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株:7月24日 今日のマーケットプレスの岡崎さんのお話

このnoteは素人の妄想の垂れ流しであり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、特定銘柄および株式市場全般の推奨や株価動向の上昇または下落を示唆するものでもなく、将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものでもない。
最終的な投資決定は読者ご自身で判断するっス。

まとめると、

今のアメリカは生成AIバブルとインフレバブル。

インフレが加速して消費が増えて、企業業績が増えているのがポイント。
しかし、金利が上昇した事によって業績が悪くなったというのがまだ出てきていない。
経営者が隠しているか、溜めている。逆回転して業績が悪くなってきた時に出てくるだろう。
銀行は引当金を上げている、つまり、貸した金が帰ってこない事を想定している。
インフレが落ち着いたことで株価も落ち着いてしまう。

日本の株価が上昇したのもデフレ脱却したから。

CPIで群衆心理が変わった。

SP500と中小型株を比較した時に中小型が一日のパフォーマンスでSP500を1%以上アウトパフォームした事が2000年の1年で90回以上起きた。
これがITバブルの具体的な爪痕。

昨日のアメリカ市場で中小型株がSP500を上回り、一つカウントされた。

大型株から中小型株への資金移動がゆっくりならバブルはしぼむが
急激に行われるとバブルは弾ける。

オプションを売るのは、ボラティリティが高い時。
ボラティリティの相場観を持ってください。


得体のしれないモノ

前回出た(マーケットプレス水曜午前は隔週出演なので7月10日)のはSQの前で確か、『Uターンをする』と言ったと思います。

先週は月曜が休日でラジオに出れなかったのですが、親しい人や熊本の講演で『もう一発下がる』と伝えていました。

39500円が目標だったので、予定通りに入って、今週22日のラジオでは『今週は買いになる』とお伝えしたんですが、やられてますねw今www

難しいですねw全部を勝つというのはむりなんですけどねw

なんでそう予想したかと言うと、7月限のオプション建玉を日本とアメリカと合わせて7月19日まではほぼほぼ予想通りだったのですが、問題はこの後の展開。
今、始まっているこの3日間の展開が、もしも間違っているんだとしたら得体のしれない厄介な敵と対面しているんだろうなと思います。

この『得体のしれないモノ』は7月11日からでてきたモンスターですね。
CPIの発表で、世界の大衆が投資態度を改めた。
利下げとか景気とか金融政策とかそんな問題じゃない
大型株か中小型株かという選択

SP500を買うという選択がずーっと延々と続いていた。

群衆というのは皆さんも私(岡崎氏)もそうだと思うのですが、知らないで買っている。
あんまり詳しく知らないでしょ?
(なんとなくオルカンがいいような気がして)
そんなもんでしょ?

勉強とか相場の知識とか情報というのは入手すればするほど売りたくなる。
調べるというのはあら捜しをするという事ですから。
人間関係もそうでしょ?
(良く知っているほど『あら』が見えるですか?)
そんなもんでしょ?
だって、一番近い人ほど批判的になるじゃないですか。
『家政婦は見た』ってやつですよ。

ポートフォリオ理論とか先人たちが学問的な素養を作ってくださったのですが、やる事は昔も今も変わらなくて、チューリップバブルの頃から何も変わっていない。

例えば、リンゴを育てる。
最初はたくさん実がなりますように、大きくなりますようにと育て始める。
リンゴの大きさは大きくなってもせいぜい手のひらサイズ。

今、アメリカの株式市場はSP500という木に実っているリンゴは人間の頭位の大きさやハロウィンのカボチャ位の大きなリンゴが実っている。

台湾の市場はTSMCとフォックスコンで3割を占めている。

それに対して批判する人たちは2年位前からいて、これまでは批判する人たちが踏み潰されてきた。
こういうのはいうタイミングが重要。

景気後退だ!というのも1年前に言っていた人たちは踏みつぶされていて、早すぎた。
占有率の話も早すぎると『また来たか』とオオカミ少年になってしまうのでタイミングが重要。

そのタイミングをどう計るか?

