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西洋美術

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#彫刻

フランソワ・ポンポン展 〜動物を愛した彫刻家〜:3 /佐倉市立美術館

(承前)  単純な形態によって表された、ポンポンの動物たち。その顔つきや脚先に目を遣ると…

フランソワ・ポンポン展 〜動物を愛した彫刻家〜:2 /佐倉市立美術館

(承前)  ポンポンの彫刻を初めて観たのは群馬県立館林美術館だったが、直近で観たのは、目…

フランソワ・ポンポン展 〜動物を愛した彫刻家〜:1 /佐倉市立美術館

 ポン、ポン…………なんともキャッチーな調べだ。  これがまず「人名」であることに、日本…

讃岐の誘惑:2 /イサム・ノグチ庭園美術館

(承前)  高松市牟礼町は、隣の庵治(あじ)町とともに「庵治石」の産地として知られる。花…

イサム・ノグチ 発見の道:1 /東京都美術館

 東京都美術館の「イサム・ノグチ 発見の道」展は、2020年秋に開催予定だったものが、2021年…

イサム・ノグチ 発見の道:2 /東京都美術館

(承前)  展示の冒頭には「インターロッキング・スカルプチュア」と呼ばれる、金属のパーツ…

イサム・ノグチ 発見の道:3 /東京都美術館

(承前)  書いていて恥ずかしくなるくらいの子どもじみた空想をしてしまうのも、イサム・ノグチの彫刻がわたしのなかの “こどもごころ” をいたずらにかきたててくるからなのだ(だからイサム・ノグチが悪いのだ)……とでも言い訳をしておこう。  イサム・ノグチは子どもたちのための遊具をしばしばつくっている。2階の展示室にあった、赤い絵の具をチューブから勢いよくひねりだしたかのような《プレイスカルプチュア》もそのひとつ。  作品を会場で観ていると、後ろから小学校低学年くらいの女の子が

イサム・ノグチ 発見の道:4 /東京都美術館

(承前)  1階の第1章「彫刻の宇宙」で生涯にわたる作例を一巡、若干の満腹感が漂いはじめ…

イサム・ノグチ 発見の道:5 /東京都美術館

(承前)  ここでいう素材への “敬意” とは、石の石としての成り立ちや歴史を踏まえようと…