの船は古くてとても豪華客船とは言えない他の船を体験した人にとっては「貧乏人の船」に感じるでしょう。

でも私はカナマルさんの話を聞いてちょっとうれしくもありました。
確かに「古い船」「昔の船」に間違いありません。ただし、30年前にはこのサン・プリンセスが隆盛を極めた時期があり、そして廃れ、それを日本が買い取った。本当ならすでにドッグ入りして鉄の塊になっているはずのサン・プリンセスがまだ現役としてリピーターさんや新たな乗客を乗せてこうして世界の海を航海をしているという事実。素晴らしいと思いませんか?

実際、古い船ですから水漏れや断水などトラブルが多々あり、初めて乗船した人の「豪華客船」のイメージがガラガラと崩れていく様子が明らかに分かります。もう二度と乗らない!と豪語して船を去る人もいないわけではありません。

一方で私は、リピーターさんたちが、
以前の船オーシャン・ドリーム号、その前のオセアニック号、それぞれ思い   出があり愛おしそうにお話される場面を何度も見たことがありました。海外の最新の豪華客船に乗船されてこのように自分の子どもか孫のように愛おしく思うでしょうか?これはピースボートだからこそではないかと思います。もとい、子どもか孫ではなく、おじいさんおばあさんを愛おしく思う、、、のほうが正しいかもしれませんね。
私も10年前の81回に乗船したオーシャン・ドリーム号がインドでスクラップになったというカナマルさんの話を聞いた時、胸が潰れるような気持ちになりました。


2 「貧乏人の船」?のゆえん 「受け身」か「与える」か


なぜピースボートには何度も何度も乗船するリピーターさんたちがいると思いますか?そのヒントは先ほどお話ししたピースボート2ndチャンネルに出演したリピーターさんたちの過ごし方にあります。

ずばり言うと「与える」ことをメインにしているということ。

乗客でありお客様なのだから「受け取る」のが当たり前なんじゃないの?
そうですよね。他の船の様子を見ていると、船の中にはたくさんのお店があり、遊び場があり、レストランも何十箇所もあり、毎日プロのショーが行われる。すごいですよね!本物を見てみたいですね!

でもピースボートにはプロの演者はほとんどいません。ゼロではありません。少しいます。私が乗っていた時は、フラメンコのダンスと歌とギター、中国の琵琶奏者もプロだったと思います。レゲエ歌手も乗船しました。でもその程度です。たったこれだけで100日は過ごせませんし、演者さんたちも全期間乗船しているわけではありません。途中で下船してしまいます。

ではそれ以外の時間はどうやって過ごせばいいのでしょうか?暇を持て余しそうですよね。でも全然そうではなく、それどころか毎日毎日忙しくて船中を忙しく行き来している乗客が大勢います。不思議です。

一方は、「自主企画」というわれる企画者です。
もう一方はそれに参加する乗客の皆さんです。

「自主 企画」読んで字のごとく。乗客が自主的に催す企画のことです。
これこそが「与える」姿です。さきの対談でも2組とも自主企画をやっていると話していましたね。歌の会や詩吟の話を楽しそうにされていました。
自主企画は他にもエアロビやズンバやフラダンスや太極拳など体を動かすものから、ウクレレやオカリナを吹く会、ミニ講演会もたくさんありました。歌や楽器を練習し、それをホールを借りて披露することだってできます。
プロじゃなくてもちゃんと会場を開放してくれます。もちろん必要な音響機材などをセッティング調整してくれる若いボランティアさんもいます。本当にありがたいことです。

自主企画はリピーターさんの専売特許ではありません。
初参加でも自主企画は誰でもすることができます
船には自主企画をする場所が10箇所以上あるので、参加する方は場合によっては行きたい企画がバッティングしてどちらかを諦めなければならないこともあるぐらいです。
企画する方も、時間と場所の確保のため「自主企画の調整」の時間には静かなバトルが繰り広げられますw年功序列でも人気順でもないので、そこは大人の譲り合いで成り立つ場合がほとんどです。

実は私も初参加の10年前「中島みゆきを聴く会」という自主企画を立ち上げました。
ある日、同室の子に
「ちょっと船の生活に疲れてきたから、デッキで中島みゆきの歌を聞いている。みゆきさん昔から好きでね~」と話たところ、
「えぇ!?Sally!みゆきさん好きだったの?私もよ!ファンクラブに入っているぐらいよ!」と。
え=====!!二人で顔を見合わせました。1ヶ月以上も寝食をともにしていても案外肝心なところは話していないものです。
それから話は盛り上がり、きっとみゆきさんファンは他にもいるはずだから「みゆきさんを一緒に聴く会」をやってみよう!ということでこの企画が 始まりました。
「聴く会」なので、歌ったり演奏したりというアウトプット型の企画ではなく、静かになんなら部屋を暗くして目を閉じてじっくり聴く会、ハンカチ持参で泣いてもいいよ~が私たちのコンセプトでした。