リンゴ1個がみかん100個に相当したとする。
リンゴが十分に魅力的な間はリンゴが買われるが、ある時みかんを欲しがる人が増えたとするとリンゴの価値が下がる。

そのタイミングが今回のCPIだった。

その後にトランプさんが台湾の事をボロクソに言い出して拍車がかかる。

6月17、18日がNVIDIA系半導体のピークポイント。

半導体というのは2つのレールを走っている。
一つはNVIDIAに連動するグループでもう一つはTSMCに連動するグループ。
この二つの電車が走っている。
この二つは重なっているようで重なっていない。

レーザーテックとASMLはTSMCグループ。
TSMCの工場に納入している製造装置グループが一つのレール。

TSMCに注文を出しているのがもう一つのグループ。

この二つが行ったり来たりしながら成長していたのがここまでの躍進。

NVIDIAが140ドルを付けた後にぐらッときて、NVIDIAグループが軽い調整に入った。

それから一月しない内にTSMCグループが軽い調整に入った。

トランプのせいで調整に入ったのではなくて、きっかけはCPI。
CPIがあって、トランプさんの発言が効果を発揮した。

これは群集心理。
不安に駆られてとかありますが、『気持ちが変わった』というヤツですね。

コロナとか金融危機というのは気持ちが変わる。
圧倒的に群集心理が支配する。

ITバブルも同じ。
ある日突然破裂したのではなくて、毎日毎日のちょっとした積み重ね。
ちょっとづつ積み重ねられて行って、それがあるタイミングでガラガラと崩れ落ちる。

100個くらいの銘柄で明らかに無茶な事が見えて来て初めて気が付くとか。
気が付くとアイツも下りて、コイツも下りて、俺一人か?みたいな。
後ろ見たら誰もいないじゃん。

アメリカ株がバブルだと皆さんは思わないでしょ?

岡崎氏はバブルを探している。
バブルの匂いを探してヌー(群衆)が動き始めたと思っている。

ナウシカのオームが動き始めたら誰も逆らえない。

ヌーはヌーで『あ、コレは方向違う』となったらまた方向を変えるので難しい。
何がそうさせるかと言うと必ずしも景気循環や金融政策ではない。

今日のマーケットを見て

金融緩和は近づいている、金利も上がっていない。
なのに昨日のアメリカではSP500はマイナスで中小型はプラス。
エライ事にならなければいいんですがね。

トレンドとして、大型株人気というのがあって、その後に小型株人気というのはものすごく大きなサイクルでマーケットを支配する。

人知が何とかできる循環ではなく、1世代位の循環。

数年ぐらいのサイクルで人は波に乗れると思うじゃないですか?
しかし、大型株が優位な時代、小型株が優位な時代ってのは、サーフィンできるような生易しい循環ではないので乗れる人は多分いない。

今回の大型株優位の循環も本当に乗れた人はいない。
2021年から始まったこの流れに大型株一辺倒で乗れた人がどれだけいるか。

ITバブルの時も1994~2000年の最後の1,2年に乗って、『乗った!乗った!』というようなモノ。

中小型の波もここ3~4年は時折跳びはねるミームのようなモノに乗っかるだけで循環と呼べるようなかわいらしいモノではない。

人知を超えた何かがある。

人気とか、群集心理とか。
言い方は悪いですけど、無知なるモノの勝利みたいな?
わかりません!よくわからない!と言うモノが勝つという時代が何年か続く。
わかっている人が負けるという時代が何年か続く。
その後にはわかっている人が買ってわからない人が負ける時代がくる。

それは景気循環のように組み立てられるものではなく、金融政策のように中央銀行がコントロールできるものでもない。

これは世界の投資家達というヌーの循環。

ヌーが水を求めてさまようじゃないですか。
アレに近い現象。
本能的なのか、普段目にしている電子媒体情報なのか、紙広告なのか。

当てた人を見た事はないし、『当てた!』という人もちゃんと調べれば当たっていないと思います。
それくらい、難しい現象。

データとして残っているモノで見るのならば、この間のCPIで中小型株がジャンプしたアレですね。

なんで指数を確立させなければいけないかと言うと、指数といえど株は株。
株が買われる日は基本的に同じ方向を向かないといけないはず。

しかし、株の中でも仲たがいと言うか、違う方向を向くものがある。
そこの瞬間を見逃してはいけなくて、それがたまたまその1日だけだったのか?この1週間そうだっただけなのか?あるいは一か月にわたってその事件が起きているのか?起きているとしたらどれくらいの乖離なのか?その1か月間がこの1年で何回起きているのか?

