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子どものお絵かきの本質とは

最近の息子のお絵かきが気になっていまして…。

働く車を一緒に描いてほしいとせがむんですよね、まぁそんなん書いてあげたらいいじゃない?と以前なら思っていました。


けれど幸か不幸か、いや幸か、、ある本を勧められて読んでから子どものお絵かきに対する視点が変わったんですね。


その本がこれです。
「子どもの絵をダメにしていませんか」
鳥居 昭美 大月書店


タイトルからして衝撃的^^;


この本に書かれていた1番の驚きは、子どもに絵を描いてとせがまれて、描くのはダメ!ということ。


理由は、子どもの豊かな創造性を破壊するからだとか。
さらには絵を描くことが嫌いになったり、苦手意識を持つようになる恐れがあるとも。。。


何だか大げさだなぁと思いますが、
子どもが絵を描くという行為は、大人が絵を描くのと全く意味合いが違うという視点なんですね。


大人の絵は模写すること、つまりトラックを書こうと思ったらトラックの特徴をイメージして形を自分なりに描いていく。そりゃそうだ。

けど子どもは違うと。

子どもが絵を描くというのは、例えば笑うとか泣くとか歌うとか自然な表現活動なのだとか。だから、お手本はいらないんです。確かに子どもに笑い方とか泣き方教えないもんなぁ。

だから、例えば3歳児がトラックを描こうとしたら、デタラメな線や点を描きながらそこに意味づけをすると。
描いてる本人はトラックが走っている様子や荷台が動いて土砂をガガガーと出してる様子を形というよりも動きやイメージの痕跡として紙面に表現していく。


数ヶ月前の息子は大好きな除雪車を何やら楽しげにお話ししながら描いていたんですけどねぇ。


純粋な表現活動にお手本が現れてしまうと、その通りに描きたいとか、描かなきゃダメだとか、余計な鎖に巻かれてしまう。


息子も上手く描けないから描いて!と言いますからねぇ。鎖でぐるぐるです。

合作の電車


この絵はオレンジの線が僕で、黒い線が息子です。
円が上手に描けないから、まずタイヤを描いてと言われます。
線は真っ直ぐに描きたい、線と線の繋がりもきちんと閉じて描きたいようです。

じゃあこうなってしまったら、どうやって本来の楽しいお絵描きができるんでしょう?


著者は、子どもが自由にのびのびと表現できる環境を整えて、自信を回復してあげることだと言っているんですね。
何すればいいのかというと、例えばどろんこ遊びだそうです。
土や水が子どもにとって最高の遊び道具であることと、汚してもOK!だからと。
お絵描きは白いまっさらな紙を言うなれば汚していく行為。そこに躊躇なく描けるようになるには、どろんこ遊びで思う存分楽しんで遊んだあとはキレイになってスッキリさっぱり爽快!!という体験が効くと、言うのです。

うーん、なるほど感があります。


でもまぁ、あまり深刻になるのもどうかとも思うんですよねぇ。。

妻はまぁ描いてって言われたら描いてあげて、その時間が楽しいことが大事なんじゃない?絵なんて描けなくても人生困らんよと。言うのです笑
まぁそれもそうよなぁ。

けど僕は自分が絵を描くことが割と好きな分、息子には自分の表現に自信を持って欲しいと強く思うんですよね。


入院したり骨折したりでなかなか行けなかったから幼稚園に明日から登園の息子くん。


どろんこ命の幼稚園なので、回復を期待したいな思います笑


因みに同著者の
「子どもの絵の見方、育て方」
も参考になります。


こびと

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