ステイホームの絵描き:2 ULALA IMAI EXHIBITION MELODY /PARCO MUSEUM
(承前)
瓶や缶、壺といった器物が寄せ集められている。花も挿されずに。どのうつわも、これといって特別ではないありふれたものに見える。
ほんとうに、たったそれだけの画面である。
にもかかわらず、ジョルジョ・モランディの絵は、観る者を無音にいざない、凝視と思索をうながす。
うつわの輪郭は背景と混じり、境がわからない。そのわからない境を、観る者ははっきりさせたくて、探す。
静謐なようでいて、光の粒子が散乱するかのごとくに画面全体が忙しくたゆたっているのだ。だからか、目が