自分の家を手に入れるまでの過程は登山に似ている
ビルの再生記録、と言いつつそこに至るまでの色々も備忘区的な意味でも記録してみたいと思います。
建築設計を生業としている以上、家づくりのプロである(プロを志している)とは言え、その前段階の「購入」という一大イベントについて、あまりにも無知だった私たち。無知というか無関心というか。餅は餅屋で、的な。
「購入(土地又は中古住宅」(不動産会社)→「設計」(設計事務所)→「工事」(施工会社)→「完成!ハッピーライフ!」
家を手に入れようとする時に大多数の人が通るこの道。
ん?んん?・・・なんか違和感。
「購入」というハードルを越えられなければ、絶対に次の段階である「設計」には進めないという当たり前の事実。そこに対して「無知」「無関心」・・・。そんなこと言ってたらやばくないですか〜汗!
でも正直通常の業務で忙殺され、不動産のことを勉強する時間もモチベーションも保てない。。結果、問題意識はす〜っと流され気がつかないほどに薄くなっていく。そして何かのきっかけで思い出したかのように復活したりもする。でもまた日々のあれこれに紛れて・・・。この繰り返しですよね。これも言わずもがなの負のループ。
ここから抜け出すために一番手っ取り早いのは「自分ごとにすること」。自分のことだったら必死で考えるし、一つ一つ調べ決断していかないと進まない。これしかない。
私が考えている家づくりの最終目的である、
「その場所でより豊かな人生を送る」
ということに対して、設計者は多くの時間と頭を使って考えます。でもそれは「家づくり」という一つの登山だとすれば、5合目以降の話。「購入」という大きな裾野に対して、どのルートから行くか、どんな服装で挑むか、誰をパートナーとして登るか、これら無数の段取りを整えていかなければ決して5合目にはいけないということ。富士山みたいに車で行けちゃえばいいんだけど。
自分でやってみて、本当にこれを実感しました。様々はルートがあり、タイミングごとに違うパートナーがおり、そして何より私たちのようなフリーランスという人種は大きなハンディを背負っている、ということも分かりました。現時点での社会の仕組みでは。
でも不可能では無かった!
駆け出しの、何の実績も信用もない私たちが、実際にいくつか候補をあたり、都度検討しながら5合目まで辿り着いたその過程を、少しご紹介したいと思います。しかし長くなったので、次回。
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