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栃木県道・群馬県道・埼玉県道20号 足利邑楽行田線

2019/08/27
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栃木県足利市

旧・簗田郡簗田村

起点は渡良瀬川右岸、川崎橋南交差点。「足利」と路線名にあるが起点のここはかつての梁田郡で、足利の中心市街地とは距離がある。暫くは足利館林線(栃木r8)と佐野太田線(栃木r128)が重複しており、青看も3つのヘキサ全てを描いている。
茂木高架橋で堤防から高さを戻す。
重複していた栃木r8、栃木r128がそれぞれ左右に分離。この区間はかつてバイパスだったこともあるためか、県道3本が分かれているにもかかわらずこの交差点に名前が無い。

旧・久野村

北関東の大動脈、国道50号と交差する久保田町交差点では、通り過ぎる車は陸橋、歩行者とバイパスに合流する車は下道と分けられている。この付近は西久保田工業団地で、朝方ながらトラックが多く通る。

旧・筑波村

東武伊勢崎線、多々良〜県駅間を越える。県駅はこの辺では最高クラスに周りに何もない駅。
八坂工業団地の横を抜け、羽刈町交差点で中野福居線(栃木r278)と交差。工業団地の多さはこれから行く邑楽郡に通じるものがある。

群馬県邑楽郡邑楽町

旧・邑楽郡中野村

藤川を羽刈橋で渡り(橋には矢場川と書かれているが理由は不明、隣の橋ではちゃんと藤川と表記されている)群馬県邑楽郡邑楽町へ。渡良瀬川は戦国時代まではこちらを本流としており、ここに県境があるのはその名残と見られる。
中野向地交差点で国道122号と交差する。
この県道が通過する唯一の中心市街地。「邑楽町」は広域地名であり、1955年まで中野村だったこの地域が事実上の中心地である。
東武小泉線の踏切。すぐそばにある本中野駅と同じ邑楽町内にある篠塚駅の間にあたる。
邑楽町役場入口交差点を境に再び田園地帯に。この辺りから歩道が怪しい区間が現れるが、依然交通量はなかなか多い。

旧・長柄村

移転された石碑。解説があるところに思い入れを感じられるが、なぜ大事なところを見にくい黄色で書いてしまったのか。
この周辺の地名、狸塚の由来を記した看板。「むじなづか」であって「たぬきづか」ではない。そういえば有名なたぬき・むじな事件もここからさほど遠くない現在の栃木県鹿沼市で起こったものだった。
狸塚(むじなづか)南交差点で国道354号と交差。この地域は昭和の大合併以前は長柄村だった場所で、一時期は千代田村の一部だった。
矢島大泉線(栃木r361)と交差する狸塚高原交差点。
この一帯で見られる「利根川に新橋を」看板、実際に現在使われてる橋を見れば無理もない要求と思える。
古戸館林線(群馬r314)と鞍掛工業団地交差点で交差。この辺りには工業団地が多く、そのため税収の多かった邑楽郡では平成の大合併を行わなかった。

館林市

旧・三野谷村

館林市へ。この県道が通過する野辺町は明治には三野谷村の一部で、1954年に合併により館林市になった地域。
野辺町交差点で熊谷館林線(83r)が曲折しながら交差。

邑楽郡千代田町

旧・富永村

邑楽郡千代田町へ。この県道は町役場のある赤岩からは距離がある東部を進む。
萱野交差点からはジョイフル本田千代田店の傍を通る。田園の中で大きな存在感を放っている。
ふれあいタウン千代田は平成以降整備された住宅地。民家と田の割合は半々程度。
足利千代田線(群馬r38)終点、上中森川俣停車場線(群馬r368)起点である上中森交差点。名目上の上中森鴻巣線(r306)起点でもあり、この県道の終点まで重複する。
上中森交差点から邑楽用水路が東側を並走している。邑楽揚水機場の側を通る。
この道を難所たらしめる利根川堤防の急坂急カーブへ。歩道が無く身の危険を感じたため写真はあまり撮れず。
遠くに見えるのがこの県道最大の目玉、利根大堰。
利根大堰を管理するためにも使われる武蔵大橋を渡る。利根大堰の主な役割は武蔵水路、見沼代用水、埼玉用水路への導水で、東京、埼玉の水道にとって大きな役割を持つ施設である。上流側(右)と下流側(左)の水量の差は一目瞭然。

埼玉県行田市

旧・北埼玉郡須加村

利根川を境に埼玉県行田市へ。
利根導水路須加樋管から流れる用水路の東側を行く。見沼代用水、武蔵水路、埼玉用水路の3本の水路が流れる。
利根大堰交差点は羽生妻沼線(r59)との交点。
新小稲荷橋付近で埼玉用水路が東側へ分離。
このようにずっと水路が並走している。

旧・荒木村

見沼中学前交差点(「中学」という略称を使うのは珍しいような)で熊谷羽生線(r128)と交差。因みに埼玉県には見沼小学校も存在するが、こちらはさいたま市見沼区の学校である。
見沼代用水を渡る。これでこの県道と並走するのは武蔵水路だけになる。
上星川橋で星川を渡る。星川はこのすぐ東で見沼代用水と合流する。
終点、小見交差点。佐野行田線(r7)が東西に横切る。ここから南は重複していたr306の単独区間となり、北鴻巣駅付近で国道17号本線と合流する。

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