例えば、SP500と中小型株を比較した時に中小型が一日のパフォーマンスでSP500を1%以上アウトパフォームした事が2000年の1年で90回以上起きた。
これがITバブルの具体的な爪痕。

昨日のアメリカ市場で中小型株がSP500を上回り、一つカウントされた。

オプションに関して

先週のSQに関しては3匹目のどじょうを狙いに行ったひとが多かった。
1匹目は去年の5-6月、2匹目は今年の1-3月。

今回の3匹目のドジョウは4月19日に落ちた37000、あそこでできたショートの踏み上げ。
本質的にちょっと違っていた。

(38000円のプット買いを中心に戦略を立てていますが、岡崎さんの意見を)
いいとこ突くなぁ。
37000は行かないだろうと思っているから38000
40000を割れたから40000からの5%安は38000でしょ?
チャートを見ての感覚ではない。
38500のプットを売って固めるか、39000のプットを売ってもいいのですが、37500のプットを買って固めるかは意見が分かれるところでしょう。
8月限だったら39000から38500で1枚づつ売ってもいいかもしれない。

(日経42000の時に9月限38000のプットを買いました。38000に近くなるか待つか迷いましたが、期限に近づくにつれてオプション価格が下がるイメージでボラティリティが下がると予感したので昨日決済しました。もっと利益を伸ばしたいと思うのですが、インザマネーになるまで、又はインザマネーの近くになるまで待つ戦略の方が利益を伸ばせるでしょうか?)

スポットばかりを見てしまうが勝った時のインプライドボラティリティが16でそれが20になるというのは4ポイントも上がる。25%も上がっているのでボラだけで利食っていい。
オプションのプレミアム価格とその時のスポット価格とインプライドボラティリティの3点セットでメモをしたほうがいい。
コールを買っている人は相場が上がったら相場観が当たっていたし、ボラティリティも上がっていれば2重丸。
先物やETFでは上がったか下がったかで〇✖を付けますが、プットオプションを買っていた人は相場が下がってボラティリティが上がったら2重丸で、片一方だけだったら1重丸。
そういう風に自分を評価したらいい。

(台形をつくる説明プリーズ)

たとえば38000のプットを買おうかという人は相場が下がると予想している。
相場が下がってボラティリティが上がると予想している。
今(39500)だったら38000のプットはとてもお安い。
しかし、これが明日39000を割ってきたらおやおや?となる。
38500まで下がったら、38000まで行くよ!と皆言う。
その時のことを考えて、もしも38000のプットを買っていたら。
もしも、ボラティリティが動かなかったとしたら、その時は1重丸。
その場合はボラが上がらないんだから売ってみるかとなる。
38500なら38000に行く確率が高いのでボラティリティが低くてプレミアムもたくさん付く。
そうすると、38000を買った時(39500)に払ったプレミアムよりも多くのプレミアムがもらえるので、お釣りの方がデカいじゃん。
ただし、38500よりも相場が下がれば損してしまう。
しかし、38000よりも相場が下に行けばチャラになる。
これが台形の形になる。
大事なのは、自分のポジションが残り何日あるのか?

