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眼鏡っ娘への道② 眼鏡の購入ってこんなに楽しかったんだ!

前回から続く、眼鏡探しの記録です。
前回、強度近視でも目が小さくなりにくい眼鏡があることを知った私は、強度近視さんの眼鏡選びを専門の一つとする眼鏡屋さんに来店予約を入れました。

今回はそのお店での眼鏡選びがとにかく楽しかった!という振り返り日記です。

元・眼鏡イヤイヤ星人が眼鏡購入を決意するまでの前回記事はこちら↓




私に似合う眼鏡はどんなモノ?


アーケードの商店街と交差する道に面した、こぢんまりとした可愛らしいお店。そこが今回のお目当てのお店でした。外観からしてセンスが高い。普段の私にあまり縁がない場所に緊張しながら、ドアを開けます。

店内は白を基調とした明るく清潔感のある空間で、壁沿いの木製の棚に様々なおしゃれな眼鏡が並べられていました。それが芸術作品のように見えて、なんだか特別な場所に来たような気分になります。

気分が高揚して、ついお店の入口で突っ立っていたんですが、スタッフさんが優しくカウンター席に促してくれました。訪問したのが冬だったので、初めに出していただいたホットのアップルティーが体に沁みました。

さて、一息ついたところで、眼鏡選びのためのカウンセリングが始まります。

まず、私がその日かけていた眼鏡の点検から。度数のチェックとレンズのクリーニング、そしてまさかのノーズパッドの交換までしていただけました。丁寧な対応に信頼度が上がります。

その後、私のニーズに合うのはどんな眼鏡なのかを一緒に探っていきます。店長さんから発せられる質問に、ドンドン答えていきました。

たとえば、眼鏡をかけるうえでどんな悩みがあるのか、どのようなシーンで使いたいのか、見た人にどんな印象を与えたいか、などです。

そうした質問に答えていくと、店長さんが見繕ってくださった眼鏡が次々に私の目の前に並べられていくんです。そのどれもこれもが、自力では見つけられなさそうな目を引くものばかりで、出てくるたびにワクワクでした。

ちなみに私は以下のような内容を回答しました。
抽象的な回答も多かったにもかかわらず、あらゆる提案をしていただけました。さすがプロ!

  • 目が小さくならないこと(一番重要)

  • 会社にもかけていけるくらいのフォーマルさがありつつも、おしゃれだなと思ってもらえるような遊び心があること

  • クールよりは優しい印象が良い など

出していただいた眼鏡の中には、私がこれまでの試着経験から、似合わないと思って諦めてきたラウンド型の眼鏡や、ウェリントン型やボストン型の眼鏡がたくさんありました。

眼鏡の種類(フリー素材をDLしてきました)
この図だとボストンとウェリントンの違いが分かりにくいですが、ボストンは丸みのある逆三角形、ウェリントンは丸みのある逆台形です。


それらを似合うかどうか半信半疑で試着し、おそるおそる鏡を覗いてみると、

「えッ!自分、イケるやん!」

めちゃくちゃ感動でした。

似合わないと思っていたものが、案外顔になじむという体験は、自分の顔のことであるだけにとても面白かったです。

自分では手に取らなさそうな色や形の眼鏡でも、いざかけてみればこなれて見えたり、派手すぎるんじゃないかと不安になる眼鏡でも、案外おさまりが良かったり。不思議です。

プロの目利きはすごいなぁと感心しつつ、眼鏡のファッションショー、というかもはやイリュージョンショーを楽しみながら、好みの眼鏡を絞り込んでいきました。

ついに決定

最終的に3本まで候補を絞り込みました。
次は、その眼鏡をかけた姿を客観視できるようにと、店長さんが私のスマホで写真を撮ってくれました。正面からと斜めからの2パターンです。
なぜ2パターンかというと、「斜めから見ると正面とはまた印象が違って見えるんですよ。」とのこと。これは覚えておいて損がないですね!

あれこれ悩んで、私はチタンとアセテートを組み合わせたフレームを選びました。顔なじみがよく、細部までこだわったデザインが光るフレームです。

以前の記事でベタ褒めしたので気恥ずかしいですが、こちらがMY眼鏡↓

正面からみるとこんな感じ。リム(レンズを囲む部分)の上部はブラウンで、下部にかけてクリアベージュになっていくグラデーションが美しいです。
リムはミル打ちしたチタン素材にアセテート素材が貼り合わせられており、横や斜めから見てもキレイ。
テンプル(’つる’のこと)はチタン製で、ロープ編模様をしています。
モダン(テンプルの先の部分)にもエッフェル塔を思わせるデザインが施されていてかわいいです。もしかしてブランド名の頭文字のAかな?


