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修行中に神さんとの出会い

「婆ちゃんには何で神さんがいるの?」
婆ちゃんは何かと神さんが教えてくれたと話してくれるので。
今回は”神さん”とは何者だろうと思って聞いた時のお話です。

奈良の金峰山で修行したことがあるんや。
大変な修行で山をお経を唱えながら歩いたり
滝にも打たれるし護摩を焚いたりね。
食事は粥と梅干し1つだけ。
何日やったか忘れたけど3年通ったんや。

ある時の滝に打たれる行で
婆ちゃんと一緒に修行している人と2人で滝に入ったんや。

滝は打たれ始めは冷たぁて冷たぁて痛いんや。
せやけどしばらくするうちに真綿で包まれているように
フワフワした感触になってね。
だんだんと暖かくなって気持ちよくなってくるんや。

その時もなんや気持ちええなと思ってたら婆ちゃんと連れの人の周りに
白い蛇が何匹もうようよ泳いできたんや。
びっくりしてね。
気持ち悪いなと思っていたら婆ちゃんは運が良かったんやね。
婆ちゃんにだけ神さんが降りてきてくれたんや。
連れの人には降りてきてくれんかったみたいやけど。
婆ちゃんは得やね。
気付いたら蛇もいなくなってたわ。

その降りてきてくれた神さんが婆ちゃんの神さんなんや。

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