18年ぶりの「アレ」へ! 新聞の見出しを飾った「アレ」
18年ぶりの悲願が視界に入り、いよいよ緊張感が高まってきました。そう、岡田彰布監督率いる阪神タイガースの「アレ」です。
タイガースの本拠地・甲子園球場(兵庫県西宮市)が地元にあり、僚紙にスポーツ紙「デイリースポーツ」を持つ神戸新聞社内でも日に日に熱が高まっています。新聞紙面や電子版「神戸新聞NEXT」では「猛虎進撃」というワッペンとともに関連記事を展開しています。
私、ぶらっくまが所属する編集局内の会話でも、「アレ」の2文字が飛び交っています。「アレの取材態勢やけど…」「アレのワッペン記事のアイデアを募ります」などなど。「アレって? あぁ、アレね」と、ちょっとややこしいときもありますが。
新聞紙面の見出しにも「アレ」の2文字が躍ることが多くなりました。スポーツ紙を除く一般紙では、神戸新聞ならではかもしれません。Xデーを待ちわびながら、今回はそんな紙面(見出し)をいくつかご紹介します。
記事の末尾にあるように、兵庫県警の担当者も「事故なく『アレ』を見守りたい」と気を引き締めています。
連日のように「アレ」の2文字が見出しを飾っています(使いすぎ?)。
僚紙デイリースポーツでは登場頻度がさらに増し、シーズン開幕前のキャンプ中からワッペンや記事のコーナー名などにも使われています。
今年の頭から神戸新聞を繰ると、年明け間もない紙面の見出しに登場していました。
ちょっと忘れかけていましたが、上の記事にあるように、チームのスローガンとしては「A.R.E.(エー・アール・イー)」なんですよね。
今年の元日の神戸新聞記事では、スローガンに込められた「明確な目標(Aim!)に向かい、敬いの気持ち(Respect!)で取り組み、パワーアップ(Empower!)することで最高の結果を残していく」という意味合いを紹介していました。次第に、記事の文中でも「A.R.E.」が「アレ」に取って代わられ、登場機会は減っていきましたが。
今やすっかり浸透した「アレ」ですが、今シーズン初めて注目されたわけではありません。ファンの方ならご存じかもしれませんが。岡田監督が「アレ」と公に言い出したのは2010年。当時はオリックスの監督で、選手が意識して硬くならないよう代用するようになったから、とされています。この年、オリックスは交流戦を制しました。
当時の僚紙デイリースポーツを見ると、ありました。見出しに「アレ」の文字が。
また当時、交流戦優勝を記念して、球団からこんなグッズが限定販売されました。
ちなみに今シーズンは、神戸新聞社のグループ会社であるサンテレビと、食品加工の「ブンセン」(兵庫県たつの市)がコラボし、のりつくだ煮「アレ!」を限定発売。ブンセンのロングセラー商品である、のりつくだ煮「アラ!」とかけていて、サンテレビのポップアップストア「おっ!サンの店」でも取り扱っています。
〈ぶらっくま〉
1999年入社、神戸出身。「アレ」が浸透する前は、岡田監督の口癖といえば、個人的には「そらそうよ」でした。岡田監督がオリックスの監督を退任後、神戸新聞の社員研修の講師として来られたことがあり、「そらそうよ」と言ってくれそうな質問をしたのですが、聞けませんでした(もっと丁寧な口調で答えていただきました)。