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難関ではない地方国公立大学理系に合格したい人のための各教科の学習法

こんにちは!現役国立電気電子大学生ブロガーのコブサラダです!

今回ご紹介いたしますのは難関ではない、普通の地方国公立大学の理系学部に入るための勉強法についてです。

不況の風を感じるなか私立理系の何百万の学費というのは親が払うにしても奨学金で払うにしてもかなりのダメージがあります。

この影響からか理系の方は今までよりも国公立志向が強くなると思います。

国立大学へ受かるための戦略を知っているかどうかが非常に受験で勝てるかどうかの分かれ道となるのでぜひ参考にしてみてください。

注:今回はあくまで普通の地方国公立大学に入りたい人のみに向けた記事です。難関大学に入りたいと考えている方には参考になりません。

国立大学は難しいと思われがちではありますが、ちゃんと基礎を抑えたら普通に合格できますのでぜひ参考にしてください。

国語

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おそらく理系のほとんどの方は共通テストでしか国語を使わないと思うのでその対策法についてご紹介していきたいと思います。

理系の方にとっては国語ってあまり気がのらないところだと思いますのであくまで最低限やるべきことについてまとめていきます。

古文

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古文と漢文は多くの受験生に嫌われる対象なのですが、実はかなり時間に対する効果が大きいです。

英語に比べるとやることはおそらく半分もない上に、共通テストでも100点分ありますからね。受験科目にあるなら勉強しないのは確実に損です。

古文漢文はササッと攻略してきましょう。

古文でまずやるべきなのは単語と文法です。ペースとしては文法で形容動詞を扱ったら単語でも扱うというようにして名詞などは後回しでいいかと思います。

文法は読むときの骨子となる知識で、ここが抜けていると文を読む難易度が著しく高くなります。

助詞や助動詞で使われる形や形容詞形容動詞の見分けなど文章を読むとき重要事項が文法には結構あるので参考書を一つ買ってきっちり抑えてきましょう。

とはいってもやるべきことは思いの外少なく、やれる人は1日2、3時間位やって一週間くらいで一気にある程度マスターできると思います。

これに単語の知識を組み合わせていけば共通テストレベルのみなら満点取れるだけの知識は手に入るようになります。

余裕のある方は当時の時代背景を知るとより問題が解きやすくなります。

というのも、たまにですが文法や単語がわかってもそもそも意味がわからないなんて状況が訪れます。

その理由は彼らの行動の意図が全く理解できないためです。

古文は古くは奈良、平安近代でも江戸時代と非常に古い文章を扱います。

よって時代が大きく変わっていますので常識も結構違うわけです。

ここを知らないと「文が読めても意味がわかんない」という状態になり答えがわからない可能性があります。

ですので余力があれば当時の時代背景をまとめた参考書もありますのでぜひそちらの方で学習を進めていただければと思います。

漢文

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漢文も同じく基本的には置き字を含めた書き下し文の書き方と文法が理解できていればまず問題ありません。

漢文は書き下しと各漢字の意味さえ把握できてしまえば古文よりも内容自体は難解でないので時代背景などを把握する必要はあまりないと考えられます。

つまり漢文はとにかく置き字などの重要事項を確認することに時間をかけましょう。

おそらく一周にそんなに何ヶ月もかかることはないので少しの辛抱です

これだけでも周りの国公立大学志望生と比較したらかなり能力に差をつけられていると思います。

あとは学校で行う模試や実力テストで知識の穴を埋めていければ共通レベルでは十分です。

古文と漢文は軽く1ヶ月未満で国立レベルに上げてしまいましょう。

現代文

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現代文に関してはまずはとにかく語彙をつけることが大事なのではないかと考えられます。

言葉の意味がわからなければもうそこでその文は読めません。

別に難しい言葉を覚える必要はないです。

例えば「やぶさかでない」「ナイーブ」「ジレンマ」などよく聞く言葉でも、意味となると意外と把握していない方が多いです。

全く文章が読めないという方は語彙を増やしていくことから試していくのはありでしょう。

それと並行しながらやってほしいのは問題を最後までとききるための文章を読む体力をつけることです。

現代文が苦手な人にありがちなのですが、問題を解くというレベルではなくそもそも最後まで問題を読みきることができていないケースがあります。

おそらく現代文のみでしたら40から50分くらいで長くはないですが、特に興味のない分野のものをひたすら読み続けるのは意外と苦痛です。慣れていないとだいぶ体力を削られるでしょう。

