子どもの成長と性教育1

男女問わず子育てしているとやってくる
性教育の話。

私たちが子どもの頃は、
なんだか口にすることもタブーな世界で
なんとなく気になるけれど大人にも聞けず、
いつの間にかなんとなくわかった気でいて。

小学校の時に性徴期の話があって
男女に分かれてそれぞれの性のこと、
女子には生理の話があったことを覚えている。
なんで男女別々に話を聞いたんだろう?
きゃーとか、いや〜とか言っている子がいたりして
そっか、なんだか恥ずかしい話なんだな…なんて思っていたっけ。

中高時代は私は女子校に通っていたので、
男子たるやどんなものなのかほぼ空想の世界となっていて。
家に帰ったら、そこにいる2つ下の弟と父親が男子の代表みたいな感じで
そこに性を感じることがほとんどなかった。

それでも大学に入学して
工学部の男子の比率がかなり高い環境下に身をおくようになり
とまどうこともあったけれど、卒倒するようなことがなかったのは
中高6年間でしっかりと保健体育の時間に性教育があったからじゃないかと
今になってフと思うことがある。

ありがたいことに大切に護られた女子校育ちではあるが
大切に思うからこそ体育の女性教師たちはしっかりと包み隠すことなく、
男の性、女の性について教えてくれたように思う。
実際、同じ学校に男子生徒がいるわけではないので、
やっぱりある程度は想像の世界だったのかもしれないけれど
それでもその年齢に対して十分な情報を与えてくれていたから
自分の頭で考えて判断できるようになったのではないか。


日本の性教育は、
小学生は「まだ早い」
中学生は「知ってしまうのがこわい」
高校生は「もう知っているでしょ」
といった感じで親も教師もうやむやにしてしまうことが多いと聞く。
気づけばちゃんと大人からしっかりと教育としての知識を
与えてもらったことなんてない場合もある。


いつの間にか、何かを見たり誰かから聞きかじって積み上げた知識で
わかったような気になっている子ども達。
かわいそうで仕方がない。

我が家には息子が3人。
性というセンシティブだけど成長の上では欠かせない部分の話を
同性の親が話し伝えていくことがスムーズなのかもしれないが
それだけで済ませたくない。

どうやって子どもたちの性教育と向き合っていけばいいのか。

子どもたち大好きな下ネタへの対応も含め、
この先の「なんで」「どうして」「どうやって」といった質問へ
親としてどう子どもたちに接して何をどう教えていけるのか。
どうしたら子どもたちを性犯罪から守れるのか。

そんなことを学べたのが、以前住んでいた北米の都市で
行政が予算を組んで開催してくれた親世代のための性教育セミナー。
Raising Sexually Healthy Children Parent Peer Leadership Seminars
というセミナーを3日間受けて、ピアリーダーとしての認定を受けた。

改めて性教育について学び、情報をシェアして
子どもたちが今おかれている環境やこれから想定されること、
その年齢に応じた知識を与えながら子どもたちと共に
性教育を考えていかなければならないということを学んだ。

セミナーを受けてから2年が経ったが、
長男とのやりとり、次男とのやりとり、三男とのやりとり
それぞれのステージで学んだことが大変役にたっているので
追ってそれを記していきたい。


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