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ベルギーの歯医者へ行った 【技術・費用を日本と比較!①】

みなさん、こんにちは!今年のベルギーの冬はめちゃ暖かいです。2月なのに最高気温が10度を上回ることが多い。昨年は2度、3度は当たり前で、それでも暖冬と言われてました。「今年は覚悟しておけ」とベルギー人に言われたものの、蓋を開けたら超暖冬です 笑

さて、今回の記事はベルギー・ブリュッセルの歯医者について。

海外生活、半年〜1年と経つと慣れ来てと日本の時とあまり変わらない気持ちで生活ができてくるのですが、やっかいなのがイレギュラー案件。

以前の記事「ベルギーで合鍵を作るならどうする?」でも書きましたが、普段やらないことを対応しなきゃいけない時に、海外生活は特に精神的な負担がきます。

言語・文化もそうだし、費用感の相場もわからないため本当にこれで合ってるのか!?と疑心暗鬼になる。人に聞くのも良いけど、その度に物事の進む速度も遅くなるし、昨今のGoogle検索結果はジェネラルであたりさわりのない内容が引っかかることが多く、個別ケースの具体事例は奥深くまで探っていく必要があります。Chat GPTに自宅付近の信頼できる歯医者を聞いても、答えてくれません(実際に聞いたら、お答えできませんと拒否された。。)

さて、特に今回の歯医者に関しては、体調不良で内科の病院に行くのともちょっと違う。口の中の治療だし、日本の歯医者さんが行う詰め物の噛み合わせの繊細さなど、日本人の職人芸なんじゃないかと勝手に思い込んでしまい、外国の歯医者さんはその技術を持ち合わせているのか?と不安になってしまいます(笑)。

まあしかし、ものは経験だと思いベルギーの歯医者さんのレベル調査をかねてワタクシは勇気を持って行って参りました。

治療の内容

なぜ歯医者に行こうと思ったかと言うと、奥歯の一本が調子が悪く、20年前くらいに神経を抜いて根の治療と銀歯(今はセラミックに交換)を入れた歯なのですが、ここ数年は歯茎の不快感と多少の腫れが続いていました。

このようなケースの場合、治療した歯の根が細菌感染している状態で、アメリカ留学も経験されていて信頼している日本の歯医者に行ったのですが、これはもうインプラントにした方がいい、ということでした。ベルギー渡航前に一度、日本で根のクリーニングを受けたのですが状況変わらず、それならもう、ベルギーでインプラントをしてみよう、という決断をしたのです。

歯医者の費用感は

日本と同じく、保険制度が充実しているベルギーも歯の治療は保険が適用されます。日本のように3割負担の一律ではなく、治療の項目によっては負担率が変わるのがこちらの特徴です。インプラントの場合、日本は自由診療のため保険適用外ですが、こちらの場合はおそらく一部保険適用との情報あり(正確には要確認)。

また、保険治療は日本だと費用が一律ですが、ベルギーは病院がある程度自由に価格設定できる制度になっていて、そのような病院は「うちの病院は自由価格設定してます」と公言しています。こちらの単語で言うと、Conventional = 通常価格Not Conventional = 自由価格。その病院のホームページにだいたい記されていることが多いです。

Not Conventionalは料金は高くなりますが、待ち時間が少なかったり、良い設備を使った治療をしてくれます。

自由価格でも3割〜5割くらいの負担が多い気がしていて、やはり保険は助かります。また、こちらでは追加で民間の医療保険に入っていることも多く、私もAGという会社の特別プランに入ってます(妻の勤め先がAGと提携して用意している特別プラン)。こちらは、毎月の定額料金支払うと、治療費は全額負担してくれるプラン(限度額:2500ユーロまで)で、何かあった時のために安心なので入りました。

そして、インプラントをやるなら日本なら30〜40万円するのなら、このプランを使ってベルギーでやっちゃえばベストケースほぼ全額保険で済んじゃうかも、という思惑もありました。

歯医者の予約と診断

さて、それではどこの歯医者を選ぶか。日本人が多く住むエリア、Auderghem周辺に日本語を話せる歯医者さんもいるようですが、ここでそこに逃げたら面白くない。このnoteを書く意味もない(笑)。普通にローカルのお医者さんで英語が話せて、ネット予約ができる、Google検索で評判の良いところにしました。