ちなみにこの眼鏡のブランドはAKITTOアキットといいます。
「美しさに、よりそう。」から始まるブランドコンセプトは納得です。ステキな眼鏡がいっぱいなので、眼鏡をお探しの方は一度覗いてみてください。


これは余談ですが、そのお店では、職場にかけていくには明らかに派手な眼鏡(=私が今回購入するわけがない眼鏡)も、試しにどうぞと勧めていただき、かけさせてもらえたんですね。

それは密かに憧れていたブランドの眼鏡だったので、この体験は素直に嬉しかったです!テンション爆上がりでした。

↓試させてもらったモデル・カラーではありませんが、私が試したものもこれくらいの派手色だったのに、かけると意外となじんで素敵でした…!

眼鏡店が楽しい場所だと知る


私はこの日初めて、眼鏡店ってこんなに楽しい場所なんだ!ということを知りました。

というのも、これまで私はショッピングモールに入っているチェーン店でしか眼鏡を購入したことがなく、基本的にセルフで選んだものを購入するという経験しかありません。

今回のように、カウンターに座って、プロのカウンセリングのもとマンツーマンで眼鏡を提案してもらうなんて、初めての経験だったんです。

いまから思えば、贅沢な時間を過ごさせてもらいました。私の求めるものを見つけ出すために、時間をかけて根気よく提案してくれる真摯な姿勢。客としては嬉しいものです。
しかも、このお店の店長さん・店員さんともにやさしく穏やか、かつ上品で、とにかく接客が心地よかったです。

もちろん相手も商売であるのは分かっていますし、私もお金という対価を払ってはいますが、その気になればチェーン店で同じ値段でその眼鏡を購入することだってできるわけで。

だからこそ、私が過ごした時間は、これまで訪れた眼鏡店では経験したことのない上質な時間だと思いました。おすすめのお店を聞かれたら、ここの店名を挙げようと素直に思えました。


ということで、お店のHPを貼っておきます。が、断じてステマではないです。


眼鏡購入の意欲は十分だったのですが、ここで一つ問題がありました。

予算との葛藤

私が気に入ったメガネフレームは、実は当初の予算を1万円以上オーバーしていたんですね。
高給取りでもない、しがない会社員である私。内心迷いました。この眼鏡をかけたら絶対にご機嫌でいられるということは分かっている。が、そうはいってもお金は重要。

悩んだ末に、私はこう考えました。
眼鏡は毎日かけるものであり、自分の顔の一部となるものなのである。着用回数から考えても、他者に与える印象という点から考えても、それにお金をかけることは間違いではないと。
(実際はそれプラス、ボーナス日が近いことを考えて勢いつけて買いました。)

視力検査を経て、ブルーライトに加えて紫外線含む紫の光もカットしてくれるレンズを入れることにしました。当然の如くレンズ代も予算オーバー。
と言っても、これは単純に私がレンズ代を甘く見ていただけで、妥当な金額だったと思います。

こうして、当時私が住んでいた1Kの家賃1か月分よりも高い眼鏡を手に入れることになりました。

購入してみて、かけてみて

1週間後に出来上がりの眼鏡を取りに行きました。見え方に問題がないか確認し、フィッティングをしてもらいます。

度入りレンズを入れた眼鏡をかけて鏡を見てみると、度なしレンズで試着したときと少し印象が違いました。また、あまりにもその眼鏡をかけた自分の姿を‘見慣れない’がために、最初は似合っていないかもしれないと不安にもなりました。

やはりレンズの度数が強いと、どうしても完成時の印象の差はなくせないですね。こればかりは仕方がないことですが。

でも、見慣れてくるとやっぱり可愛いと思えるように。もちろん裸眼の時に比べれば目は小さくなるけれど、以前まで使用していた眼鏡に比べると全く違います。度数のわりに目が大きく見える!

さらに、眼鏡がアクセサリー代わりになってくれるので、シンプルな服装でも眼鏡がアクセントになって、地味になりすぎずに済むことに気づきました。これは嬉しいです。

おかげさまで、眼鏡で外出することや眼鏡姿で写真を撮られることへの抵抗感はかなり軽減されました。いまやコンタクトで外出することが異常なくらい、眼鏡頼りの生活です。
まぁ多くの人の目に触れそうな集合写真だと、未だに眼鏡をはずして写り込むけれども…(小声)


眼鏡に関心の薄い人からすれば、私が購入した眼鏡のことを、そこまで値が張るものとは思わないかもしれません。

それでも、なかなか無い小洒落た眼鏡をかけているというのは、私の気分を上げてくれますし、胸を張って歩こうという気持ちになります。この眼鏡を買ってよかったと、声を大にして言えます。
あのお店のみなさんには、感謝しかありません。


つい熱がこもって長くなりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。

次回、2本目の眼鏡の購入について書きます!こちらはレンズをメインに据えた話を予定しています。ぜひまた覗きに来てくださいませ。

■お店情報

□店名
ARBORアーバー

□地図

□ HP

ARBORさんは予約推奨です!お気をつけくださいませ!

■眼鏡っ娘への道①・③はこちら


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