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【経済】4Gの進化「5G」が本格導入されれば、生活激変?

4Gってなに?
そう思ったことはありませんか?

みなさんが普段使っているスマートフォンの左上の「4G」という表記です。

この記事では、4Gの意味、そして、今後本格的に導入される5Gについてわかりやすく解説していきます。

ラグビーワールドカップの観戦でもNTTドコモが5Gプレサービスを行っています。5G端末を来場者に貸し出し、試合を多視点で同時視聴できる「マルチアングル視聴」などを提供しているそうです。

ちなみに一言で言うと、
4Gは第4世代、5Gは第5世代、ポケモンの赤版、金版のようなものです!

まず、「G」について説明しましょう。

ジャイアンツ?


ゴ○ブリ? 
いいえ、違います。

「G」とは、「Generation」の略です。

意味は、「世代」ということですね。

では、なんの世代かというと、「モバイルネットワーク(移動体通信の通信方式や携帯端末)」の世代です。

かみ砕いていえば、携帯電話の通信の歴史ということです。

4Gというのは、第4世代の通信方式ということで、2020年から5G、第5世代の通信方式が始まるとされているのです。

ポケモンでいうなら
赤緑版が、第1世代
金銀版が、第2世代
ルビー・サファイヤ版が、第3世代
ダイヤ・パール版が、第4世代
ということですね。

(こんな記事も書いています!)


次の世代になるにしたがって、ゲームシステムやグラフィックが発展していきました。
携帯通信のGも同じようなものなのです。


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2020年の実用化に向けている新技術「5G(第5世代通信)」ですが、
5Gの特徴を知るために、各世代の移動通信システム(モバイルネットワーク)の発展経緯を見ていきましょう。

【1G〜4Gまでのモバイル通信の歴史】

<1G:アナログ携帯電話>

日本に「携帯できる電話機」が登場したのは、1985年のことです。

日本初の携帯電話は、「バブリー!」のギャグでブレイクした平野ノラさんが肩から提げているバッグのような「ショルダーフォン」でした。

重量はなんと、約3kg。

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もちろん通話機能のみで、通信料も非常に高く、ビジネスユースがメインでした。

「アナログ無線技術のモバイルネットワーク」が第1世代(1G)です。

<2G:デジタル化>

90年代になると、無線技術のデジタル化が進み、デジタル無線技術を用いたモバイルネットワークが標準化されて、サービス提供が始まりました。

*「アナログ」とは、数値を連続的に変化する物理量で示すことです。
「デジタル」とは、数値を区切られた数字で示すことです。

*「デジタル化」とは、「アナログデータをデジタルデータに変換すること」つまり、「現実の映像や音を機械を使ってパソコンに取り込み、データにすること」を意味しています。

データの処理や蓄積にかつて紙と鉛筆を使っていたのを、一括してパソコンを使うようになっていく社会的変化のことをデジタル化ということもあります。

このデジタル無線による携帯電話システムが第2世代(2G)です。

無線技術がデジタルになると、データ通信サービスの提供が容易になります。

そこで、メールをはじめとする携帯データ通信の利用が本格化してきました。

国内では、1999年にNTTドコモが「iモード」を開始し、各種の情報提供やインターネットメールを携帯電話で使えるようになり、携帯データ通信の利用が一気に広がりました。

iモードは、ガラパゴス携帯で使われていました。懐かしいですね。


<3G:高速データ通信>

1Gも、2Gも、地域ごとに別々の技術で商用サービスが始まったため、当時の携帯電話は地域限定の携帯電話でした。

つまり、今のように、1台の携帯電話を持ち歩いて世界中で使うことはできなかったのです。

この問題を解決するために、国際連合の専門機関であるITU(国際電気通信連合)が標準化を進めたのが、3Gです。

また、通話品質も向上し、データ通信高速化が進み、動画やPCサイトの閲覧がストレスなくできるようになりました。


<4G:スマートフォン用通信>

3Gよりもさらに、大容量・高速化通信が進んだのが4Gです。

通信がグッと繋がりやすくなったため、スマートフォンが爆発的に広まり、外での通信があたりまえとなりました。

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サブスクリプションサービスや動画閲覧サービスが一気に普及することになりました。

*サブスクリプションサービスとは、提供する商品やサービスの数ではなく、利用期間に対して対価を支払う方式のことです。多くの場合「定額制」と同じ意味で用いられ、音楽などのコンテンツ配信サービスにおいて用いられています。

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<では、次世代の5Gでは、今までとどう違うのか>

4Gまでを振り返ると、「5Gっていっても、結局は通信速度が速くなるだけ?」と思われてしまいがちですが、5Gによって、私たちの生活に改革が起きます!

