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神戸の夜景の〝特等席〟と、帰ってきた〝主役〟
皆さま、どんな年の瀬をお過ごしでしょうか。しばらくぶりです、ぶらっくまです。今年最後の投稿は、神戸の夜景にまつわる話題をお届けします。
日没が早く、空気が澄んだ冬は、神戸の夜景が輝きを増す季節です。先日、夜景スポットの「ビーナスブリッジ」(※ヴィーナスブリッジとも表記します)に行ってきました。神戸の夜景を楽しむ〝特等席〟の一つと言っていいでしょう。
ご存じの方も多いかもしれませんが、神戸の都心部からアクセスしやすいのが魅力です。とはいえ、夜ともなると徒歩は厳しいので、観光客の方は元町駅の北側エリアなどからタクシーで行くことをオススメします。
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訪れたのは夕刻。神戸の街が少しずつ夕日に染まり始める時間帯でした。
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夜景でなくても、神戸の街並みのパノラマは、なかなかの絶景です。
ドラマや映画のロケ地としても人気で、今年8~10月にNHK総合の「夜ドラ」枠で放送された「わたしの一番最悪なともだち」ではタイトルバックをはじめ、数多くのシーンで使われました。また、この「うっとこ兵庫」の11月6日投稿回(放送中の連ドラでも存在感 神戸が誇る「廃虚の女王」)で触れた、10月~12月中旬放送のドラマ「たとえあなたを忘れても」(ABCテレビ系/テレビ朝日系)でも過去の回想シーンでちらりと登場しました。
このビーナスブリッジのそばに先日、新しいスポットができました。
六甲の絶景と地元食材堪能を/神戸・諏訪山公園に新レストラン
![神戸市街を見下ろす立地にオープンした「神戸北野テラス」=神戸市中央区](https://assets.st-note.com/img/1703954659570-of1jYMDINt.jpg?width=800)
神戸市街を一望する展望台「ビーナスブリッジ」で知られる諏訪山公園(同市中央区)の一角に、レストラン&バー「神戸北野テラス」がオープンした。「世界一の朝食」で知られる神戸北野ホテル(同)の山口浩総支配人が社長を務める会社が運営。山口氏が総料理長となり、地元の食材をふんだんに使ったフランス料理などを絶景の中で提供する。
同市が所有する公園内のレストハウスを改修してオープンした。2階建てのうち、1階はレストラン「ラ・テラス」で、「半径100キロメートルの兵庫、関西の食材を主に使いたい」と山口氏。神戸ビーフに加え、明石産で流通ルートに乗らない未利用魚などを積極的に使うという。2階のバー「アミューズ・バー」はアンティーク家具を置き、音響設備も整えて音楽イベントなどにも対応する。
ランチは午前11時~午後1時半、ディナーは午後6時~午後7時半。ランチ4800円から。ディナーは2万円のコースなど。「世界一の朝食」(要予約、8600円)を楽しめる朝食時間帯も午前8~10時にオープンしている。火・水曜定休(朝食は年中無休)。同店☎078・894・3200
![「神戸北野テラス」総料理長の山口浩さん(右)とシェフで長男の優貴さん](https://assets.st-note.com/img/1703954864775-huYJZWYzBB.jpg?width=800)
大切な人との特別な記念日などに、一度くらいは行ってみたいものです。お店のサイトを見ると、プロポーズ用のプランもあるとのことです。
ビーナスブリッジからの夜景もご紹介します。スマホの手持ち撮影で恐縮ですが、雰囲気だけでも伝われば。
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下は、日没直後からのタイムラプス動画です。
夜景が眼前に迫ってくるような、街との距離の近さがビーナスブリッジの魅力です。
ベンチも置かれていて、眼下に広がるパノラマ夜景を楽しめます。冬は防寒対策が必須です。
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ビーナスブリッジはデートスポットとしても人気です。もちろん夜景も理由の一つですが、こんな設備があるんです。
「愛の南京錠」ハート形プレートに/1年分4000個溶かし「2022」の文字刻み
![南京錠を溶かしてできたプレートをはめる子どもたち](https://assets.st-note.com/img/1703962615694-O9cAeXDfdc.jpg?width=800)
バレンタインデーを前に、デートスポットとして知られる神戸市中央区の諏訪山展望台「ビーナステラス」に南京錠を溶かして作ったハート形のプレートが設置され、お披露目のイベントがあった。プレートの素材は、2022年の1年間、同展望台のモニュメントに取り付けられた南京錠約4千個。地域住民らがプレートを地面にはめ込み、来訪者らの幸せを願った。
同展望台は夜景の名所でもあり、南京錠を付けて愛を誓うカップルらが多く訪れる。かつては手すりなどに無数に取り付けられていたが、景観を損なうなどとして04年、専用のモニュメントが設けられた。
プレートの設置は、地元住民などでつくるグループ「諏訪山公園ミーティング」が毎年バレンタインデー前に続けており、今回で19枚目。南京錠を外して溶かし、ハート形に整えて「2022」の文字を刻んだ。
