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トカイの甘い辛口

久々にストレートど真ん中ストライクな白ワインでした。洪=ハンガリーの白ワイン、Furmint です。


今回も地理から入りましょう。ハンガリー、名前は知ってる。ヨーロッパの東の方やんね?

(http://www.vivonet.co.jp/rekisi/a16_hungary/hungary.html)

ヨーロッパのわちゃわちゃしてるところですね(怒られろ)。

首都はブダペスト、EU加盟国ってことは通貨はユーロですね。ブタペストって、『ドナウの真珠』って呼ぶのは何となく聞いたことありますよね?これは、ドナウ川をまたいでブダとペストという二つの街を合わせた都市なんですって。世の中知らないことだらけ。

さてワイン産地としては、ほぼ全土で作らているようですが、ハンガリーワインと言えば、そう、王のワインにしてワインの王、『トカイワイン』ですね。

はい、僕は知りませんでした。ワインの知識は圧倒的にナチュールに偏っています。すいません。トカイワインとは、その名の通りトカイ地方で作られる極甘口のワインだそうです。

(https://www.enoteca.co.jp/article/archives/16609/)

スロヴァキアに面したハンガリー北部の冷涼地です。このトカイワイン、トカイ地方のワインだけでなく、トカイ近郊のスロヴァキアでつくられたものも、呼称してもいいってことが、EUで取り決められてるんですって。世界三大貴腐ワインに数えられるトカイワインですが、『貴腐ワイン』について、蛇足ではありますが、さらっと説明しましょうか。

昼夜の寒暖差が激しく二つの川が合流するトカイ地方は、濃い霧に覆われます。その湿潤な気候により、葡萄に貴腐菌が繁殖します。貴腐菌、ボトリティス・シネレア菌は葡萄の果皮に繁殖すると、果皮の組織を破壊します。貴腐菌が繫殖した葡萄は、昼間の日の光により水分が蒸発します。そうして水分が蒸発した葡萄は糖分やエキスが凝縮した『貴腐葡萄』となるのです。

こうして糖度が非常に高くなった貴腐葡萄を醸してつくられたワインが『貴腐ワイン』と呼ばれる、極甘口のワインとなります。

で、この貴腐葡萄になりやすい品種の代表格が、今回のワインのキュベ名にもなっている、Furmint /フルミント です。果皮の薄い白ブドウで、晩生品種のため成長期の早い時期に芽が出ることから春に霜の影響を受けやすく、貴腐菌に感染しすい品種だそう。フルミントから造られるワインは酸が非常に高いため長期の熟成に適しており、同時に糖度も非常に高いのでリッチなフレーヴァーを有する独特な味わいとなります。ブドウの糖度が高いため、アルコール度数の高い辛口ワインを容易に造ることができます。

完全に受け売りで解説ぶってみましたが、そんなことはどうでもいいのです(おい)。今回のワインが美味いかどうかです。

アロマは樽の熟成香のような土感、黄色い果実を感じる飲み口を感じると葡萄の甘酸っぱさ全開の後口。若々しく瑞々しいけれど、しっかりした飲み口。このギャップというか、味の深みというか。辛口で飲み易いだけでもなく、甘口で飲み心地があるだけでもない。そのバランス感。早飲みに適したフルミントの葡萄の特性もあるんでしょうけど、これこそナチュールの旨味。やっぱ最高だ。


noteのネタの為に、ワインについて調べるようになりました。インプットした情報をアウトプットすることで、自分の中に落とし込めるように、続けていきましょうか。ではまた。。。

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