これを読みきる体力を身につけるために、まずは好きな分野の本を読みながら自分の興味のない分野でも何でも最低一気に10ページくらいは読めるように読書でも何でもいいので活字になれることが

その力がついたらあとは実践問題集で力をつけていけば地方国公立大学レベルなら余裕で超えてくると考えられます。

数学

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理系の人にとっては避けては通れない数学、地方国公立大学レベルとは言えども壊滅的なレベルでは合格から遠ざかってしまいます。

数学というと賢さや頭の良さみたいな漠然とした能力がある人だけができる特別な科目と思われていますがそんな事はありません。

数学の成績が悪い人は以下のような勉強のケースが挙げられます。

・圧倒的に演習量が足りていない

・答えを一瞬見て数値があってるかどうかだけみて答え合わせをやめる

・答えを見たものの「自分には理解できない」と思って理解する前に諦める

・基礎がわかっていないのに応用問題につっこんで「やっぱダメだ‥」と思って答えすらみずに諦めて参考書を閉じる

これに共通しているのは答えに至る過程を理解して覚えるという段階を除いてしまっているんですよね。

調理器具がなければ料理ができないように、数学も解くためのツールがなければ全く解けません。

反対に言ってしまえばさまざまな問題に対する解法を身につけさえしてしまえばある程度のレベルまでは学力を上げることができるわけです。

ということでその解放を身につけるためにまずやっていただきたいのは網羅型の参考書の用意です。

網羅型というのはチャートやFocusシリーズのような基本問題、標準問題が一通り載っている参考書のことです。

進学を前提とした高校では配られるケースは多いかと思いますが、万一持っていない場合はぜひ一冊だけでも持っておいてください。

地方国公立大学レベルならおすすめは「黄チャート」です。これくらいがオーバーワークにならないレベルで丁度いいような気がします。

この解法を身につけるためにまずは答えを見ながらでいいのでとにかく基礎問題と標準問題くらいは回してしまうのがいいかと思います。

そしてそれらがほぼ完璧に身についたらもはや地方国公立大学レベルなら十分すぎるほどの学力が身についていると思います。

一応不安でしたらまた別にもう一つ何でもいいので実践的な問題集を買ってちゃんと身についているか確認すれば十分です。

それが終わったら共通テスト、二次試験の過去問に取り組んで対策を進めましょう。

このように数学は解法暗記をベースとして徐々にそれを使って初見の対応力をつけるという形になると考えられます。

理科

。私は化学、物理選択でやってきました。そのため生物と地学に関しては正直全くお役に立てそうにありません。そのため申し訳ございませんが今回は割愛させていただきます。

化学

理科は2次試験があるかどうかで勉強法がある程度変わってきます。

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共通レベルのみならおそらく基礎ができていれば全く問題はないので基礎問題精巧などを使って理論を終えてから無機有機も一通り抑えましょう。

二次試験も受けるなら中堅(新潟大、熊本大)レベルより上を受ける人はもしかしたら重要問題集も用意しておいたほうがいいかもしれません。

基本的に理論は他の数学や物理と同じように解法理解と暗記、無機有機は暗記もそうですがなぜそうなるのか資料集などでイメージを付けるとより良いと言えます。

物理

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物理は得意不得意がかなり分かれる科目だと思います。

理系っぽいと言われますが数学ができるだけでは不十分ですし特殊な部類と言えます。

やるべきことはまず図でこの分野では一体何が起こっているのかというのはイメージで把握することです。

資料集みたいなのが配られていたらその写真を使う。

他にもこのnoteを読んでいただけている方はネット環境が整っていると思うのでYouTubeで動画で見ることも可能です。

ここらへんで物理現象の感覚を身に着けながら基礎的な参考書を一周しましょう。(おすすめは漆原先生のシリーズか物理のエッセンスです。)

