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最近、Amazonが最強じゃなくなったと感じる。

やあ諸君。元気だろうか。どーせ元気だろう。こんなものを読む余裕があるのだ。元気に決まってる。年をとればとるほど一年は短くなるというが、今年ももう終わりまで目と鼻の先だ。子供のころはあんなに長かった一年間も風が駆け抜けるように一瞬で終わってしまったように感じる。でもまあ、今年は生活様式の一新のお陰で、とっと忘れて新年を迎えたい連中と顔を突き合わせて忘年会をやるという自家撞着に苦しまなくて済む。世の会社員のお歴々はウキウキなのではなかろうか。まさかリモート忘年会などというふざけた会合が催されるわけもない。え?あるの……?
忘れたくない一年なので、忘年会は不参加で……これで乗り切れ!無理か…

さて、今回のエッセイはタイトルの通り、なんか最近、Amazon以外の通販の勝手も意外と悪くない。むしろ良いと気が付いた。という話をしてみたい。

きっかけはNintendo Switchあつもりセットの入手に苦心したことからだった。

ゲームが好きな人。そうでなくてもお子さんがいらっしゃる方ならご存じの通り、今年の春先から10月下旬にかけてNintendo Switchはとてつもなく入手困難だった。各販売店は実店舗、ネット通販どちらも在庫を切らし、入荷が待たれる状況となれば抽選販売。倍率は人気機種ともなれば千倍を優に超える。中古品であっても定価よりも一万円以上、限定カラーは定価の倍以上で取引される。そんな異常事態が当然のようにまかり通っていた。本体の部品を作っている工場が稼働停止に追い込まれた影響と買い占めによる市場価格の高騰が原因であるが、供給が安定しつつある今となってはどうでもよい。

かく言うぼくもあつもりセットの難民だった。スイッチそのものはすでに購入していたが、初期ロット品であること、せっかくどうぶつの森を遊ぶならセットの限定品もいいじゃないかとあつもりセットを手に入れる長く苦しい戦いのるつぼへとこの身を投じたのだ。

Twitterの定価Switch情報アカウントを利用した。

これは、各正規通販サイトの入荷情報や抽選販売の情報をツールで監視し、発信するという何ともありがたいアカウント様である。ちなみにぼくは購入日からこのアカウントの主がいる方角へ一日三回欠かさず礼拝している。……嘘である。
実店舗に足を運んで探し回るといった泥臭いアプローチもやったにはやったが、最終的にぼくは定価販売情報アカウントを利用して通販にて購入ができた。といっても10月中旬のことであり、皆さんもご存じの通り、すでにこの頃には安定供給の兆しはあったように思う。だが、今回の記事の眼目はAmazonが相対的に頼りないと感じるようになったことなのだ。

楽天、ヨドバシ、ビックカメラ、えとせとら…

いずれも名ただる国内の大手販売店だが、今回、上記の通販サイトのアカウントをあつもりセット入手のためにかったっぱしから登録した。抽選販売の参加には購入履歴が必要であるところもあるので、必然的に利用しなければいけなかった。そして、己の無知蒙昧を思い知ることになる。

ひとつ、送料無料、翌日配達はAmazonの独擅場ではないこと。
愚昧で狭量な私は、Amazonプライムの送料無料、また翌日配達のようなサービスは文字通りAmazonでのみ可能だと思い込んでいたのだ。ああ、恐ろしすぎて一人称が変わってしまった!!

実際のところ、これは楽天の一部製品とヨドバシカメラでも実施されていた。Amazonの場合はプライム会員である必要があるが、上記二つのサービスは特に追加料金はないようだ。また、ヨドバシは店舗受け取りも可能で、近所にヨドバシがある人にとってはAmazonHubのようなサービスの利用方法も可能だったのだ。

ひとつ、ポイント還元率。
Amazonが国内の通販サービスに対して後塵に背している点はこれである。ヨドバシのポイント還元率は製品にもよるが、0.1%である。例えば、5000円の商品に500ポイント付く。もちろん1ポイント1円で使用できる。

一方Amazonといえば、ポイントを付与してくれる商品とそうでない商品があり、ポイント対象商品はそこまで広くないように思える。また、電子書籍の1クリック購入の際にはご丁寧に勝手に消費しやがるので、意識的にためようとしなければたまらない。在庫の面でAmazonには軍配が上がるが、新品の家電を購入するのであればポイント還元率的には劣勢なのである。

ひとつ、値段。
これに至っては、国内販売サービスが強いというよりは、Amazon側の勢いの陰りのように見える。以前ならば同じ製品でもAmazonなら安く購入できるということが頻繁にあったが、最近はAmazonでもそんなに変わらない、あるいは日常の消耗品であれば直接実店舗で購入するほうが送料分安いという事態も少なくなくなってきたように思う。実体験では、制汗剤や日焼け止めなど近所の薬局の方がAmazonより200円~300円安く手に入った。

とはいえ
書籍などは電子版、中古本、絶版本などAmazonでなければ手に入らないものも見つかったりなどさすがの便利さと唸らざる終えない部分もある。だが、やはりかつて「急ぎの買い物以外はAmazonのほうが賢い」と思い込んでいた愚かで盲目な己とは決別し、商品によってはAmazonよりも利用すべき販売店があるという事実をみとめなければならないようだ。

製品によって販売サービスを分けて利用するというのがこれからは賢い通販の利用方法なのかもしれない。たとえば洗濯機はヨドバシ。スマホはヨドバシ。ゲームはヨドバシ。ウォークマンもヨドバシ……のように。

ちなみに我々は「ねえ、みんな最近なんかAmazonチョーシこいてない?うざいからハブろうよw」的なヨドバシの刺客では一切ない。

ほんとだって!!信じてくれよ!!

(kobo)

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