サンタクロース

僕知ってるよ、ダディとママがサンタクロースなんでしょ。

ミニバンを運転していると、
後ろの席から三男が小声で兄さんたちに話しているのが聞こえた。

サンタクロースって、みんなのダディとママなんだって。
学校のお友達が言ってたんだけど…。

あぁついに三男はその洗礼を受けてしまったのか。
齢7歳にして、現実を突きつけられ動揺を隠せていない。


え?そうなの??
僕は一度もそう思ったことないけどな?
だって毎年サンタクロースのプレゼント以外にも、
ダディとママがプレゼントくれてるでしょ??
他に、ちゃんとサンタクロースがいるんだと思うよ。

と次男坊。


あのね、サンタクロースは信じている人にだけ
プレゼントを届けてくれるんだよ。
疑ってしまったら、その子たちにはプレゼントがこないの。
だからお父さんとお母さんがプレゼントをくれるんだと思うよ。
僕はサンタクロースいるって思ってるよ。

と長男。


兄さんたちどこまで本気で信じているのかわからないけど、
弟のショックな気持ちを少し和らげてくれてありがとう。


三男坊はその日の夜、
サンタクロースにお手紙を書いていた。

「Switchとスノーボードください。」

お、おぅ。
サンタクロース、よろしく!!!!

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