上の記事に出てくるモニュメントが、こちらの「愛の鍵モニュメント」です。画面手前にあるのが、記事の写真で子どもたちが設置していた、四つ葉のクローバーをモチーフにしたプレートです。
![愛の鍵モニュメント](https://assets.st-note.com/img/1703962941205-B0QuJpKK61.jpg?width=800)
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上の案内板にあるように、「ビーナス」がローマ神話で美と愛の女神を意味することに由来し、ビーナスブリッジは地元では、恋人たちが南京錠を取り付けて愛を誓う場所として知られています。私はやったことがないのですが。
かつてはビーナスブリッジの欄干に、さびた南京錠がびっしりと取り付けられていて、ちょっとおどろおどろしい光景でした。。。景観を損なうとして2004年、こちらのモニュメントが完成しました。
![モニュメント設置前、おびただしい数の南京錠がかかっていたビーナスブリッジ=2004年2月撮影](https://assets.st-note.com/img/1703963723109-aQBbRHKjfO.jpg?width=800)
![現在のモニュメント](https://assets.st-note.com/img/1703960282949-LUwIUHxjjr.jpg?width=800)
南京錠の多くには、恋人たちがメッセージや日付を記しています。愛を誓い合いたい方は、南京錠とサインペンを持参して行ってみてはいかがでしょう。
ビーナスブリッジについて、もう少しだけ。「ビーナス」は美と愛の女神だと書きましたが、「金星」という意味もあります。ビーナスブリッジの名は、この金星に由来するとされます。
金星観測記念碑 日本天文遺産に/市が解説板リニューアル 周辺一帯も認定
![日本天文遺産に認定された「金星観測記念碑」=神戸市中央区諏訪山町](https://assets.st-note.com/img/1703964342501-M0lifqCGXT.jpg?width=800)
諏訪山公園(神戸市中央区諏訪山町)にある「金星観測記念碑」と金星台一帯が、日本の天文学の発展に大きな影響を与えたことを証明する史跡として、日本天文学会の「日本天文遺産」に認定された。神戸市が解説板をリニューアルし、地元住民らが除幕式を開いて約100人が参加した。
諏訪山公園がある場所では1874年12月9日、太陽と金星、地球が一直線に並ぶ現象「金星の太陽面通過」をフランス人が観測した。日本人も参加し、最先端の技術を学んだという。この出来事は「金星台」や、隣接する「ビーナスブリッジ」の名前の由来になり、観測から100年後の1974年に記念碑が設置された。
日本天文遺産は天文学、暦学関連の歴史を次世代に伝えるため、18年度から認定している。これまでに奈良県のキトラ古墳天井壁画などが選ばれており、21年度は金星台など1874年の金星太陽面通過観測地と、太陽黒点のスケッチ群が新たに認定された。
![日本天文遺産認定を記念して、住民らにお披露目された解説板=神戸市中央区諏訪山町](https://assets.st-note.com/img/1703964545332-IbmWGFrtJS.jpg?width=800)
記事にあるように1874(明治7)年、フランスの天体観測隊が諏訪山中腹で、太陽と金星、地球が一直線に並ぶ現象を観測。そのことに由来し、観測した場所が「金星台」、近くに1971(昭和46)年に完成した螺旋橋が「ビーナスブリッジ」と名付けられたとされます。
金星台もビーナスブリッジも、同じ諏訪山公園の中に位置します。
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金星台の側からビーナスブリッジへは、山道をしばし登って行くことになります。ブリッジを下から眺めると、ごらんのようにループしています。
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さて、長くなりましたが最後に、神戸の夜景に欠かせないニュースを。神戸の夜景の〝主役〟がようやく帰ってきたんです。
夜の港町 シンボル再び/神戸ポートタワー 2年3カ月ぶり点灯
![ライトアップが再開され、神戸港周辺の夜景に浮かび上がった神戸ポートタワー=神戸市中央区、諏訪山公園から望む](https://assets.st-note.com/img/1703966486066-ZCqgTUYTfb.jpg?width=800)
来春リニューアルオープンする神戸ポートタワー(神戸市中央区)のライトアップが12月21日夜、再開された。約2年3カ月ぶりで、ミナト神戸を感じさせる光景が帰ってきた。
2021年9月から耐震補強工事などのため休業している。再点灯に合わせて、近くのレストランでは観覧イベントが開かれた。花火も上がり、周辺は祝福ムードに包まれた。
「鉄塔の美女」とも呼ばれる神戸ポートタワー。紅一点の輝きが、神戸の夜景に戻ってきました。もちろんビーナスブリッジからも見渡せます。
神戸新聞NEXTに動画もあります。
〈ぶらっくま〉
1999年入社。神戸出身の私にとっても、ビーナスブリッジはお気に入りの場所です。大地に宝石をちりばめたような六甲山上からの夜景も美しいですが、より間近なビーナスブリッジからの夜景は、眺めていると不思議と元気になるんです。灯りの一つ一つに、誰かの人生、誰かの生活があることを感じられるというか。今年も何度か、「ちょっと元気が出ないなあ」と感じた時などに訪れました。皆さんにとって、2023年はどんな年でしたか。