(7月売りを踏まれました。コール売りはリスクリターンが見合わないですが、現物ポートフォリオの良いカバー具合を模索中)
コールオプション単体で売る事を勧めているニワカオプションアナリストと言うモノが世の中にはまだまだいますが、あれは間違いです。
相場はそんなに甘いものではない。
小銭が落ちているからと拾おうとしたら車にひかれて危ないことが多いからやめた方がいい。

カバードコールという戦略をやられているのですが、カバードコールの難しさは、ほぐす時に現物も一緒に売れますか?なかなか売れるもんじゃないですよ。
1回1回作ってはほぐし、作ってはほぐしとやっていくのも手です。
今回は損切りをしたのでしょうが、これはまたやらないといけない。
カバードコールというのは継続することに意味がある。
現物をもっているのならその都度カバーしていかないといけない。
もう一つは濃淡。
オプションを売る時は相場観で売ってはいけない。
オプションを買う時は相場観で買っていい。
オプションを売るのは、ボラティリティが高い時。
ボラティリティの相場観を持ってください。

アメリカ株に関して

PERの高い大きなリンゴのNVIDIAを皆さん持っていらっしゃる。

何でPERが高いかというのも皆さんは説明できる。
産業成長史を例えにする人もあれば、利益の上昇スピードを例に挙げる人もいる。

しかし、それが私(岡崎氏)には嘘くさい。
説明できるって事は、終わった感がある。
説明できない、なんだかわからない内が華といえば華だし、相場と言えば相場だし。そこに向かってヌーは走るわけだし。

説明できる時は、私(岡崎氏)は直感的にソコじゃないなと思っている。

アメリカは未曽有のインフレを経験した。

インフレは株を膨らませる。

インフレは売上高を水ぶくれさせる。
利益を増して物価に対してレバレッジになる。

日本の株が何で上がったのか?
インフレになったからです。

日本のインフレ率2%上がったら企業は10%利益出る。

だからデフレから脱却したほうがいい。

アメリカの企業の利益が伸びているのも当たり前。

しかし、当たり前の事はどんどん当たり前でなくなっていく。
アメリカでは今値下げが始まっている。
インフレ率が下がるとともに値下げ競争。
こちらに向かうと利益は恐ろしい勢いで縮小が始まる。
インフレ縮小して良かったね♪ではない。
しかし、何時ものことながら、その点を考慮する人はいない。

インフレが収まって困るのは企業と株式市場。

NVIDIAのGPUの単価は上昇しているが、販売数量も伸びている。
なのでまだ生きていける。

その内、数量が伸び悩むと価格低下につながる。
価格低下で数量維持→価格低下で数量調整で終わる。

アメリカはディスインフレの中でデレバレッジを経験していくはず。

ナイキ、セールスフォース、バーバリーが経験している。

生成AIバブルはまだ続くが、インフレバブルというのも同時にあった。
これが終わるのではないか。

無条件に値上げしてきている。
今はインバウンドのせいもあるが、値段が高いほど売れる。
これはどこかで逆回転するはずで、その時に淘汰が生まれる。

今のアメリカのバブルはインフレ型経営をした事の方向転換。

小売りの統計が良かったというのも全て名目値。
数量ベースで見ると、確実に落ちている。
外食は実質でマイナス。
アメリカで6月の小売りが良かったのは無店舗販売。

インフレが加速して消費が増えて、企業業績が増えているのがポイント。
しかし、金利が上昇した事によって業績が悪くなったというのがまだ出てきていない。
経営者が隠しているか、溜めている。
逆回転して業績が悪くなってきた時に出てくるだろう。

銀行は引当金を上げている、つまり、貸した金が帰ってこない事を想定している。
インフレが落ち着いたことで株価も落ち着いてしまう。

今起きていることをどう説明するか。
文章だとわかりづらいモノを絵にしてわかりやすく説明する。
カソリックの伝道師が宗教画でゲルマン民族に説明したような感じ。

一枚の絵に色々と塗りたくるとお話が入ってこない。
一枚の絵にどんだけ気持ちが見えるかみたいな絵を描けるかどうかが仕事だと思っている。
単純化しすぎてもダメでそれなりにバロック的な劇画的な、映画の1シーンを切り取ったようなスライドにしないといけない。
時間軸であと1か月先が見えるようなスライドにしないといけない。
インフレが落ち着くと株価が落ち着くと言うのをどうやって見せようかというのを明日ビデオ撮るんですけどね。

群衆は進化しない

投資家一人一人は勉強して賢くなっていくが、群衆になるとヌー化していく。
このヌーをどう読んで行くかが我々の仕事。
読みにくいけど読めるでしょ。
読めると思ってこの仕事を続けています。








































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