イサム・ノグチ 発見の道:4 /東京都美術館
(承前)
1階の第1章「彫刻の宇宙」で生涯にわたる作例を一巡、若干の満腹感が漂いはじめる。2階の第2章「かろみの世界」の薄口で箸休め、ノグチデザインのソファーに座るなどして休み休み鑑賞。
そして迎えた3階の第3章「石の庭」は……これがまた圧巻であった。
この最終フロアで展示されるのは、香川県高松市牟礼町にあるかつての制作拠点、現・イサム・ノグチ庭園美術館にあるもの。その多くがふだんは庭で野ざらしになっていて、これほどの数が館外でまとめて展示されるのは初めてという。