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西洋美術

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#イサム・ノグチ

讃岐の誘惑:3 /ジョージナカシマ記念館

(承前)  香川県は戦後、時の知事の主導で「讃岐民具連」という工芸・デザイン運動を推し進…

讃岐の誘惑:2 /イサム・ノグチ庭園美術館

(承前)  高松市牟礼町は、隣の庵治(あじ)町とともに「庵治石」の産地として知られる。花…

イサム・ノグチ 発見の道:1 /東京都美術館

 東京都美術館の「イサム・ノグチ 発見の道」展は、2020年秋に開催予定だったものが、2021年…

イサム・ノグチ 発見の道:2 /東京都美術館

(承前)  展示の冒頭には「インターロッキング・スカルプチュア」と呼ばれる、金属のパーツ…

イサム・ノグチ 発見の道:3 /東京都美術館

(承前)  書いていて恥ずかしくなるくらいの子どもじみた空想をしてしまうのも、イサム・ノ…

イサム・ノグチ 発見の道:4 /東京都美術館

(承前)  1階の第1章「彫刻の宇宙」で生涯にわたる作例を一巡、若干の満腹感が漂いはじめ…

イサム・ノグチ 発見の道:5 /東京都美術館

(承前)  ここでいう素材への “敬意” とは、石の石としての成り立ちや歴史を踏まえようとする姿勢ともいえる。  「残念石」の話は、さかのぼってもせいぜい江戸時代。しかし、それが石材になる前、石が石となるまでには、はるかに数万年単位もの時間を要している。われわれはその事実をともすると忘れがちだが、ノグチはきっと、こういった悠久の時間を含めて形にしている。  石としての「過去」を踏まえ、作品としての「現在」をつくったノグチ。  その上に積み重なっていく「未来」――それを物語る