イサム・ノグチ 発見の道:3 /東京都美術館
(承前)
書いていて恥ずかしくなるくらいの子どもじみた空想をしてしまうのも、イサム・ノグチの彫刻がわたしのなかの “こどもごころ” をいたずらにかきたててくるからなのだ(だからイサム・ノグチが悪いのだ)……とでも言い訳をしておこう。
イサム・ノグチは子どもたちのための遊具をしばしばつくっている。2階の展示室にあった、赤い絵の具をチューブから勢いよくひねりだしたかのような《プレイスカルプチュア》もそのひとつ。
作品を会場で観ていると、後ろから小学校低学年くらいの女の子が