これだけやってしまえば共通レベルや下位国立レベル(秋田、山形、佐賀など)ならこれのみでも十分です。

ここから中堅レベルの国公立大学を受ける方は良問の風、重要問題集の基礎くらいまで手を付けたほうがいいでしょう。

名門の森は個人的には買ってもいいと思いますが、旧帝大レベルまで受けない人にはあまり効果がないと考えます。

流れとしては現象を理解しながら基礎問題をやってその後徐々に受験レベルの問題を答えを見てもいいのでひたすら解くという感じでやれば問題ないでしょう。

他の科目より時間がかかってもいいので理解の段階をおろそかにしないように注意してください。

社会

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社会科に関しては正直ほとんど書くべきことはないです。

おそらく理系のほとんどの方は社会科を2次試験で使うことはありませんよね。

つまり文系の方の受ける2次試験のように文章にまとめるだけの応用力や重箱の隅をつつく問題が出されることはないので少ない時間でも十分成果は出せるんじゃないかと考えられます。

まず科目としては3年の1学期までは定期テストに向けた最低限の勉強さえしておけば十分です。

そして夏休みからはじめたとしてもやるのは学校で配られる問題集、「面白いほど取れるシリーズ」、共通テスト実践問題集ほどで十分だと考えられます。

英語

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理系の中でも大きく受かるか落ちるかの差が付きやすいのはちゃんと英語をやったかどうかだと思います。

数学や理科はある程度適正がある人しか理系を選ばない人が多いのでみんなある程度は点数がとれるのですが、英語に関してはアホほどできないことがあります。

つまり数学と理科がある程度できている人なら、英語ができてしまえば彼らを出し抜くことは割と容易です。

ここを頑張るかどうかで国公立大学へ受かることがだいぶ楽になります。

英語は数学や理科に比べて努力がそのまま報われやすい教科なので正攻法でいきましょう。

まず基本的には単語帳1冊、文法書1冊を持って常に学習することをおすすめします。

これらの知識がないと文も読めるはずがありませんし正誤問題などもママなりません。

そして単語や文法と一緒に音読も毎日ある程度は進めてほしいなと思います。

というのも英語は数学と明確に違う点があって、それは言語であるということです。

数学や理科は理屈に基づいていますが英語は自然に言葉として発達したもので理屈ではどうしても説明がつかない部分があります。

いわゆる特例がたくさんあるのでどうしても理屈だけでは時間がかかってしまうわけです。

こういうときに音読が役に立ちます。

音読をするとこういうときにこの単語が使われるという感覚が身につくんですよね、

英語で大事になるのはこの「なんかこれ違う気がする‥」という感覚です。

音読をすると英文に感覚的に触れられ、文章の意味や正誤問題を読んでいくときの違和感も徐々に身につくはずです。

これを続けていくと長文問題主体の共通テストや二次試験も割と精度が上がってくるのではないでしょうか。

英作文もとにかく重要表現の参考書を一つ買って頻出パターンを覚えていくことで対応は十分可能だと考えられます。

まとめ

以上のように各科目をすすめていただければおそらく十分に合格レベルに持っていくことはほぼ確実です。

ここでよく読んでいただければわかるかと思いますが、ほぼ全部の科目で基礎レベルまでしかやることはありません。

しかしこの基礎レベルで受かる地方国公立大学にたどり着けるのは同世代の中でも15%ほどと決して門戸は広いと言えないでしょう。

基礎レベルというのは決して楽に身につくものではなくちゃんともれなく学習することは大変です。

しかし私自身も受験を経験して、最低限の基礎のレベルをちゃんと固めることがいかに難しいのかを身にしみてわかりました。

そして結局私自身もその基礎を完璧にできず受験が終わってしまいました。

なので皆さんにはぜひ基礎だからといってなめるようなことをせずに完璧に仕上げられるように勉強していってほしいと思います!

それではこれから受験が待つ学生の方々の健闘を祈りながら終わりにさせていただきます。ぜひ頑張ってくださいね~。

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