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小津安二郎

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小津安二郎とその作品に関する記事
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2023年8月の記事一覧

生誕120年 没後60年 小津安二郎展:5 /神奈川近代文学館

(承前)  札幌の北海道立文学館では、本展の巡回と思われる「生誕120年・没後60年 小津安二…

生誕120年 没後60年 小津安二郎展:4 /神奈川近代文学館

(承前)  小津作品の登場人物には「喜八もの」に描かれるような最底辺の庶民もいるけれど、…

生誕120年 没後60年 小津安二郎展:3 /神奈川近代文学館

(承前)  戦後のいわゆる “小津調” の作品、とくにカラー・フィルムの作品の背景には、山…

生誕120年 没後60年 小津安二郎展:2 /神奈川近代文学館

(承前)  小津安二郎は、劇中で用いる小道具にも “ホンモノ” を求めた。  黒澤明に、同…

生誕120年 没後60年 小津安二郎展:1 /神奈川近代文学館

 小津安二郎に関する資料は、いくつかの展示施設で観ることができる。  誕生の地・東京都江…

深川小津さんぽ :2

(承前)  小津家の跡に母校の小学校、菩提寺。  これらはみな、富岡八幡宮の北西に集中し…

深川小津さんぽ :1

 神奈川近代文学館「生誕120年 没後60年 小津安二郎展」について、遅ればせながら書いていくにあたり、江東区・古石場文化センターの展示を観ておきたいなと思いついた。  最寄りの地下鉄東西線・門前仲町駅で下車。地上に出れば、そこは富岡八幡宮の門前町である。  せっかくなので、参詣。  折しも例大祭の最終日で、最も盛り上がりをみせる神輿渡御はすでに終わっていたけれど、いくつかの出店は残っており、法被をまとった男たちの姿もあった。祭のあとの寂しさと余熱が混在していた。  日本一