 幸い私はパソコンと一緒にほとんどのCDのデータを持って来ていたので、選曲して毎回テーマを決めてやってみました。日に日に噂が広まりお客さんは少しずつ増え、合計10回ほどシリーズで催しました。
自主企画をすること、それは「参加する」以上の喜びを体験することができます。ちなみに、同室の彼女とは今でも一緒に中島みゆきのコンサートに行く仲です。

  
3 「ピンクボート」の実態とは


誰でも自由に発言でき、拡散できる世の中。ピースボートの黒い噂は今でも絶えません。私もふとしたきっかけから乗ってみようということになり色々調べたところ、一つの言葉が目に入ってきました。

「ピンクボート」

なんじゃ?と思いました。当時40過ぎ独身。男に目がなかった(無いの意味)私は全く人ごとではありましたが、どういう意味か気になって調べた所、高齢者の恋愛ボートだという書き込みがいくつか目に入りました。

私は内心、いいんじゃない?連れあいと別れて一人になって船で新しいパートナーと出会えたなら幸せじゃない?それを周りがどうのこうの言う必要ないし、いくつになっても胸がときめく経験は素敵じゃない?
正直言うと、40代の男に興味のない私にはどうでもいいことでした。その考えは今も変わっていません。

実際カップルになって下船してからもいい関係をつづけている人もいるし、船の上だけと割り切るカップルも、中にはあからさまに「狙いに来てる」人がいても相手も承知していればいいし、いい歳をして「騙された~」なんて言ったら逆に「いい歳をして~」って笑われてしまうでしょうね。
そもそも旅行なんでいうのは「非現実」なのだから、誰かに迷惑をかけるわけでなければいい大人が自由にすればいいと思います。

ただし、ただし、ですね。体験者として特に数少ない40代、50代の女性気をつけてください。10年前の体験を話します。

見るからに可愛らしい80代のおじいちゃんがいて、いつもニコニコしている。船で会ったら「◯◯さ~ん!」と名前を呼んで手を降って挨拶していたんですね。ある時、寄港地でワインを買ってきてほしいと頼まれました。
おじいさんだから持って帰って来るのが重いからかな?当時アルコール持ち込みの制限があったから、たくさんワインがほしいのかな?
部屋に持って来てというので、買ったワインを持って部屋に入ったんですね。すると入った瞬間明らかに雰囲気がおかしい。素早く察知した私はワインを置いて、すたこらさっさと出てきましたが、明らかにそのおじいちゃんの目が「男」になっていましたね。一人部屋で一歩間違えたらエラいことでした。自分はただのおじいちゃんと思っていても相手がそうとは限らない。

これ、同年代に話したら出てくる出てくる。
あの人も、この人も気をつけたほうがいい、パンツ一丁で部屋で待ち構えていたなどなど、噂の域をでませんが。
高齢者にとって若者にはちょっと手が出せない。そもそも若者同士で仲良くやってるので入る隙がない。で狙われるのが40、50代なんじゃないか、と。
その後、私たちの間で共通語になったのは「人畜無害」というワード。
つまり下心があるかないか
その気がないなら40,50代でも高齢者の男性にニコニコするのは控えたほうがいいというのが私からのアドバイスです。


4 結局、ピースボートはどんな船か


ピースボート
初めて乗船して、豪華客船の夢が崩れ落ち、ブログや動画に暴露する人がいます。それはそうです。期待と違ったんですから。
外国の最新の船と比べて、なんだよ!ふざけるな!!そりゃそうです。

ピースボートの船、かつてはサン・プリンセスと呼ばれたイタリアの貴婦人でしたが、今は日本人の手に渡 り、あっちこっちを修繕しながら えっちらおっちら航行する初老の船なんです。時々は故障もします。

乗る人が貧乏なのではなく、船がお年を召しているのです。

そして、なるだけ安く乗船してもらうためプロの演者は少ない目で、
その代わり「お客さん自らやりたいことを自由にやっていい」
そういう船なんです。
そのサポートは精一杯します!というのがピースボートの実態です。
若い人にある程度乗ってもらうことも必要です。じいちゃんばあちゃんだけでは運営できません。だから若者が夜、少々酒を飲んで羽目を外しても多めに見てあげますよ、私は。だって彼らがいなければ成り立たないんですから。
なんでもかんでも与えてもらう「お客さん」がいいなら、他の船に乗りましょう。ピースボートは残念ながらそういう船ではありません。

ステージで披露される歌や踊りもプロじゃないので、目も当てられないものもあります。正直。でもいいじゃないですか。見たくないなら見に行かなければいいんだから。何に参加するのも、しないものあなたの自由です。
参加したいものがなければ自分で企画すればいい。

私は10年前、せっかくのクルーズ船、その上でクーズ船の映画を見たかったのになかったから、10年後それを持って乗船し、「映画上映会」をやりました。そのためにDVDを買い揃えて。部屋で見るより大きなスクリーンで観る、そして他の人にも楽しんでもらえて本当に幸せでした。

そう。ピースボートは「与える」船なんです。

まあ、でもいつかは外国の本物の豪華客船にも乗ってみたいですね!
今日はここまでです。ありがとうございました。

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