「そういうもん」って難しくね
突然ですが皆さん、不規則変化って覚えてますか?あぁーなんか、なんか不規則なやつだよね、って感じですか?まぁ大体合ってます。
例を挙げるとFootっていう単語、複数形にすると、Footsではなく、Feetになります。複数形にするときは最後にsつければよかったはずなのに、急におかしな変化をするやつですね。
これって「そういうもん」って覚えてきましたよね。でも実は違うらしいんです。
英語のすごく古い時代では、Footは、元々Fotという単語でした。このFotは複数形になるとfotiという形に変化しました。この語尾についてるiが複数形を表す語尾で、現代でいうsです。Footは元々、規則的に変化するものだったのです。
fotiは、語尾のiの影響でoの発音が変わりfētという発音をします。しかし時代が進む中でiが消失してしまい、その結果発音だけが残り続け、footは不規則な変化をしているという風に思われてしまったわけです。(諸説アリ)
英語学などに触れたことがあると常識なのかもしれませんが、私は結構驚きました。
今まで「そういうもの」という風に教えられてきたものだったので、それがちゃんと理由があることに裏切られたショック(ポジティブな意味で)、感動をしました。
なんでもそうなんですけどどういう理由で「そういうもの」になったかって面白いし、気になりませんか?なんで学校の天井って黒い斑点模様なの?とか。子供のなぜなぜ期みたいなね。そういう疑問って知識を深めるためには凄く良いと思います。
でも世の中って全てが理由があるものではないですよね。理由があっても理不尽で納得いかないものだったり、それはもう「そういうものだ」って割り切るしかないようなこととか。
僕にもずっとつっかえていたものがあって、それは「大人になったら治る」っていうものです。
僕は高校1年生の頃に起立性調節障害と適応障害を診断されました。どちらもストレスとかで発症するものなのですがこれ!といった原因はありませんでした。人付き合いとか勉強とか、色んなこと全部考えすぎてストレスになっちゃったんじゃないかな、という感じでした。僕の場合の症状は頭痛と吐き気が辛かったです。最初の2年くらいは特に辛くて落ち込んだりして1日中ずっとベッドで寝てるのが普通でした。学校に行こうとしても吐きそうになって電車を降りて、休憩しながら行って、保健室で寝て、帰る。みたいな日々でした。
ちょっと本筋とはズレますが、この頃個人的に辛かったのは逃げ癖がついたことです。何をするにしてもちょっと嫌だなと思ったら頭痛や吐き気の症状が出るようになりました。そのせいで、「ただただ逃げたいだけなのか」それとも「本当に症状が辛いのか」というのが自分でも判断できなくなりました。そのおかげで「体調が辛いから」という理由で色んなことから逃げてきました。頑張ればなんとかなるのかもしれない、けど無理したら吐くかもしれないって感じでした。
そんな感じで辛かったわけなんですけど、じゃあどうやって治すのかっていうと、この薬を飲めば良くなるっていうのはなくて、大人になると治るっていうものでした。
僕は結構ショックを受けました。大人になったら治るって、これはいつまで続くんだろう?っていう不透明さが不安を助長させました。
これが僕の受け入れることのできなかった「そういうもん」でした。そのせいで最初は凄く辛かったです。
3~4年も経つと、諦めというか、自分との付き合い方が段々と分かってきてとにかく「無理をしない」っていうことを意識しました。
それでもやっぱり症状が辛い日もあったりはして、いつ良くなるんだろうな、それともこれはただの自分の気持ちの問題なんだろうか、と悩むこともあります。
けど実はここ数日早寝早起きをうまいことできてて、今日なんか、23時に寝て朝5時に起きました。体調不良もなく、スッと起きられました。結構嬉しかったです。それでこの日記を書いているわけなんですけれども。
それで、大人になったら治るっていうタイミングは自分にとって今なのかなと思ったりしました。今の今まで、大人になったら治るって何だよそれっていう風に思っててずっと不安とかそういうものがつきまとってました。けど自分でも驚くほどあっさり早寝早起きできるようになりました。あっさりすぎてショックです。こんな普通にできるようになるなら、僕の高校生活、なんだったの?って思うような。
でもなんか、そういうもんだったんだな、って思います。まあ、そう思わないとやってられない!!!!っていうのはあります。
全てが全てそうという訳ではないのですが、何かを悩んだとき「そういうもん」って割り切れる力、本当に大切だなーって改めて実感しました。
もし同じようなことで悩んでいる方がいたら、信じられねーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーって思うかもしれません(僕もそちら側でした)が、割り切れるのが正解っぽいです。
そんなわけでこれからも割り切って生きていきましょう。適度に。終わり方が雑過ぎる?いやいや、ほら、そういうもんですよ。
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