ここも自由価格設定の病院ではありますが、そうではないConventional歯医者を探すのが大変だし、なかなか予約がすぐ取れないという噂を聞いたのでそこに決めました。予約は一週間後で取れました。

診断と印象

初回訪問で受付のナースさんとお話しをして、待合室で待ちました。若いナースさんでしたが「英語が下手でごめんなさいね」と笑顔で雰囲気が良い感じ。

5分ほど待ったところで、呼ばれたのでドクターのもとに向かいました。
症状やこれまでの経緯を説明して、おそらくインプラントが必要なんじゃないかと思いますと言うと、それじゃあレントゲンを撮ってみましょうと。

自分が日本で通った歯医者は導入してましたが、日本ではあまり見ない3Dレントゲンを撮影して立体的に歯の根の状態を見ます。

撮影してくれた3Dで分かるレントゲン

けっこうしっかりと見てくれていて、これは日本の普通の町歯医者じゃやらないだろうな、というレベルを感じました。おそらく未だに2Dで撮影するのが普通でしょう。

そして、こうやって撮影したレントゲンを普通にメールで送ってくれました。そうすると、次の医者に行った時に参考として流用することができる。日本はなぜか自分の情報であるカルテやレントゲンをそれぞれの医者が保有するのが基本なので、自分のところにデータとして溜まらない。

そして大事な診断ですが、おそらく根の治療に問題があるのではないかと。根が少し複雑に分岐をしていて、分岐した先にしっかり治療用セメントが入りきってないのでは、ということでした。写真からは自分でもわからなかったのですが、けっこう自信ありげにドクターのおじちゃんは言います。これなら多分、その根を処置すればインプラントは必要ないよと。

これが正しいとすると、日本の歯医者さんは診断ミスと言えることにもなる。インプラントにして、抜く必要のない歯を抜くことになる。ただ、まだどちらが正しいかはわからない。しかし、こちらのドクターも自信あるし説明も理解できたので信頼することに。よし、それでは処置をお願いしたいと言いました。

しかしドクターのおじちゃん、「その処置は私にはできない」と。
いや、できないんかい!と心の中でツッコミましたが、その処置がうまいドクターを紹介するので、そこに行って欲しいと言われました。

また新しい歯医者に行かなきゃいけないかいと思いつつも、紹介してくれる安心感もあるのでそうすることに。紹介状か何かくれるのかと思いきや、診断が終わったその場でその紹介先にレントゲンの写真&推測される症状をカタカタっとパソコンで打ち込みメールを送信📧。じゃあ、連絡取って行ってきてね、みたいな感じで終わらせられそうになったので(笑)、その歯医者の名前を正確に確認し、スマホでその場で調べて見せて「ここで正しいよね、このドクター?」と聞くと、「そうそう、その先生。手術うまいよ」と確認してくれました。

海外では、ん?と思ったら確認しておくのが大事です。日本みたいに親切に案内状などくれないので、質問と確認をしておくのがベスト。

そんな感じで最初の訪問は終わり、お値段は175ユーロ(保険適用前)。日本だったら初診料+処置代金✖️3割負担=3,000〜4,000円くらい?と考えると、そこまで変わらない印象もある。ただ、こちらは初診料というものがないので、その分処置料金が高いとも言えます。

まあ今回は公的医療保険でおおよそ3割、あとは民間の任意保険で後々カバーされるので問題なし。

こんな感じで、最初の歯医者の訪問は終わりました。

紹介してくれた歯医者の予約をしようと思い家に帰って再度調べると、その歯医者はネット予約ができない。。電話面倒臭いなーと思い案の定後回しにしましたが(笑)、放っておいても損なので数日後に電話をして次回の予約を決めました(その歯医者も英語が通じたのでよかった)。

さて今回はここまで。次回は、次の歯医者での結末をお届けします!果たして、日本の診断が妥当なのか、ベルギーの歯医者が勝つのか。乞うご期待です!みなさんも医者は慎重に選びましょうね。

※後編はこちらから

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