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リノベーション工事スタート〜解体編〜

長かった物件探し〜売買契約を経て、ようやく我が城となった極小ビル。

いよいよ、どんな設計にしよう!という私たちの腕の見せ所=「設計」の段階になりました!

、、、と言いたいところですが、そう単純に設計をスタートできる状況ではありませんでした。

新築と違い、リノベーションの場合に重要なポイントとして、

*既存の建物の状態を知る

古くなっているところは何処か、はもちろんのこと、見えないけれど痛んでいるところがないか、雨漏りはないか、使いにくいところはないか、など、人間で例えると、お肌の調子や表面のかすり傷だけでなく、内臓部分や血管についてもきちんと把握し、適切な治療をした上で、最終的なお肌の手入れやお化粧をすることが大切です。

お化粧だけしても、内臓ボロボロで大きな病気を発症してしまうと意味がないですよね。

今回の建物で、大きな問題のひとつであったのは、体の根幹に関わる『雨漏り』でした。

もちろんその旨了解して購入したのですが、まずはその状況を正確に把握し、対策を考える必要があります。

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例えばこの写真の右側の壁、クロスがべろんと剥がれています。下地の石膏ボードもなんとなく膨れているように見えます。

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他にも、階段室の収納内部の背板にも黒カビが。。。

ここまで酷いカビは湿気や結露よりも雨漏りが疑われます。

このような箇所が目視できるだけでも複数箇所あり、雨漏りの原因、どこから水が入っているか、が特定できない状態でした。

防水工事の施工会社を営んでいる友人に相談し、まず一番怪しい箇所から潰していくことにしました。

それが、ここ。

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屋上のサンルーム!!

新築当初からのものではなく、後になって設置したと聞きました。

その時にちゃんと防水工事できていなかったのではと疑う。

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こんな感じでした(すでに懐かしい。。)。

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前日の雨が流れず溜まっている状態。

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排水口周り。おー、超怪しい臭いプンプンする。。うまく排水できてなさそう。

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ちょっとマニアックですが、こういうパラペットの立ち上がりに被せてある板金笠木の隙間も雨漏りの原因になることがあるそうです。

などなど、最も怪しい屋上から攻めることに。

サンルームも便利そうだったのですが、屋上は広く使いたかったので、サンルームは撤去し、防水工事をし直すことにしました。

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解体中。

基本的に、解体は自分たちの手で行う予定ですが、ここに関しては、鉄のフレームやコンクリートブロックなどで構成されていたので、プロにお任せすることにしました。

DIYする時のポイントとして、自分でやるところと、プロにお任せした方が良いところ、両方ありまして、それを読み間違えると後悔しか残りませんwその見極めポイントも今回結構勉強させてもらいましたので、改めてまとめたいと思っています。

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解体完了!スッキリ!

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そして再防水工事完了!綺麗!

今回は、「塗膜防水」というタイプの防水を行いました。防水も奥が深く、いろいろな種類があるので、ここはプロの意見に耳を傾けましょう。

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ついでに屋上塔屋の壁も防水塗料で再塗装。白くしたので明るくなりました。(ちなみに、防水工事もプロにお任せするべき工事ベスト3に入る工事です。)

このように、建物の根幹となる箇所から解体、治療というところから、この建物の工事はスタートしました。

何かをガチッと決めてからスタートする、というより何かが起こっていてそれを手掛かりにライブ的に進んでいく、というのが、この建物の工事の特徴となっていきます。

長くなったので、続く。

どんどん具体的な工事内容もオープンにしていきますよ〜。


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