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日本絵画(近世まで)

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#やきもの

鹿島と香取:3 /茨城県立歴史館

(承前)  かねてより拝見したいと思っていた作品にも、出合うことができた。  香取神宮が…

生誕360年記念 尾形乾山:2 /岡田美術館

(承前)  乾山は晩年に江戸へ下向して以降、絵画作品を手がけるようになった。本展では《夕…

生誕360年記念 尾形乾山:1 /岡田美術館

 箱根の岡田美術館へ行ってきた。開館時以来の訪問で、じつに約10年ぶりとなる。  ブランク…

没後190年 木米:4 /サントリー美術館

(承前)  木米が絵画でみせた融通無碍な振る舞いは、気負いのない余技のジャンルであるから…

没後190年 木米:2 /サントリー美術館

(承前)  木米の生業は、やきもの。絵画は、あくまで余技だった。  そして陶工や画家であ…

没後190年 木米:1 /サントリー美術館

「木米」の字面にピンとこない方でも、「青木木米」といえば、なんとなくイメージが湧くので…

初春を祝う―七福うさぎがやってくる!:2 /静嘉堂文庫美術館

(承前) 「七福うさぎ」のほかにも、干支のうさぎをあしらった作や、鶴亀・七福神などの吉祥画、ハレの宴席に打ってつけの懐石器や酒器、蒔絵の提重(さげじゅう)などが出ていた。  横山大観の大幅《日ノ出》は、第1展示室の最初に掛かっていたもの。  片ぼかしで表された幽玄な山並みの向こうに、一点の曇りもない、まんまるな朝日が昇る。たなびく雲が、陽光を受けて輝く。  吉祥性が前面に出すぎず、奥ゆかしさが感じられる点が好もしい。展示の冒頭には、まことにふさわしいではないか。  

同じ手 古美術・骨董のことば

 前回の更新では「同じ手」「同手品」という言葉を、断りなしに何度か使った。「同手品」は「…

魅惑の色彩 天才の描線 光琳×蕪村 金襴手×乾山:4 /東京黎明アートルーム

(承前)  乾山の話をせずに、この鑑賞記を終えることはできまい……  展示の冒頭を飾った…

魅惑の色彩 天才の描線 光琳×蕪村 金襴手×乾山:3 /東京黎明アートルーム

(承前)  この展示は師走の、もういくつ寝ると……といった時季まで開催されていた。そんな…