実用至上主義の弊害
大学1年生の頃に、大学1年生の歩き方 先輩たちが教える転ばぬ先の12のステップ(トミヤマユキコ、清田隆之著) という本を読んだ。
そこに書かれていた実用至上主義という現代の風潮に対する考察が印象に残っているので
今日はそのことについて書こうと思う。
本書で書かれていた実用至上主義とは
あらゆる行動には目的やメリットが設定されており、それがないもの、あるいはコストに見合ったリターンを得られないものは全て「無駄」「意味がない」と考える考え方 のことを指す。
例を挙げると、
就活に有利だからインターンに行く、留学に行く。
食いっぱぐれないためにプログラミングの勉強をする。
モテたいから〇〇をする など。
大学生に限らず現代ではこの風潮が強まっているそうだ。
実用至上主義のメリットとしては、効果がわかりやすい、コスパが良くお得に感じられる。
一方でどういったデメリットがあるだろうか。
デメリットとして
無駄や遊び、余裕と言ったものがなく、イレギュラーな事態に対応できない、自由を与えられても何をすればいいかわからない。と言ったことが挙げられていた。
目的や目標を設定するのは大事だ。先日の記事で僕も物事を継続するために目標は重要と書いた。
しかし自分が取る全ての行動が有益性や実利(役に立つか否か)、と言った指標に基づいているのはどうなのであろうか。
自分の経験を振り返ってみても、役に立つ、という理由で始めて結局自分の地肉となったものは多くないように思う。
それよりも多少コスパが悪いとしても役にはあまりたたなそうでも、
自分の興味、関心に基づいて取り組んだことは今でも覚えているし、経験として自分の中に強く残っている。
そして何より、やっていて楽しい、面白いということが一番大切で
個人的な優先順位として 面白さ>有益性 という基準で行動していきたい。
今日この記事を書いた理由は、4月から社会人になり
行動基準が実用性をベースとしたものになりそうな気がするからだ。
社会人になっても自分が 面白い、ワクワクすることに費やす時間を大切にしたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?