【5Gのキーワードは「高速大容量」「低遅延」「低コスト/省電力」「多接続」】

次世代通信規格「5G」の技術開発は、2020年の商用サービス開始を目標に進められています。

5Gの特徴として、LTEの100倍を超える「高速通信」、LTEの1000倍ものユーザーを収容できる「大容量化」、無線区間の「低遅延化」、多数の端末との「同時接続」、そして「低コスト」「低消費電力」などが挙げられます。

5Gでは通信の高速化だけでなく、身の回りのありとあらゆるアイテムがワイヤレスでネットワークに繋がることになります。

同時に多くの端末を接続できますので、IoT化が一気に進むと予測されています。

*IoT:「Internet of Things」の略です。
「モノのインターネット」のことで、いままでは主にパソコンやサーバー、プリンタ等のIT関連機器が接続されていたインターネットにそれ以外の様々な"モノ"を接続する技術のことです。

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<5Gが本格導入されれば、どう変わるのか?>

4Gが「スマートフォンのための技術」だったとすると、5Gは「すべての端末とすべてのアプリケーションのための技術」と言えるのかもしれません。

大規模なスポーツイベントでの活用シーンを例に説明してみます。

大規模スポーツイベントにおける活用シーンとしては、スタジアムに来場している利用者に向けて、ゴールシーンやスタジアム内のライブ中継の高精細映像を、スマートフォンやタブレットで視聴するサービスが想定されており、その活用シーンに向けた技術開発は始まっています。

Wi-Fi並みの低電力で、「超高速通信10Gbps」が実現すれば、ネットワークの構築・運用・設計が容易になり、スタジアムだけでなく、駅や空港、イベント会場などにおいて高精細映像を含むリッチなコンテンツをフル活用した情報提供が現実味を帯びてきます。

現在は、テレビや照明などの家電製品を操作することが可能ですが、端末自体が直接ネットワークに繋がれているわけではありません。

Wi-FiやBluetoothなどの機器を経由しているため、多くの端末を同時接続することはできないのです。

しかし、1平方キロメートルあたり100万台以上のデバイスの同時接続が可能となる5Gが導入された後は、これらが直接ネットワークに繋がり、ストレスなく使えるようになるとされています。

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<5Gで一気に進む働き方改革>

5Gが導入されれば、私たちの身近な生活、働き方にも変化が起こります。

スムーズな通信会議が利用でき、リモートワークが加速する見込みです。

*「リモートワーク」とは、在籍する会社のオフィスに出社せず、自宅やレンタルオフィスなど、会社から離れた(リモート)場所で業務を遂行する勤務形態です。(同義:テレワーク、在宅勤務)

→ぼくが働いていて思うのが、日本は、無駄な会議が多すぎるということです。時間をかけて移動してそれに見合った質のある会議がどれほど行われているのでしょうか...


今のライブチャットは接続状況によって途切れがちになるが、5Gではリアルタイムでの会話が可能となります。

技術が進めば、3Dでの立体投影もできるようになるといわれています。つまり、自宅にいながら、まるでオフィスいるような感覚で働くことができるようになるのです。

遠方の取引先との営業も、頻繁には現地に行かずに済むことになります。

さらには、機器の遠隔操作もできるようになるため、技術職など、さまざまな職種で働き方が見直されるはずです。

リモートワークが加速すれば、地方に住みながら都心の企業で働くことも可能となり、都心の人口集中も解消されるかもしれません。

*実際、ドラマ「下町ロケット」でも、農業IoTの技術を利用して、自動運転の無人トラクターの実用化の話が展開されています。

農業従事者不足が問題になっていますが、機材の無人・遠隔操作ができるスマート農業化が進めば、人員が少なくても農業生産が可能となるのです。

農業に限らず、自動運転が普及すれば、電車やバスの本数が少ない地域も住みやすくなるでしょう。


過疎部では高齢化が進み、孤立してしまうエリアがありますが、IoT化により遠隔診療・手術も可能になるとも予測されています。
医師が、ネットワーク接続された医療機器を利用して診察できるようになるのです。

また、5G技術を使えば、学校教育問題にも光が射してきます。
高度な映像・音声通信により授業も遠隔で、どこにいても良質な内容を受けられるのです。

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<5Gの導入進捗は?>

ここまで説明してきた次世代通信規格「5G」の技術開発は、2020年の商用サービス開始を目標に進められています。

しかし、実際の実用化はいつになるのかはわかりません。

なぜなら、5Gの最先端市場の中国(通信企業の中心がファーウェイ)が現在、波乱の状況にあるからです。

現在、アメリカのトランプ政権は、世界的にファーウェイ製品の締め出しを進めています。

しかし、世界有数の通信企業ファーウェイが行き詰れば、5Gの技術開発も遅れてしまうかもしれません。

5Gの経済効果については様々な研究所で試算が行われており、2023年には30兆円とも予測されていますが、5Gの開発進捗は米国と中国の関係性の行方に左右されそうです。

トランプ政権と習政権の交渉が上手くいき、5G技術がなるべく早く浸透して、よりよい生活が実現されることを願います。


<記事のまとめ>

・5G・第5世代機は「現在の最新モデルの4Gの上位に位置づけられる次世代の移動体通信の通信方式や携帯端末の通称」で、2020年の商用サービス開始が目標。

第1世代(1G):通話機能のみで、通信料も非常に高く、ビジネスユースがメイン。
第2世代(2G):アナログ無線技術のモバイルネットワーク。デジタル無線による携帯電話システム。
メールをはじめとする携帯データ通信の利用が本格化してきました。
第3世代(3G):国際標準化され、通話品質も向上し、データ通信高速化が進んだ。動画やPCサイトの閲覧がストレスなくできるように。
第4世代(4G): 3Gよりもさらに、大容量・高速化通信が進んだ。スマートフォン用通信。

・5Gが本格導入されれば、機器の遠隔操作もできるようになるため、さまざまな職種で働き方が見直される。


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今回は小難しい内容になってしまいました。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

他にもコメディ記事や小説も書いています!


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